ワイバーン
※グロ注意て程じゃないけどまあグロい想像をしながら読んじゃうとそう感じちゃうかもしれない
カナリアは恐る恐る後ろを振り返ったその先にいたのが……
「――グォアアアァァ!!」
ワイバーン、それもカナリアをくわえここへ吐き捨てていった方よりも倍の大きさのワイバーンであり雄たけびとともに尻尾を勢いよくカナリアめがけた横に振りかかってきた。
「――っつ、あっぶね」
間一髪のところで空中に飛び避けるとに成功したものの体が大きいのに対しものすごい速さで尻尾を振るのでこれは苦戦するだろうと思っている矢先に次は大きな羽をはばたかせ風圧を起こし空中にいたカナリアを壁に衝突させたのである。
「――ッガハ」
壁に衝突した際にダメージが大きく入ってしまいカナリアは気を失ってしまった。
もう終わりかとワイバーンは気を失ったカナリアに近寄り大きな口を開きごくりと飲みこんでしまった。
飲み込み住処へ帰ろうとしたワイバーンに何かが体の中から襲ってきたのだ。
体内をものすごい力で殴られているのかワイバーンの体が浮くほどの威力を出しそしてその正体が口を力ずくで開けそこから出てきたのはそうカナリアである。
カナリアは気を失っているのに対しここまでの力を出している。
ワイバーンの口から出たカナリアは本当に彼女なのか疑うような笑いを出してワイバーンへ迫っていった。
迫りよってくるカナリアを風圧で押し返そうと羽をはばたかせたがその圧を上回る速さで突っ込んいきその恐怖にワイバーンは空中へ逃げようと羽をはばたかせ飛ぼうとした瞬間、カナリアは飛ばせないという勢いで大きな羽に乗り、上挙の手にし右羽の根本にすばやく突き刺した。
ワイバーンは激痛と共に制御ができず落下してしまい右羽がちぎれ落ちてしまった。激痛を感じているワイバーンに容赦なく左羽を狙いに素早く体制を立て直し目に見えないほどの速さで回り込んだ。
尾を勢いよく振り円を描くように回ったワイバーンであるがカナリアは飛び跳ねてそのまま空中を蹴りワイバーンの左羽の根元にしがみつきこんどは左羽を食いちぎりワイバーンは雄たけびが出ないほどに弱っていった。
ワイバーンなどのドラゴン種の中で下の方ではあるものの再生能力が凄まじいのだがその再生能力が追い付かないほど損害を素早く与えているのだ。
ワイバーンの息の根が止まるまで殴り食いちぎり、体を引き裂く、あんなに大きなワイバーンは原形すらもうなく穴の中はワイバーンの血や肉片があちこちに飛び散っており血の海になりカナリアは返り血を浴びておりあんなにきれいだった黄色の髪たちが真っ赤に染まってしまっていた。
「……」
カナリアはワイバーンの体に生成されていた紫の石を発見するとためらわず「……ゴクン」と飲み込みそのままカナリアはそのまま倒れこんでしまった。
◇
「これは派手にやったな」
真っ赤に染まり気を失っているカナリアをシルビアは小脇に抱え穴を抜けどこかへ飛んでいった。