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喫茶店 あなたに癒しの一時を~強面店員の笑顔を添えて~  作者: のんびり作者
第三章 麗華と影司
40/45

40 執事喫茶計画·改と麗華の反省

ここの居酒屋はドリンクはセルフになっている


実は入店時に選んだメインは両方ともドリンクバー料金が発生しており、自由に飲めるのだ


カラオケメインは室料無し


食事メインはお通し無し


2つの代わりにドリンクバー料金が発生している


そしてお酒飲み放題はタッチパネルで注文して店員が運んで来るのだ


簡単に言えばカラオケに居酒屋メニューを本格的に追加したカラオケ店である


さて、影司はコーラを飲みつつ、麗華の『執事計画·改』を聞いている


「それでね、2人が嫌がるから出来なかったのよ!?どう思う?」


「う~···ん。それは聖人さんの『嫌がっているのをやらせるという事は、自分もやる覚悟あるから、言っているんだよね?』はわかりますね。」


話を聞いて頷き、例をあげる


「麗華さんは春菊嫌いですよね?

例えば鍋パーティーをしています。

メンバーが『麗華さん。春菊食べなよ!!鍋なんだからさ!!鍋なら春菊も食べきゃ駄目だよ!!でも、僕は白滝嫌いだから食べないけどね』って言われたらどう思います?」


「それは嫌ね!!」


「でしょう?余程の事が無い限り、人間って嫌な事を強要されたら相手を嫌うか、最悪離れますよ?」


「うぅ···そこまで強く言ったつもりじゃ無いのに···」


「麗華さんはあの店の店長。言わば頂点です。そんな人に言われたら先ず断れませんよ?本人にそのつもりはなくても、立場が強さを増強するんです。1の力が10にも100にもなりますからね···下の人はそうなったらもう辞める覚悟をするしかないですよ?」


「あぅ···反省します···。この計画は無しにします。」



落ち込んでしまった麗華に影司は言葉を続ける


「しかし、その計画は『あの2人が嫌がっている』だけです。つまり、『俺は嫌がっていません』よ?」


「?何で?さっきは同意したよね?」


「『わかりますね』と言っただけですが?『聖人さんの意見はわかりますね』と言っただけで、『俺自身は嫌とは一言も言ってません。』よ?」


理解と同意は違うものだ


『言っている事はわかります。でも同意はしません』


等がいい例だろう


「確かにそうね···じゃあ、影司君は執事やってくれるの?」


「まぁ、接客の一種みたいなものと考えれば格好が変わったくらいですし···嫌では無いですよ?ただ、執事ってだけで人来ますか?」


「そこに付加価値を付けるのよ!!何か無いかしら?」


元気を取り戻した麗華はビールを呷り、次のビールを注文する


「そうですねぇ···。何か奇抜なものとか···ちょっとコーラ取ってきます」


影司もコーラを呷り、コーラを取りに席を離れた···




次回『山盛りの豚の角煮丼』

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