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喫茶店 あなたに癒しの一時を~強面店員の笑顔を添えて~  作者: のんびり作者
第三章 麗華と影司
36/45

36 麗華の勘違いとマッサージ

大型家具販売店を出ると、麗華は影司に話しかける




「さすがに疲れたわね。どこかで休憩しましょう?」




「確かに今日は歩きましたね。どこかで休憩しましょう」




影司も同意すると時間を確認する




時刻は15:35




どうしようか?と考える2人




夕飯にするにはまだ早い




「···そうだ!!お店(日向)にメジャーってありますか?俺は大きさを知らないので、麗華さんが良ければですが、今から調べようかと」




影司が何かを思い付いたようで、麗華にメジャーがあるか聞いて来た




「メジャー?店には無いわね···と言うか持ってないわ···私さえ良ければ今から大きさを調べる?···はっ!?まさか···」




麗華は思い出す様に考えていたが、何かを思いついたのか、体(一部)を庇う様にするが、少し嬉しそうだ




「?店のソファーの大きさ調べるのにメジャー必要では?麗華さんが知っているならいいんですが?」




「何か変な事言ったかな?」と首を傾げて聞く影司に対し、麗華は明らかにがっかりする




「·········。そうよね。そんな訳無いわよね···。」




「?麗華さん??どうしました?どこか痛いんですか?気分が悪いとか?」




心配する影司に少しイラッとした(完全に八つ当たり)麗華は「何でもないわ···。メジャー買いに行きましょう」とタクシーを止めて乗り込む




影司は慌てて乗り込み、店の近くの雑貨屋を指定して、タクシーを走らせた




そして雑貨屋に着くまでの間、麗華は無言だった。






雑貨屋でメジャーを買って、喫茶日向へ来た2人は、早速ソファーの採寸を始める




「縦×横だけでいいの?」




「そうですね···あとは一応高さも書いておきましょう。実物が無い時のためにデータはあって損は無いですから」




1つ1つしっかり測り、メモしていく




採寸が終わり、2人はそのままソファーで一休みする事にした。




今日はかなり歩いて疲れたのか、足が痛む麗華は足をマッサージしていると、影司が麗華の足を見ている




「(これは···まさかチャンスかしら?影司君が足を凝視してる?!足好き!?ならば!!)歩き過ぎて、流石に足パンパンになっちゃった。」




影司に魅せる様に足をマッサージする麗華に影司は提案してきた




「麗華さんが良ければ、マッサージしましょうか?」




「(やった!!これはいい感じになるチャンス!!でも焦あせらないで、ここは焦じらして···)それは悪いわよ。大丈夫よ」




「そうですか?麗華さんがそう言うなら。でもいつでも言って下さいね?俺マッサージには少し自信あるんで!!あっ!全身マッサージとかも出来ますよ?皆『身体が軽くなった』って喜んでくれたんですよ」




影司は少し寂しそうな目をしたが、すぐにいつもの笑顔になる




「(純粋な善意だったー!!私の馬鹿ー!!何がチャンスよ!!盛さかりのついた猫じゃ無いんだから!!影司君寂しそうにしてるじゃない!!こうなったら!!)···折角だからしてもらおうかな?どうすればいい?」




麗華の言葉に嬉しそうに




「では、ソファーにうつぶせで寝て下さい。脹ら脛ふくらはぎから足先までマッサージします」




いそいそと上着を脱いで腕まくりをする影司に、罪悪感を感じつつ指示に従う麗華であった




そして影司のマッサージを受けた麗華は、あまりの気持ちよさに声を抑えるのに必死だった···








「(これは私の罪と罰!!耐えるのよ!!でも気持ちいぃ···!!いっ)」(ビクンビクン



次回『マッサージと夕飯』

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