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喫茶店 あなたに癒しの一時を~強面店員の笑顔を添えて~  作者: のんびり作者
第三章 麗華と影司
33/45

33 古着屋の革ジャン

お腹いっぱいになった2人は腹ごなしに少し歩く事にした。


知らない道を通ったり、途中で見つけた公園で休んだりと、楽しく時間を過ごす


そして暫く歩いていると、小さな古着屋を見つけた


影司は何故か引かれるものを感じ、麗華に聞いてみたが、麗華はその古着屋には気が付かなかったと言う


「こんな所に古着屋があったんだ···知らなかったわ···」


「麗華さんが知らないって事は新しくオープンしたのでは?しかし、何故か気になります···」


「そうね···試しに入ってみましょう。お宝があるかも知れないわ」


2人は古着屋に入ってみる事にした。




扉を開けて中を見ると、古着がずらっと並んでいる。


壁側には鞄等もあり、古着専門ではなく、古着を多く扱うリサイクルショップみたいな感じのようだ


「あら?これは結構人気の鞄じゃない···随分安いわね?傷もないし、壊れてる所もない···。

贋作でもないわね···少し古いってだけで、根強い人気があるのに···。あぁ、最近生産終了したのね?でも逆に値段上がると思うけど···」


1つの鞄を見ていた麗華がそう呟く


鞄はさっぱりなので、古着を見てみる事にした


普段着やド派手な服が、ごちゃ混ぜに並んでいる


その中に1着の革ジャンを見つけた。


手に取り、全体を見てみる···どこも傷んでいない新品のようだ。


「うーん···サイズが少し大きく、革ジャンにしては少し重いくらい?だな」


試しに着てみると、体にぴったりと合う···いや、少しゆとりがあるので、動き難いと感じない···。


しかも丈夫な革と生地で出来ていて、デザインも落ち着いている。


「これは···値段次第では欲しいな···」


値札を見てみると5千円と書いてある


「これで5千円か···」


「あら?いい革ジャンじゃない。しかもデザインもいいわね~。似合ってるわよ?これから寒くなるからいいかもね~」


麗華は見ていた鞄を手に、革ジャンの感想を言う


ふむ···麗華さんから見てもいい物なのか···買いだな。


革製品は長く使えば、革がやわらかくなり、いい味を出すから長く愛用されるのだ。


一度脱いで、着ていた上着を着ていると、麗華が革ジャンを持って観察していた


「少し重いけど、いい革と生地を使っているわね。

しかも熱を逃がし難いから冬は活躍するわ···。

雪の中でも暖かいかも···。」


「(う~ん···この革ジャンは既製品じゃなくて、オーダーメイドかも···。それだと···最低でも4万円はするわね。)···思ったより重いから長く着れなくて手放したのかしら?」


「(それで値段は?···5千円!?)他の買い手がいなかったから、この値段になったのかしら?」


「(でも、影司君なら着れるわね!!)これはお宝よ!!即買いだわ!!早速一緒に会計しちゃいましょう!!会計何処かしら!?」


麗華はさっさと店の奥へと歩いてゆく


影司はあとをついて行き、財布を出すが麗華に「後でね(私が出す)」と言われ、渋々しまう


そして鞄と革ジャンを別にしてもらい店を出る。


近くの公園で買った革ジャンを着て、着ていた上着を袋に入れて再びぶらぶらと2人は歩き出した。




次回『バッティングセンター』

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