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喫茶店 あなたに癒しの一時を~強面店員の笑顔を添えて~  作者: のんびり作者
第三章 麗華と影司
32/45

32 万福館

出てきた料理のサイズがおかしい···


春巻きは市販の物の倍程の長さがあり、しかも6本だ···


叉焼麺の器は大きな『すり鉢』で、表面は厚切り叉焼で隙間なく蓋をしている···


そして炒飯は大きな深皿に高く盛られている···何合飯だろう?


豚バラ肉煮込みはラーメン丼にスライスされて山盛られていた···


「すごいでしょ?ここの店は名前の通り『満腹感』を売りにしてるのよ!!だから『普通サイズがいい場合は小サイズ』って言わないといけないのよ」


麗華が説明してくれるが、先に言って欲しかった。


「さぁ、冷めないうちに食べましょう」


そう言って麗華は叉焼麺を食べ始める


影司もレンゲを持ち、炒飯の山に取りかかった




うまい!!これは手が進む!!


(しかし···これは食べきれないぞ)


流石に完食は無理と思い、『しゃぶしゃぶ』の時と同じように黒影に収納していく(24話·27話)


まずは炒飯を半分収納。豚バラ肉の煮込みは(気に入ったので)多めに7割程収納する。



十数分後···


「ご馳走様です···。」


最後のバラ肉を腹(黒影)に入れ、手を合わせて礼をする···


大変美味しゅうございました···。


豚バラ肉煮込みは油も少なく、量を食べても苦にならない程美味しく、炒飯との相性も良い。


炒飯もパラパラで胡椒が効いていて、紅しょうがとの相性も良かった。


これでまた『うまい非常食』が出来た事に笑顔を浮かべる影司であった。




完食した影司の隣では麗華が最後の春巻きを食べている。


長い春巻きを美味しそうに食べている麗華はとても幸せそうだ


影司はいい笑顔で麗華を見ていたが···


(しかし、細い体で叉焼麺と春巻き6本はどこに入ったのだろう?俺より食べるよな···。)


そんな事を思うのであった。



「ご馳走さま。は~、久しぶりだったけどやっぱり美味しかった。店主お会計お願い」


「まいどありがとうね。全部で26

00円だね。はい丁度ぴったりだね。」


あれだけの量で2600円!?安すぎないか?


平均1人1300円?1品650円!?


店が小さいとはいえ、破格過ぎる


「大丈夫だよ。これでも利益あるからねぇ。心配せずにまた来てね。」


影司の考えを読んだのか、笑顔で「また来てね」と言う店主


「はい。また来ます」


「また来るわね。」


2人は返事をして外に出る


人通りの無さすぎる所にある、小さな中華料理屋『万福館』は···知る人ぞ知る『隠れすぎた名店』であった。




次回『古着屋の革ジャン』

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