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喫茶店 あなたに癒しの一時を~強面店員の笑顔を添えて~  作者: のんびり作者
第二章 『喫茶日向』営業開始?
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26 酔いつぶれた麗華

「お待たせしました。鶏の唐揚げとタコの唐揚げと冷酒です。」


店員がおつまみと追加の冷酒を持ってきた


ビールをすぐに飲み終えた麗華は冷酒を頼んでいた


「鶏の唐揚げは店で味が違ったりするから、必ず頼むのよね」


唐揚げを1つ食べて、記憶するように目を閉じて集中している。


「俺はタコの唐揚げを···。うん。香辛料が強い衣とタコの食感がいいです。これは梅酒ともいいかもしれない。個人的にはレモンのみで、マヨはいいかな···」


影司もタコの唐揚げを1つ食べて考えてみた。


タコ唐は衣がザクザクで少し油が強い。レモンをかければ軽減されるだろう。タコを使ったメニューもありかもしれない···


色々考えながらおつまみを食べていく


そして麗華は馬刺しを頼んでは色々な酒を飲んでいる


おつまみは馬刺ししか頼んでいないのを見ると、馬刺しが本当に好きなのだろう


桜ユッケは1人一品の限定だった。


しかし、お酒のペースが早い


前の店でもかなり飲んでいたのに、まだまだ飲んでいる···


さすがにそろそろ止めた方がいいのでは?


しかし、止まりそうにない···


仕方ないので店員にお冷やを頼む。


店員も察してくれたのか、水差しをおいて行ってくれたのは、ありがたい。


「麗華さん。少し水飲みましょう?明日に響きますよ?」


麗華にお冷やを渡して飲ませる


(素直に飲んでくれるのは助かる。)


そう思った瞬間、麗華が前後左右に揺れ始めた


「麗華さん!?大丈夫ですか!?」


麗華に声をかけると「そろそろ~帰りましょう~店員さんに~会計して来る~」とカバンを持って席を立つ


ふらふらしているので急いで麗華の隣に立ち、いつでも支えられるように動く


会計を済ませて外に出ると、外は真っ暗だ···思いの外長居をしてしまったようだ···。


「麗華さん無事帰れますか?」と聞いたが、返事がない···


隣を見ると麗華は寝ていた···。電柱に寄りかかって寝息をたてている


「おいおい···こんな所で寝ちゃ駄目ですよ!って起きそうにないな···」


緊急事態だから仕方ない···影司は黒影で麗華を移動させ、自分の背中に乗せる


背中に感じる感触にも無反応を貫き


「良し。あとは家に送れば良いだろ···確か住所はここだったな···」


と、歩き始める


影司の精神力はどこまでも強固であった。





そして歩く事1時間が過ぎた頃、麗華の家の住所に着いた。


そこには、タワーマンション(略してタワマン)があった。


地上30階建て地上駐車場·地下駐車場完備·オートロック·管理人常駐だ。


背中ですやすや眠る麗華に声をかけて起きてもらい、ここなら1人で帰宅出来るだろうと聞くが、部屋の鍵を渡されて再び寝てしまった···


「不用心すぎる···」


ため息を吐いて渡された鍵の番号を確認してEVに乗る


どうやら最上階らしい


EVが最上階に到着。扉が開くと、長い廊下の割には扉が見当たらない···


少し進むと扉があり、表札に『西園寺』の文字が書いてある


どうやら最上階は1フロア全部が西園寺家の物らしい


「そういえば、この建物名が『西園寺マンション』だった」と思い出す


とりあえず着いたので鍵を開けて中に入り、照明を点けて広いリビングに向かう。


下手に部屋を探すより、まっすぐいけばリビングだと思い、進んだ結果だった


リビングには人1人が寝られるソファーがあったので、そこに麗華を寝かせて、コンビニへと買い物に出る


(玄関の鍵はオートロックなので、鍵を持って行く)


コンビニで経口補水液·胃腸薬·お粥のレトルトを買い、部屋へ戻って買ってきた品とメモを書き置き、鍵を重し代わりにのせる


メモは電話の隣にあったのを借りた。


そして着ていた上着(薄いジャンパー)を麗華にかけて、消灯して退室···鍵が掛かったのを確認して自宅へと帰って行った。







次回『ついに再開!?』

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