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喫茶店 あなたに癒しの一時を~強面店員の笑顔を添えて~  作者: のんびり作者
第二章 『喫茶日向』営業開始?
24/45

24 ラストスパートと酔っぱらい

「よく食べるわね~。気に入った?」


麗華はビール片手に聞いた


「はい!!肉も野菜も旨いです!!こんなに旨いの初めて食べました!!追加で特上牛4特上豚4と柑橘系のたれの替えを···よし出来た」


笑顔で答えて、パネルを操作する影司


最初はたどたどしく操作していたが、今ではスイスイと操作している。


影司は学習能力は高いのだ


この店の食べ放題は、肉の注文は1度に一人2皿までとなっている


客の食べ残しを減らす為だ。


影司は麗華の分まで利用させてもらい、毎回4皿で頼む


かなりの量を頼んでいるが、ペースは落ちない。


何故なら麗華もビールを飲むのが早く、お代わりは影司が取りに行っている為、それなりに時間もかかる


そしてビールを持って来ると肉が届いている


肉を食う→注文する→ビールのお代わりを取りに行く(野菜も追加)→肉が到着→肉を食う···を繰り返されている。


しかも、影司は特上肉ばかり頼んでいるわけではない


この特上コースは特上肉の他に上肉·普通肉も選べるコースだ。なので上肉·普通肉も頼み、途切れずかつ、飽きずに食べられる



そして残り30分になったので、店員がラストオーダーを聞きに来た。


「ラストオーダーになります。追加はいかがいたしますか?」


「上牛肉2皿と上豚肉2皿の4皿で、飲み物は大丈夫でしたよね?」


「上牛肉2皿、上豚肉2皿の4皿ですね。畏まりました。飲み物は時間いっぱいまで大丈夫です。では、失礼します。」


店員は注文を聞くと素早く去って行った。


そして最後の4皿が到着。


全て影司が食べてしゃぶしゃぶは終了。


そして麗華のラストスパートに付き合い、2人は時間いっぱい食事を楽しんだ。




会計を済ませて外に出ると、少し風が冷たい


風邪を引くといけないので、2人は足早に帰り道を歩いてゆく


駅前の道を歩いていると、前から酔っぱらいらしき3人組が近づいて来る


少し警戒しつつ、麗華を隠す様に立つが、隠しきれずに3人組に見つかった


「おぉ?こんな所に綺麗なおねぇちゃんがいるぞ~」


「本当だ。綺麗なおねぇちゃんだなぁ~しかもでかいじゃあねぇか~俺らと飲みに行かないか~?奢っちゃうよ~」


「ん~···男連れじゃん。お前らやめとけ。って!?こいつ顔恐いな!!絶対ヤバいって!!酔いさめたわ!!下手したら●されるぞ!!」


麗華を見ていた2人も、影司の顔を見ると震えだし、3人はすぐに土下座をした!


「「「すんませんでした!!命だけはお助けを!!」」」



大勢の注目を一身に集める影司の顔は···怖かった。



別に怒っている訳ではない。麗華さんが絡まれるのも、予想は出来てた。


なので、少し警戒をしていただけだ。


なのに···この有り様である。


男3人は今も土下座をして震えている


そして周りは結果を見届けようと注目し、中には「警察に連絡だ」とか言っている奴もいる···



隣の麗華はオロオロしている


影司はため息を吐いてしゃがみ、男3人に声をかけた


「お前ら、顔あげな···。うちのお嬢にちょっかいかけようとしたのは···止めに入ったそこの兄ちゃんに免じて、今回は不問にしてやる。」


そう聞いた3人の震えは止まったが、顔はあげない···というか、影司が怖くてあげられない。


「酒は楽しく飲むもんだ。だがな、飲み過ぎて迷惑かけるようじゃいけねぇや···。そこんとこ気ぃつけて飲めや···わかったらもう行きな。」


そう言って立ち上がり、麗華に「お待たせしました。行きましょう」と言って麗華を連れてその場を離れた。


その場から動けなかった3人は、この時から酒を飲む事をやめた。



お酒は楽しく飲みましょう


次回『飲み直し』

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