2 クレーム客と店員と店長
ーカランカランー
今日も来客を知らせる音がする
「へ~!ここが美人店長がいるって店か?結構繁盛してるじゃねぇか」
「そうですね。席が結構埋ってますね」
「···。人気あるです。」
男1人と女2人3人組の客が入ってきた
「いらっしゃいませ。3名様ですか?あちらのテーブル席へどうぞ」
ちょうど他の客の対応を終えた店員が席の案内しようと声をかけるが
「あぁ?!ヤローに興味ねーんだよ!!美人店長いんだろ?巨乳の美人店長に接客させろや!!」
と、男は大声で言ってきた
「···。申し訳ございませんが、現在店長は不在です。それに、そう言った要望はお受けしておりません。」
頭を下げつつそう対応する店員だが、男は納得する事はなかった
「あぁ?客の言う事聞けねぇのか!?こんなちいせぇ店どうにでも出来るんだぞ!?さっさと店長出せや!!」
男は大声をあげて近くのテーブルを蹴ると
「凄い音がしたけど、何かあったの!?」
すぐに奥から女性が出て来た
「あっ!店長!?こちらのお客様が···」
と、店員が奥から出てきた女性に説明しようとする
「なんだいるじゃねぇか!!おぅ噂通り美人で巨乳じゃねぇか!!店長さんよ~、この店員が店長はいねぇって言うからよ~」
男はニヤニヤしながら店長に言った
「···なるほど。それは大変失礼いたしました。」
状況を理解した店長は頭を下げ、男に詫びる
実際店長はさっきまで外で作業しており、戻って来た時に大きな音が聞こえたのだ
「頭下げりゃ良いってもんじゃねぇんだよ店長さん?誠意見せてくれなきゃ」
男はそう言うと店長の胸部に手を伸ばしてゆく···が、その手を横から掴まれた
「···何しようとしている?店長に不埒な真似しようって事なら黙ってはいないぞ」
男の手を止めたのは先ほどから対応していた店員だった
「あぁ?客に何してんだ?てめぇはすっこんでろ!!」
男が手をふりほどこうと力を入れるが、びくともしない
「店長。ちょっと今日は早退します。」
店員はそう言うと、男をそのまま外へと引っ張って行った