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ブックシェルフ

奴隷聖女と呼ばれていました。

聖女の身代わり別√ ドアマットヒロイン寄り 身代わりの方のネタバレ不可避 

神託が正確に公表されて見つかってた場合


私が生まれた年に神託があったそうです。

「王国に聖女が生まれる。最も穢れた場所で、神の子が生まれる。聖女に慈愛を与え愛を教えられれば王国は救われるだろう」

とのこと。物心つくかどうかのところで私は見つけ出され、奴隷だったという母から引き離され、王都の大神殿まで連れてこられました。飢える事も凍えることもなくなりましたが、自由に森に出かけられなくなりました。母のつけた名前の代わりに、聖女様と呼ばれるようになりました。今では自分が母に何と呼ばれていたかも思い出せません。母がどんな顔をしていたのかも。

立派な聖女になるために、たくさんの決まり事、マナーの勉強をしました。してはいけないことが沢山で、してもいいことは少ししかありません。窮屈なばかりで何も楽しくありません。

七歳の時に三つ年上のデルフィニウム王子との婚約が決まりました。聖女の正装である白いローブとベールで長い髪くらいしか露出していない私を見て、彼はこんな陰気な女と結婚したくないと言い放ちました。それはこっちの台詞だと思いました。王子という割に礼儀の一つも身に付いていない男など、私も願い下げです。でも私が何かをしたい、したくないと言って神官の人たちが聞き入れてくれるのはトイレくらいのものなのです。大人たちは王子を宥めすかしましたが、私とは話をしようともしませんでした。

ああ、もう一つ自由にできることがありました。(おとう)さまへのお祈りです。うまく"周波数が合う"と、(おとう)さまとお話ができます。まだ未熟な私は確実に繋がりませんが、祈りの間に籠って祈りを捧げるといえば一人にしておいてもらえるので、何回かに一回はこっそり抜け出すのに使っています。(おとう)さまがそうするといいって教えてくれました。他にも、色んな"悪いこと"を(おとう)さまから教えてもらいました。おとうさまとのお話しは、楽しいので好きです。


その日も私は祈りの間に籠るふりをして抜け出しました。見習い神官のお仕着せを着て、髪を結い上げてしまえば誰も気づきません。私の顔を本当に知っているのは、私を村から連れてきた騎士たちと、大神官くらいのものなのです。それに、私は自分で髪を結うこともできないと思われている節があります。実際は(おとう)さまに教えてもらった魔法でちょいちょいです。

抜け出すといっても、神殿の私が暮らしているところは高い塀に囲まれていて、決まったところからしか出入りできないので、敷地内の林に行きます。そこに行けば木の実や草の実が食べられるので。あまり頻繁だと見つかって怒られるかもしれないので偶にだけ、そうしておやつにもらっています。

今日は、綺麗な紫色の実を見つけました。割って中の白い部分を食べると美味しいのです。行儀が悪いけれど、食べながら歩いていると、ふと、すすり泣きが聞こえました。こっそりと何処から聞こえているのか探して様子を伺ってみると、私より少し年上らしい男の子が隠れて泣いているようでした。いくつも怪我をしているように見えます。傍に訓練用の木剣があるので、神殿騎士の見習いの子なのかもしれません。

「どうして泣いているのですか?」

「えっ」

「怪我が痛いのですか?お腹が空いているのですか?」

「う、ううん…これぐらい平気。平気…なんだけど、どうしてだか、悲しくなってしまって」

「あなたは悲しいのですか」

「うん…」

人が悲しい時にも泣くのだと、知識の上では知っています。でも何が悲しいのかは、私にはよくわかりませんでした。だから、とりあえず、男の子に木の実をあげることにしました。甘くて美味しいものが、少しでも慰めになればいいと思ったのです。

「この実は、割って中の白い部分を食べると甘くて美味しいですよ」

「あ、ありがとう…」

自分でもなぜ彼が気にかかるのかはよくわかりませんでしたが、とりあえず近くに腰を下ろしました。別に問い詰めようというつもりはありませんでしたが、彼は自分で話してくれました。

「僕の故郷の村は、盗賊に襲われて燃えてなくなったんだ。父さんと母さんも殺されて…だから、僕は、僕みたいな子を増やさないために、騎士になろうと思ったんだ。でも、なかなかすぐにはうまくいかなくって」

「慣れないことがうまくできないことは普通のことです。続けていれば、できるようになれますよ」

「うん…そうだといいんだけど。あ、僕はシャロン。君は?」

「私ですか?私は…」

自分の名前は思い出せないけれど、聖女と名乗るのも違うだろうと思いました。

「…私は、自分の名前を覚えていません。故郷でも、此処でも、名を呼んでくれる人がいませんから。母の呼んでくれた名も忘れてしまったのです」

「それは…えっと、ごめん…」

「何故謝るのですか?」

「嫌な思いをさせてしまったかと…」

「答えられる名前がないのは申し訳ないですが、嫌な思いというほどのことではないですよ」

私がそう言っても彼は焦った様子でなにか考えこんで、何か思いついたという様子で言いました。

「ネルケ!ネルケはどうだろう」

「ネルケ?」

「僕の故郷の、君の瞳に似た薄青色の花の名前が、ネルケっていうんだ。名乗る名前が思い出せるまでの間の呼び名に…どう、かなって」

「…ありがとう」

嬉しいと思いました。だから私はその日からネルケになりました。


シャロンとネルケ(わたし)は、それから偶にこっそりその場所で会うようになりました。事前に約束なんてできないから、抜け出した時に毎度会えるわけじゃないけれど、だから会えることが嬉しかったのです。そうして会っている内に、何故彼が気にかかったかもわかりました。彼には(おとう)さまの加護がかけられています。(おとう)さまが善き人間と判断したものだから、私も自然と良い印象を持ったのでしょう。王子との婚約が決まったのはその矢先のことでした。

私の望んだことではありませんが、神殿で受けた教育によれば婚約者のいる者が婚約者以外の異性と親しくすることは好ましいことではありません。だからといってただの見習い神官(ネルケ)としてシャロンと会うことを止めるつもりはありませんでした。(おとう)さまも私の好きなようにすればいいと言ってくれています。お父さまは大体のことに対してそう言います。別にお前は神殿じゃなくても生きていけるから、と。

いつものように祈りの間を抜け出して見習いの姿をして、いつもの場所に向かう途中。

「おいお前」

「えっ」

腕を掴まれて呼び止められました。振り返ってみればそれはデルフィニウム王子でした。まさか正体がバレてしまったのかと思いましたが、

「お前、名は何という?」

「…ネルケ、ですが」

「美しい顔をしている。神官見習いか?神殿から娶れというならお前の方がいいな」

私が聖女だと気付いた様子はありません。一人で勝手に盛り上がっています。まあ白状する気はありませんが…。

「離してください」

「照れなくてもいい。お前なら俺と並んでも様になるからな。…フン、何が聖女だ。顔を見せんのも余程醜い顔なのだろう。奴隷の子だという話だしな」

思い込みの激しすぎる男の子です。ちなみに母は寧ろ顔立ちは人間基準では美しい部類だとお父さまも言っています。生活が苦しかったので素直に美しい女と言える状態ではなかったそうですが。

「そのようなことは、婚約を解消してからおっしゃってください。私はそのような不誠実な恋愛をするつもりはございません」

まあ両方とも私なのですが。なので当然、私の王子への好感度は下がるばかりです。

「気にすることはない。どうせ奴隷聖女が文句を言うわけがないし、言ったところで聞く者はないさ。国に加護をもたらすために生かされているだけの女だしな」

本当に舐められたものです。彼は聖女、それに神の子がどのようなものかわかっていないのでしょう。私は別に、この国を見捨てることもできるのです。今は、シャロンが気にかかるので、私が成人して力を十全に使えるようになるまでは様子見しようと思っていますが。王子に聖女を娶らせようというのも、聖女にしがらみを作ろうという人間たちの工作です。本来であれば、聖女も神官も還俗しなければ結婚できません。けれど、私の場合、実質還俗は不可能なので特例なのです。仮にネルケが聖女とは別人でも神官であれば王子の相手にはなりようがありません。

「神官は生涯純潔を貫くものだと決まっています。神に仕える身で、浮気男との逢引きなどできません」

「浮気?俺は元々聖女のことは愛していない。真実の愛はお前に与えてやってもいい」

「いりません。私はあなたを愛していませんし、愛するつもりもありません」

いい加減に離してほしかったので私の腕を掴んでいる手に一瞬雷を走らせ、怯んだところを振り払いました。

「貴様…!」

「奴隷の娘が嫌だとおっしゃるなら、私も奴隷の娘に違いありませんから」

「なっ…」

そのまま走って林に入り、木の枝も利用した縦移動も挟んで王子を撒きました。この雰囲気だと今日はシャロンに会えないかもしれないけれど、諦めきれなくて、果物を探してからいつもの場所に向かいました。私が自由にお話しできて、私の言葉にちゃんと耳を傾けてくれるのは、(おとう)さまとシャロンだけです。他の人たちは誰も、聖女(わたし)に意思があるということすら思いもしないようなのです。それが、何やら悲しく思えてきました。いつもの場所に座って赤い実を齧れば少し酸っぱくて、なんだか涙が出ました。

「――ネルケ?」

「シャロン」

「何があったの?」

「…。奴隷の子は、自分の意思を持ってはいけないのでしょうか」

「っ…そんなことはないよ」

シャロンに抱きしめられました。不思議と嫌な気持ちにはなりません。寧ろ、王子に触れられたことが嫌だったとわかりました。

「…ここで私の話を聞いてくれる人間は、シャロンくらいです」

「ネルケは、他の人にも話を聞いてほしい?」

「……いいえ。内心で見下している方の上辺だけの言葉など欲しくありません。あなたが聞いてくれるなら、いいのです」

「…僕は、まだ騎士にすらなれていないけれど…君が大人になる頃には、君を守れる男になっているから」

彼は何故、泣きそうな顔をしているのでしょう。それに、聖女(わたし)は守られる必要などないのです。…いえ、彼は私が聖女だと知らないはずなので、ただの神官見習いで弱い立場にいる女の子、に向けての言葉なのでしょうか。もしも私がただの人間であれば、自分の身を守ることも覚束ないでしょうから。

「僕に君を守らせてほしい」

「あなたは、人を守るために騎士になろうと思ったのでしょう?」

「…うん。でも、君のことも守りたいんだ」

それこそ、騎士が乙女にするように、彼は私の手の甲に口付けました。心臓がどくりと音を立てました。

「きっと、たくさん苦労することになります」

「わかってるよ」

「…私は、あなたを信じたいと思っています」

「うん、信じて」

少し迷って、私は彼の額に口付けました。

「あなたに祝福がありますように」

彼に元々かかっていた(おとう)さまからの祝福に、私からの祝福を重ねます。初めてのことだからうまくいったかわからないけれど、正体がバレないように寧ろ何の効果も出ない方がいいのかもしれません。

「君からの祝福なら、心強いよ」

「何の効果もないかもしれませんよ」

「効果がないなんてことはないよ。不思議な力がなくても、人は気持ちだけで頑張れるから」

「そうなのですか」

本人が言うならそうなのかもしれません。私はそのように感じたことはありませんが、気が付いた時には不思議な力が共にあったから、かえってわからないのかもしれません。いずれにしても、私は彼がそのように言ってくれることが嬉しく感じているようでした。


聖女とデルフィニウム王子の婚約が変化することはありませんでした。しばらくは王子がネルケを探しているらしい様子がありましたが、それもその内なくなりました。恐らく周囲から窘められ、止められたのでしょう。いっそ婚約解消になればいいと思いましたが、そうはなりませんでした。

そしてそのまま時が経って、私も15歳になりました。相変わらず私は神殿の外へ出ることは許されていませんでした。王子は王都にある貴族の子弟の集まる学園に通っているそうです。そして、同じく学園に通っている女生徒たちと恋愛ごっこを楽しんでいるようでした。仮にも婚約者である聖女には誕生日プレゼントすら贈らぬのに、"恋人"たちには気軽に宝石だのドレスだの贈っているようです。(おとう)さまも少し怒っています。私としては贈り物より婚約解消の方が望ましいくらいですが。それに、ささやかですがシャロンが祝ってくれるだけで私は満足でした。もしかしたら私の正体に薄々気付いているのか、形の残るものではなく、街で買ってきたお菓子だとか、花だとかです。

それに王宮は王子と聖女の仲を改善できないかと月一の面会を企画していますが、それがまともに行われたことはありません。それでも年に2,3回程度は顔を合わせるのですが、相変わらずひとりで思い込んで王子は聖女を嫌っているようです。まあ、未だに素顔を見せたことがないというのもあるのですが。私自身碌なことにならない自信があるので見せる気はありません。言葉を交わすことさえ碌にしていません。婚約がこれで成り立っているというのもおかしな話ですが、王宮と神殿の都合でしょう。

ちなみに現王の子供はデルフィニウム王子だけではありません。彼が選ばれたのは単に一番年が近かったことと、まだ婚約者が決まっていなかったからということのようです。ある意味で、王になる予定がないのも現状維持に繋がっているのでしょう。私は聖女としての教育は受けていますが王妃になるための教育は受けていません。なんなら結婚しても神殿から出されない可能性すらあります。書類上の結婚など、それこそ無意味ですのに。

変わらない日々を送っている私と違って、シャロンは騎士として認められ、着々と上へと実力で上り詰めています。神からの祝福があることも認められ、聖騎士の称号が近い内に与えられることもほぼ決まっているようです。忙しいでしょうに、時々タイミングよく顔を合わせてくれます。もしかすると祝福を通じて何か感じ取っているのかもしれません。私も気にすればどのあたりにいるのか何となくわかりますから。

私の聖女として、神の子としての力は未覚醒です。今使える力は、漏れ出している上澄みのようなものと、単に魔力を持っているので使える魔術(私以外でも使える)です。お父さまによると、私の躯が十分に育てば万全に使えるようになるということで、本来ならそろそろ覚醒してもいい年だそうです。曰く"栄養が足りてないから成長が不十分なんだよね。たっぷり食べさせて元気に育てば12歳くらいで覚醒してもおかしくなかったのに"とのこと。つまり、神殿の出す食事が原因らしいのです。神殿から出られない私には自力でどうにもできないことでした。(おとう)さまは神託としてちょこちょこ神殿に向けてもっと聖女(うちのこ)を大切に養育しろと言っていたそうですが、私への扱いは当初から変化したように思えません。そう思うと、シャロンが時々私に食べ物を持ってきてくれるのも、神託が聞こえてのことなのかもしれません。


そんな日々の中で、珍しくデルフィニウム王子が面会に来たと思ったら、隣に華やかなドレスを着た少女を伴っていました。

「お前は偽物の聖女だ!このリナリアの方が聖女として、そして俺の隣に立つ女として相応しいのだ!」

少女は勝ち誇った顔をしてトチ狂ったことを言う王子の腕にしがみついています。

何なのでしょう、これは。私が首を傾げると、王子は苛立ったように机を叩きました。

「お前は聖女に相応しくないと言っているんだ。俺はお前との婚約を破棄してリナリアと結ばれる。お前は追放する!」

そんな権限は彼にはありません。そもそも相応しいもなにも、今代聖女は生まれついてのものなので私しかありえません。

「神だって、醜いお前よりこの美しいリナリアを選ぶに決まっている!!」

「それはありません。(おとう)さまは既に直に地上に干渉する力を失っていますから新しく加護を与えることはありません。加護を与えられるのは私だけです」

もっとも、未覚醒の私ではシャロンひとりで手一杯、そもそも他に加護したいと思える人に出逢っていないのですが。

王子が更に言い募ろうとする前に、シャロンが間に割って入ってくれました。会場になった中庭の隅に護衛として控えてくれていたのです。

「先程から言葉が過ぎます、殿下。聖女様への侮辱が神殿で見逃されると思っておられるのですか」

「フン、騎士風情がこの俺に口出しすると?」

「確かに私は神殿騎士ですが、神の加護を与えられた聖騎士です。神殿と王宮に注進する権限は持っています」

「神の加護?おい、馬脚を露したな偽聖女!お前以外にも加護のある者がいるじゃないか!」

「…?…ああ。私が先程加護を与えられる、と言ったのは、私…今代聖女は加護を受ける側ではなく、加護を与える側です、という話です」

「…え?」

「私が生まれるより前の加護はそのままかもしれませんが、私が生まれた後に加護を与えたのは彼だけです」

「聖女様」

「此処に来てから、知り合う方もさしていませんでしたから」

「な、んっ…なら、何故お前は俺に加護を与えない?婚約者だぞ」

「何故、私を蔑んでいる方に手を貸さねばならないのですか?」

「んなっ…」

今のところ、私は直接会っていない人に加護を与えることはできません。覚醒を迎えれば変わるかもしれませんが、そもそも安売りするつもりもありません。加護を与えられる相手が増えても、その価値のある相手がいなければ意味がないのです。

それはともかく、元々私は嫌でしたが、今回のことで本当に婚約がなくなりはしないでしょうか。そうなってくれると嬉しいのですが。

「奴隷の癖に…!」

「きゃっ」

「聖女様っ」

王子の投げたカップが見当違いの方向にいきました。が、中に入っていた紅茶が私の被っていたベールにかかりました。不快なのでベールを脱ぎます。元々好きで付けていたわけではありませんし。

「本当に、非常識な方ですね…」

「、お前は…」

「…お怪我はありませんか?」

「大丈夫です。濡れただけですから」

王子が大層驚いた様子で私を見ています。…ああ、一度私の素顔を見ていたのでしたね。一度顔を合わせただけの相手の顔などとうに忘れているかと思いましたが、どうやら覚えていたようです。

「…ああ、私の"見苦しい顔"がどうかしましたか?」

「何故言わなかった、お前が聖女だと!知っていれば俺も…」

「あれだけ堂々と悪口を言われた方に、顔が好みだというだけで手のひらを返されても嫌悪感しかありません。そもそも、私はあなたに好感を持ったことは一度もありませんから」

婚約が上手くいくように立ち回る理由など私には一つもありません。

「それにあなたは、私ではなくそちらの方と結ばれるのでしょう?」

「ネルケ、お前の方が美しい。いや、俺はお前より美しい女をついぞ見た事がない!」

「デルフィ様?!」

この男は何を言っているのでしょうか。女には顔の美しさにしか価値がないとでも思っているのかもしれません。口説き文句のつもりで言っているのなら、大層頭が悪いのでしょう。

「今更何を言われたところで私の気持ちは変わりません。ご自分の積み重ねた言葉と態度を悔いてください」

「そのように照れることはない。いや、焼きもちを焼いているのだな?俺はあの日からずっとお前を思っていたとも」

「私のあなたへの好感度はゼロです。嫉妬する理由がありません」

いえ、ゼロを通り越してマイナスというべきだったかもしれません。私の話を聞くつもりのない人に好意を持つわけがないのです。そういう意味では、神殿の神官たちにも好感はありません。世話をしてくれる方への職務上の感謝はありますが。

シャロンが改めて私と王子の間に入ってくれました。

「殿下、そもそもあなたと聖女様の婚姻は白い結婚になる前提のものです。歴代の聖女には純潔を失ったことで聖女の力を喪失したものもいますから」

特に口を挟むつもりはないけれど、私に関してはその心配は必要ありません。私の聖女、神の子としての力は躯に備わった力であって、後から宿った力ではないからです。王子と夫婦になりたい気持ちは一切ないので言いませんが。

「だから神殿はネルケの顔を隠させたのか?」

「…そこはその通りともそうではないともいえますが…ともかく、聖女様が殿下を嫌っているのであれば、神殿にもあなたとの婚約を維持する意味はありません。あなたが当初言っていた通り、婚約破棄を進言いたしましょう。本日のことを神殿と王宮の両方に報告すれば通るはずです」

「なっ…」

「あなたが最初に言い出したことでしょう」

「あら、私の方も彼が嫌いだと言っていたらもっと早く婚約解消になっていたのですか?でしたら、もっと早く言っておけばよかったです」

おっと、喜びが声に出てしまった。まあ、彼との婚約が解消されたところで他の者に代わるだけかもしれませんが。

「くっ…」

「お帰りください。そして、今後聖女様との面会が簡単に叶うとは思わないでいただけますよう」

王子側の護衛騎士たちが、神殿騎士たちに促され、王子とほぼ空気だった少女を連れていきます。本当に婚約破棄になるなら二度と会うことはないでしょう。王子との繋がりはあくまで婚約によるものです。婚約者でなくなれば神殿が通すことはないでしょう。なにしろ、私は聖女の身であっても王族貴族との面識は殆どありません。何か政治的な駆け引きがあるようです。

神官や騎士たちが荒れてしまった中庭を整えるため、私は自室に戻るよう促されました。ベールがないためか、シャロンが傍についています。私の自室についたところで、シャロンが言いました。

「ネルケ、僕への加護というのは…」

「初めてのことでしたから、うまく行くかわかりませんでしたが、ちゃんとできていたようですね」

少し困ったような顔をしているシャロンに私はあえて微笑んでみせます。

「薄々気付いていらっしゃったのでしょう?」

「まあ…騎士として認められたころには、確信を持っていたけれど」

「シャロンは、もしも私が追放されることになったら一緒に来てくれますか?」

「それは…」

「…意地悪な質問でした。あなたはこの国の人を守るために騎士になって、聖騎士まで上り詰めたのですものね」

「…いや。騎士になったのはそうだけど、聖騎士になったのは君…聖女を守る立場になるためだよ。僕は君を守りたいんだって、言っただろう」

すっかり大人の男の人になって背も随分高くなったシャロンが、まだ小さなままの私の前に跪きます。祝福を贈ったあの頃よりも、更に躯の大きさに差が出来ていました。

「君を追い出した国で聖騎士を続けるなんてできない。…そもそも、神殿が君を追放するはずがないけどね。君が神の子であることは疑いようがないから」

「そうなのですか?」

「その光を紡いだような髪も、相対する者によって色を変える瞳も、普通の人間に備わるものではないし…聖女(あなた)が来てから、神殿の周囲に祝福が現れているから」

「祝福?」

「木の実や草の実は年中採れるものではないんだよ、ネルケ。君は信じられないかもしれないけど…」

本来であれば森は常に恵みをくれるわけではないということは、私も知識としては知っています。でも確かに、求めた時に与えられるのが当然としていたのも事実でした。

「知っていますよ。実感はありませんが」

「君を生かすための祝福だものね…」

「私としては、別に此処を追い出されても困らないと思っています。ただ、シャロンと会えなくなることだけは心残りで…」

「え。あ、ええと。…僕もネルケに会えなくなるのは嫌だと思ってる。でも君は聖女だし、婚約者がいる」

「そうですね。出会ったのも、私が聖女だったからだと思います」

婚約はまだ破棄されていません。そうなる可能性があるという段階です。浮気と取られることはしないに越したことはないでしょう。

シャロンは私の左手の指先に口付けて部屋を出ていきました。今はこの話をするべきタイミングではないということでしょう。話が中途半端になってしまった気もしますが。


王子との婚約は解消されました。しかし、次の婚約者が決まるより前に、何故か聖騎士であるシャロンが王国から追放されるというのです。まったく意味がわかりません。私に別れを告げることさえなくシャロンが神殿を追い出されると聞いて、私はこの国を見放してシャロンについていくと決めました。母はとっくに死んでいますし、心残りなど一切ないのです。私を蔑んでいる人たちのために働きたくないですし。

後から考えると、私に婚約の話が上がったのは母が死んだことを(おとう)さまから聞いて、ならもう村を気にする必要はないな、と考えた後でした。祝福の恩恵は私が興味のないものには与えられないことに勘付いていたのでしょう。それならまず周囲と交流させるべきでしょうに。

長く伸びすぎた髪を肩の上で切り落として簡単にまとめます。切った髪には魔術をかけておきましょう。餞別代りに残しておきます。貸し借りになるほどの恩は受けていませんが、お互い仕事の対価は過不足なく払うべきです。服は抜け出す時と同じ神官見習いのものに替えて、私個人の持ち物など一つもないので、身一つで彼を追いかけます。

「シャロン!」

「!…何で君が此処に?」

「私は、この国全部よりも、シャロン一人の方が大事ですから」

「そう…ですか」

「はい」

国境までは馬車で連れていかれるのでしょう。私も勝手に乗り込みます。馬車に乗るのは神殿に連れてこられた時以来ですから、10年ぶりくらいになるでしょうか。

「あんた恋人がいたのか」

「こっ…恋人では、ないが」

「シャロンが恋人がいいなら恋人でもいいですよ」

「君はまたそんな軽率なことを…」

馬車の御者の軽口にシャロンは赤くなっている。生物が繁殖のためのパートナーを持つのは自然なことでしょうに、何がそう気にかかるのでしょう。

「私は、シャロンのことは好きだと思っていますから」

「え、あ…その…僕も、ネルケを愛しています。このような状況で話すつもりはなかったんだけど」

「こうして来た時点で私の気持ちなど明白でしょう」

「それは、そうかもしれないけれど」


国境で馬車を降りて、歩いて王国の外に出ました。こんな遠くまで自分の意思で移動したのは初めてです。国境の城壁が見えなくなるまで歩いただけで、随分疲れてしまいました。

「…ネルケには歩いての旅は難しいだろう。本当に来てよかったの?」

「そもそも、シャロンが追放されなくても、力が目覚める頃には神殿を出ようかな、とは思っていました。この年まで力が安定しないどころか目覚めてすらいないなんて、(おとう)さまと私に対する信仰と尊重が不足している証拠ですからね」

「そう…ですか?」

「十分な信仰と尊重があれば、もう3年は早く目覚めていますよ。(おとう)さまがそう言っていました。…私のことを奴隷だと思っていたの、デルフィニウム王子だけじゃありませんからね。奴隷の産んだ子だから、というだけで私を無償で人に奉仕する存在だと思っている人は片手の数ではきかないでしょう。だから、出てきました。神は人に無償奉仕しないのです。ちゃんと対価(信仰)をくれませんと」

「・・・」

「物事に対価が付いて回るのは世界の真理(ルール)なのです。そこがきちんと吊り合っていないのは、どちらの為にもなりません。自分で合わせないと、勝手に悪いものがマイナスを乗せて帳尻を合わせることもありますから」

平たく言うと、つけ入る隙になるのです。つまり神殿も王家もこれから割と大変なことになるのですが…まあ私には関係のないことなのでどうでもいいです。正しく対価を払わなかったのはあちらですから。

「…ところで、君が出てきたことに神殿が気付いたら追手がかかるんじゃないか?」

「身代わりを置いてきたのでしばらく気付かないと思いますよ。顔を知らない者も多いですし、名前はもっと知られていません」

「身代わり?」

「切った髪をなんやかんやしました。魔力がある内は対価と引き換えに簡単な願いは叶えてくれます」

ただしただの人形で人格があるわけではないので何の忖度もしない。聞いたままに叶えるし対価に遠慮も割引もしない。私ならそんなものは絶対頼りたくない。

「そうか…でもできるだけ早く、他国まで行った方が良いだろうな」

「そういえば何故シャロンが追放されることになったのですか?」

「…聖女(あなた)が僕に好意を持っていると思われたからです。それで、神官長や王位を脅かすのではないか、と。勿論、僕はそんなつもりはなかったのですが…」

まあ、シャロンにその気があれば私はシャロンの国盗りに手を貸すでしょうが。

「好意を持っているのは事実ですね」

「…それに、追放されるか、あなたに嫌われるようなことをするかの二択だったので、それなら、国を出て他の国で騎士をする方が良いだろう、と」

「シャロンは騎士を続けるつもりなのですね」

「騎士爵は国内でしか通用しないから、王国から出た時点で僕はシャロン=ローズ・ブルーサーティンではなく、ただのシャロンに戻ったのだけれどね」

「シャロンはシャロンでしょう?肉体の一部を失ったわけでもありませんし。…私は聖女(職業)は続けなくてもいいかなと思っています。私に何ができるかはわかりませんが」

「聖女が現れたとなれば歓迎する国はいくらでもありそうだけれど…」

「もう神殿籠りきり生活は嫌なので」

「ああ…」

私に聖女以外の何ができるかといえば、疑わしいところではあるのですが、それはそれ。結局のところ、できることをするしかないのです。


それから私たちは二人で野宿したり道中の宿場に泊まったりしつつ旅をして、色んな土地を見て回りました。もりもり食べてもりもり運動したので躯もぐっと成長して、一年もしない内に神の子としての権能が覚醒しました。まあ基本的には使わないんですけど。

(おとう)さまから聞いてはいましたが、王国は本当にモラルが最底辺でした。人と他種との混血というだけで蔑むのは他の国では恥ずべきことでしたし、混血だからという理由で奴隷にするのは国によっては犯罪です。そもそも、ヒュム以外と共存せずヒュムだけで作られたコミュニティというのが世界の中でも特殊であったようです。ヒュムはヒト族の中でも弱くて増えやすい生物なのでコミュニティの中で多数派を形成すること自体は定番戦略ではあるのですが。

歓迎された国もありますし、私が混血と見て遠巻きにされたこともありました。神の子であることを見抜かれてやたらと拝まれた土地もあります。私としては極端な扱いをされるのは何となく不安でしたから、そういう土地に居つくつもりはありません。シャロンが馴染めない土地では駄目ですし。

シャロンもあれで王国と他国の違いに戸惑っているようでした。私とは別の意味であの土地で息苦しい思いをすることなどあったのでしょう。詳しくは知りませんが、彼が元からの貴族ではないのは知っています。

何処で終えてもいい旅でしたが、お互い此処に住み着こうと言い出すことはありませんでした。自分には良くても相手には良くなかった場合、おいていかれるのが嫌だったのかもしれません。いえ、単に決定打になるものがなかっただけかもしれません。

「王国が滅びたらしい。呪いと反乱で貴族も平民も大体死んだようだ。王都はもうほとんど廃墟になっているそうだ」

「そうですか」

としか言いようがないのです。王国から今いる土地まで、直線距離でも国四つは離れていますし、此処に伝わってくるまでに一か月はかかっているでしょう。或いは(おとう)さまならいつ何がどうなったかも把握しているかもしれませんが、私はあまり興味がありません。心残りは全て、あの国を見放すと決めた時に置いてきました。

「シャロンは帰りたいですか?」

「…いいや。きっともう、あの場所には僕の縁続きのものは残っていないから、意味がない」

「そうですか」

「そういうネルケは…心残りとかではなく、権能の関係で戻った方が都合がいい、とか?」

「全くないとは言いませんが、することもありませんからね。この世界には今更神の介入はいらないのではないか、とも思います」

私が16年も神の力を振るえないでいても世界は滞りなく回っていました。ならばきっと、私が神の子として何をする必要もないのでしょう。働いた方が幸せになれる人はいるのかもしれませんが。

「前から思っていたが、君はもしかして人間が嫌いなのか?」

「好きではないかもしれませんね。15年、良い印象を持てる方がほとんどいませんでしたし」

シャロンに出逢っていなければ、そもそも人間そのものを見放していたかもしれません。(おとう)さまは私の知らない色々なことを教えてくれますが、私自身は自分の見たもの聞いたものしか知らないのです。

「そう…だよね…」

「シャロン?」

「…ネルケ、君は…僕と来たことを後悔してない?」

「何故?あの国で私に愛を示してくれた人は、母以外ではあなただけでしょう」

「王国には僕しかいなかったかもしれない。でも、王国の外には僕以外にも君を愛する人はいる。君が望めばその手を握ってくれる人はいくらでもいるだろう、それでも…僕でいいのかい?」

シャロンが何を言っているのか、正直なところ私にはよくわかりません。でも、真剣に答えなければこの関係は破綻するかもしれないことはなんとなくわかりました。

「ヒトが美しく有能なモノに優しくしてあわよくば自分に利益をもたらしてほしいと考えるのは当たり前のことです。でも、あなたは私が無力な幼子だった頃から優しくしてくれていました。あなたが私のことを嫌いになってしまったのでしたら、仕方ないですが…私はあなたに貰った愛を十分に返せたとは思っていないのです。返しきる前に新たなものをくれますから」

「…下心がなかったとは、僕も言えないよ。初めて会った頃から君はとても可愛い女の子だもの」

「下心を咎めているわけではありません。シャロンは私が意思をもつことを肯定してくれましたし、今も尊重しようとしてくれます。寧ろ、私があなたの意思を阻害してしまっているのではないかと感じます」

「そんなことは…」

シャロンが目をそらすので、私は大胆に動くことにしました。彼の膝の上に乗り上げて、顔を両手で包んで私の方を向かせます。

「ネルケ!?」

「言っていなかったかもしれませんが…私が聖女であることも、神の子であることも、生まれつきのことですから、純潔を喪失しても力を失ったりはしないのです。(おとう)さまも私が好きな方と結ばれる分には祝福してくださいます」

「あ、あの、その…」

そう、お互いに好意を口にしたことがあるものの、私たちの関係は清いままだったのです。私は彼が望むのであれば恋人になってもいいと言いましたのに。

「ネルケはシャロンが好きですから、一緒になるために夫婦になっても良いと考えています。良い住処を見つければ子供も産むでしょう。可愛い孫が生まれれば(おとう)さまも喜ぶことでしょう」

「ネ、ネルケ…」

「嫌ですか?」

「嫌じゃないっ…愛らしく無防備な君に僕が何度心乱されていたことかっ…でも聖騎士である僕が聖女である君を穢してしまったらそれはあまりにも…」

「性愛を穢れと取るのは人間が勝手に言っているだけで神が穢れと定めたわけではありません。ただ、愛欲の為に道理を曲げることを咎めるだけです。神は生物が繁殖して世界に広がっていくことを祝福されます」

真っ赤な顔で焦っているシャロンがおかしくて笑ってしまいます。私より年上なのに、そちらの方面は疎いのでしょうか。

「お互いが同意の上での、他者に迷惑をかけることもない行為を、何故咎める必要があるのでしょう」

「本当に、いいのか…?君は、後悔しない?」

「駄目ならこんなことはしていません。あなたははっきり示さないとわからないようですから」

「ネルケ、愛してる」

そう言うなりシャロンは私をしっかり抱きしめて口付けました。返事をしようと思いましたが、言葉は全部食べられてしまいます。お互いの唇が離れるころには、何を言おうとしていたのかわからなくなっていました。

「シャロン…」

「僕の妻になってくれますか?」

「…はい」

息を整えてそれだけを返して、その後は話すどころではなくなりました。


それから私たちはある地方都市に夫婦として移り住みました。シャロンは土地を治める伯爵(正確には辺境伯になるらしいですが)の私設騎士団に入って実力で騎士爵に取り立てられました。私はその街の混血コミュニティに加わってただ故郷を捨てて結ばれた異種カップルの娘として振る舞いました。ほどなくして子を産んだので、私を聖女と見る人はいません。私自身、聖女として振舞う気はありませんでした。権能の片鱗くらいは無意識に出してしまったかもしれませんが。

彼との間に生まれた子供たちは、神とのクォーターとはいえ私が譲渡していないので権能は受け継いでおらず、ただの人間とあまり変わりません。私と同じく混血として受け継いだ魔力があるので魔術を使えるようにはなるでしょうが、普通の人間を逸脱することはないでしょう。

一つだけ、シャロンが死ぬまで黙っておこうと思っていることがあります。神と神の子は、愛をもって、そうすることが相手の幸福であると信じる刃でしか殺せません。愛による決別の刃で貫かれぬ限り、永遠に生き続けることができます。(おとう)さまも当初は私が次代の神として地上を治めていくことを期待していたのでしょう。でも私はそうしたくなかったので、私は自分に寿命を定めました。少しだけシャロンの寿命を延長して、シャロンが死んだ少し後に私も死ぬことにしました。余る分は子供たちに分け与えたり、大地に還したりします。

ヒトの寿命より少し長い時間の後、この世界に地上に干渉する神はいなくなります。それで良いと私は決めました。シャロン以外の人間を私は加護しません。シャロン以外の人間が今後聖騎士になることはありません。これからの人類は、自分たちの力だけで生きていくのです。そうできるだけの文明は既に生まれているはずですから。

いつか訪れる終わりの日、私はシャロンの魂を(おとう)さまの花園に連れていきます。これが私の愛し愛された人だと父母に紹介するのです。顔も思い出せない母は、どのような反応をするのでしょう。私も忘れてしまった私の名を呼んでくれるのでしょうか。私はそれを、今から少し楽しみにしています。




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