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バッドエンドの向こう側


 勢いよく馬車を飛び出したまでは良かった。

 しかし、その直後に恐怖で足が止まってしまう。


「クソッ!なんて情けない!」


 震える膝を叩くが、それで勇気が出るわけもない。


 上からの景色と、実際の戦場は大きく違っていた。

 視界は低く、モンスターはより巨大に見え、想像以上に暗い。


 ここは戦場なのだとようやく理解できる。


「カケルちゃん!」


 赤い鎧を敵の血で更に赤く染めたアンバーが、走り寄ってくる。


「ア、アンバー・・・」

「ここはもう保てないわ!姫様を避難させないと!」

「エステルなら馬車にいる・・・任せた」

「あなたも一緒に行くのよ!」


 エステルの名前を口に出すと、不思議と震えが収まった。

 俺が戦場に立つのは何のためだったのか思い出す。


「・・・俺は、彼らと一緒に戦う。勇者だからな!」


 アンバーの返事を待たずに再度駆け出す。

 そうでもしないと決意が鈍りそうだった。


「勇者様だ!勇者様が来てくれたぞ!」

「俺たちはまだ負けてないんだ!」


 密集気味だった陣形は敵の攻撃に対応するために薄く伸びきっている。

 数の暴力によって既に各個撃破の様相を見せているこの戦に勝ち目はあるのか。

 それでも彼らの戦意は喪失していない。


 そんな彼らに看過されてしまったのだろう。

 俺は今一番の脅威であるサイクロプスの方へ向かっていた。


 敵味方関係なくレーザーを発射しながら進んでくる移動砲台。

 あれを止めなければ、近いうちにエステルにも被害が及んでしまう。


 数百メートル先にいる敵の姿の全容は把握できていないが、戦い方は知っている。

 大型のモンスターは動きが鈍いはずだから、足の腱を狙う。

 そして膝をついたところで目を突いてた倒す。

 シミュレーションは完璧だ。


「あはははは!ほら!もっと!もっとですわ!」


 数名の騎士が刀身を淡く光らせた剣で敵を薙ぎ倒している。

 ひと際大きい声を上げているのは、『赤薔薇の鮮血姫』なんてあだ名が付いているらしい。


 今回の異常事態、もしエステルが調査を中止していたら大量のモンスターが世界を荒らしまわっていたのだろう。

 たまたま最高戦力の姫様や騎士団がいなければ、調査隊はもう全滅していた。

 姫の英断か、それとも神に仕組まれた運命なのか。


『ガアア』

「・・・っ!」


 ふいに右からモンスターの声が聞こえ、咄嗟に剣を抜き、振り抜いた。


『・・・』

「た、倒した?」


 確かな手応えがあった。

 炎の明かりに照らされたモンスターはピクリとも動かない。


『テレレ?テッテテレ?』

『なんですかこんな時に!』

『おめでとう!カケルはレベルアップしました!ぱちぱちぱち』


 変な音程の女神様システム音と共に告げられるレベルアップ。


「こんな、簡単に・・・」

『コロス!』

「この!」


 間髪入れずに迫って来たモンスターを斬り付ける。


「身体が軽い。女神様パワーなのか」

『がんばーれ!』

「ありがとう!リヴィアさん!」


 最高のタイミングだ。

 こんな時でものほほんとしている女神様の態度も有難い。


 身体が軽くなっただけではない。

 暗かった視界も程々に明るくなり、筋力も目に見えて強化されている。

 さらに、


「魔法の撃ち方が、なんか分かる・・・!」


 頭に天秤を思い浮かべながらガチャガチャと魔力とマナを調整しなければ撃てなかった魔法。

 それが今は何故か簡単に行える気がする。


『グオオ』

『ギャアギャア』


 サイクロプスに近づくに連れ、敵の数も増えていく。


「おらぁ!」


 それを倒しながら、ぐんぐんと進む。

 

「ユズハに比べたら止まって見えるんだよお!」


 彼女にボコボコにされた日々は無駄では無かった。

 パーフェクトメイドに比べれば、敵の動きはノロマだ。

 例え飛んでいようとも、


「ファイヤーボー!」

『ちくわ』


 拳銃の形をした手から発射した魔法で撃ち落せる。

 もう、ちくわだなんて言わせない。

 

 サイクロプスの眼が光ると、ピチュンとまたレーザーが発射された。


「ぎゃああ!腕がああ」

「熱い!?熱いい!」


 耳に届く悲鳴と、広がる被害。

 手足を失った兵や、頭部の無い死体。

 ここまで目を瞑りたくなるような惨状を見て来た。


「これ以上は・・・!」


 次が発射されるまでにどれだけ時間があるか分からない。

 湧き場からは未だに敵が追加されている。

 足を狙うなんて悠長な事は言ってられない。


 (今の俺なら、あの技を撃てる!)


 まだ先にいるサイクロプスの頭部に向けて、腕を突き出す。


「うおおお!ファイヤーランス!!」


 そして必殺技を放った。

 敵を焼き尽くす業火の槍。


 その槍は見事に敵の頭部に当たり、バンッと弾けるような音を出した。


「やった・・・か!?」

『グオオオオ』


 やってない。

 サイクロプスは煩わしそうに頭を振り、俺の炎を消した。

 

『グギャアア』


 そして、こちらの姿を捉えた。


「へ、ヘイト管理成功・・・」


 額から汗が流れる。

 確かに倒すことはできなかったが、狙いを変えることはできた。

 そう心の中で言い訳をするが、本来であれば奇襲による撃破が目的。


 正面からぶつかった所で勝てるかどうか分からない。 

 辿り着く前にレーザーで貫かれたら終わり。


『ガァ!?』


 しかし、その思考は杞憂であった。

 サイクロプスは急にバランスを崩し、膝をついた。

 そして、


「えいっ!」


 空から大きなハンマーを持った何者かが降ってきて、頭部をぐしゃりと潰した。

 ぶしゃあと雨の様に降り注ぐ血を浴びている少女。


「・・・リンちゃん」


 撲殺メイドがそこにいた。

 本人の身長をゆうに超える武器を携えて。


『ニンゲン!コロスウ!』

「しまっ・・・!」


 その「しまった」も現実になることは無かった。


「なにぼさっとしてるのよ!」


 ヒュンヒュンと剣を振り、モンスターが切り刻まれる。


「さ、サーシャ!?」

「戦場で気を抜くなんてありえないから」

「勇者様!ご無事ですか!?」

「ユズハまで・・・」


 馬車に置いてきたはずの彼女たち。

 それがなぜか最前線の更に奥まで来ていた。


「どうして来たんだ!?エステルは!?」


 嬉しいとか、ホッとしたよりも前に、怒りの感情が芽生えた。

 彼女たちはここに居てはいけない存在なのだ。


「も、申し訳ありません。ですが」

「いいから戻るんだ!ここは!」


 話しの途中で襲い掛かって来た敵を斬り付ける。

 

「カケルがいなくなったら誰が私を守るのよ!」

「それは・・・!それでもダメだ!戻れ!」

「・・・お、怒らないで」


 見事な剣捌きでモンスターを刻みながらも、泣きそうになっている。


「勇者様!私たちは姫様の指示でここに来たのです!」

「エステルを説得するのがお前の仕事だろ!」

「お、お前・・・。説得はできません。それに」


 湧き場の近くで爆発が起こる。


「まだ、戦っているのか」


 あの攻撃範囲はエステルの魔法だ。

 敵の大きさも強さも関係なく、周辺を吹き飛ばす威力。


「姫様も、私たちも勇者様と一緒です。あなたが私たちを守りたいのと一緒で、私たちもあなたを守りたい」

「わ、私は最初から探してたのよ?」


 最強だった前回の世界。

 とにかく可愛い子を集めたパーティは一方的に守るだけだった。

 それが自分の夢であると同時に、勇者とはそういうものなのだと考えていた。

 

 守りたいから戦い、例え死んでも彼女たちが生きていれば良い。

 しかし、それは間違いだ。

 兵士もエステルも、ここに来た彼女たちも、何かを守りたくて戦い続けている。


 勇者の特権などではない。

 皆が持つ当たり前の権利なのだ。

 

「・・・分かった」


 お互いを守りたくて、失いたくないのであれば、やるべきことは一つ。

 戦って、戦って、生き残る。


「生き残るぞ!皆で帰るんだ!」


 レベルアップし続けて、強くなり続ける。

 一縷の望みに賭け、俺は剣を振るった。





       ♦♦♦♦




「はぁ・・・はぁ・・・」


 あれから、どれくらいの時間が経っただろうか。


『ガガガガガガガガガガガ』


 湧き場から聞こえてくる音が少なくなる気配が無い。


「やぁ!」

「はぁぁ!」


 次々と現れる敵は、休む時間を与えてはくれない。

 そんな中にあっても、俺を助けに来てくれた3人は戦い続けている。


「・・・うっ!?りゃぁ!」


 俺はというと、攻撃を食らいながら何とか剣を振るっている状態だ。

 何度も身を守ってくれた鎧は既にヒビが入っている。

 魔力が込められた特注品でなければ、今頃致命傷を負っていただろう。


「レベルアップはまだなのか!?」

『んーと、もう少し?』


 レベルを上げ続けて戦闘を継続するはずだったが、最初のモンスターを倒して以降は思ったよりも上がっていない。

 自分のレベルによって上がりづらくなるのは覚悟していたが、これでは。


「リヴィアさんの裁量なんでしょ!?頼むから上げてくれ!このままじゃ全滅だ!」


 女神様が悪いわけではない。 

 それでも今の状況を見ているだけの女神に対して怒鳴ってしまう。


『そうなるよね。でもね、これも』

「いつもそうやって!例え死んだって守らなきゃいけないものが人にはあるんだ!」

『・・・分からない』


 女神様はそれきり一言も話さなくなった。

 生と死を司る女神にとって、死とは通過点。

 

 死を割り切る以前に当たり前のことなのだ。

 俺の人生を応援してくれたとしても、許容を越えるズルは女神の存在意義に反することは理解している。

 

「勇者様!中央が崩れます!このままでは姫様が!」


 焦った様子のユズハが駆け寄って来た。

 肩で息をしている彼女は、少しでも体力を温存するためか腕をだらんと下げている。


 振り返ると、馬車に向けて殺到するモンスターの群れが映る。

 いくら騎士団が精強でも、吞み込まれるのは時間の問題だ。


「エステルの援護に!・・・ユズハ!」


 再度ユズハの方を振り返るのと、俺が彼女に駆け寄るのは同時だった。

 大きな斧を振りかぶった牛頭のモンスターが彼女の後ろにいた。


「え?」 


 疲れ切ったユズハは反応が遅れてしまったのだ。

 スキルに頼り切っていた俺も、敵の音を聞きすぎて距離感を失っていた。


「ぐっ!」


 俺は咄嗟に彼女を突き飛ばすと、剣で斧を受け止める。

 しかし、

 

「がああっ!?」


 これまで耐え続けてくれた剣が折れ、支えに使っていた左腕ごと叩き斬られる。

 バシャバシャと吹き出す血と、身体が軽くなる感覚に頭がスーッと冷える。


「く、そがぁ!」


 アドレナリンだろうか、俺は残った右手を敵の頭部に突き出した。

 握ったままの折れた剣が奇跡的に敵を貫く。


「ゆ、ゆうしゃさま・・・」


 ガタガタと震える声が聞こえる。

 それに返答することもままならない。

 剣を落とし、両膝をついてしまう。


「いやあああ!」


 この隙を待ってくれるほど、敵は優しくない。

 

「カケル・・・!ぐふっ・・・」

「ど、どうして」


 受けるはずだった攻撃。

 俺を抱きしめたサーシャが代わりに。

 

 口から血を流し、痛みで涙を流す彼女を支えることすらできない。


「わたしが、守る、から・・・」


 抱き締めていた力が徐々に抜けていく。

 

「さ、サーシャ」

「・・・か、カケ」


 そのまま何かが無くなるかのように、深い眠りに落ちた。


「へ、返事をしてくれ」

「・・・」


 右腕を背中に回すと、べっとりとした血の感触がある。

 

「リン」

「はい、勇者様」


 戦闘不能になった俺たちの代わりに敵を倒した彼女を呼ぶ。


「2人を連れて、逃げろ」

「・・・ぁ」


 ショックで戦意を喪失し、泣きじゃくるユズハ。

 致命傷を負った俺とサーシャ。

 この3人を守りながら戦うのは不可能。


 リンちゃんの力なら2人を抱えて逃げられるだろうし、サーシャもまだ間に合うかも知れない。


「お、おに・・・勇者さま、は」


 敵をいなし、斬りつけながら俺の心配をする小さなメイド。

 この場にいる誰よりも年下なのに、最も冷静な彼女。


「いいから、命令だ」


 彼女なら俺の言う事はよく理解してくれる。

 そう信じた。


「・・・っ。わ、わかり、ました」

「ありがとう」


 じんわりと涙を滲ませながらも俺の命令に従う。

 

 (俺の最期を聞いて、エステルに決断して貰えばいい)


 何倍もの敵を相手にして、よく戦ったと思う。

 言い方は悪いが、エステルやこの子たちの命は他よりも重い。

 戦力的にも、影響力的にも。


 俺はリンちゃんにサーシャ預けると、姫がいるであろう馬車の方を向いた。


「あ、あれは・・・」


 倒しきれなかったサイクロプスが馬車のすぐ傍まで接近していた。

 数発の魔法や矢が命中するが、倒すに至らない。


「や、やめてくれ」


 その願い虚しく、敵の目が光るのが遠くからでも分かった。

 馬車から一筋の閃光が放たれるのと同時に、馬車が燃え上がる。


「エステル・・・そんな」


 こんな馬鹿なことがあってたまるか。

 エステルとの記憶が脳裏を駆け巡る。


 強くて俺を虐めて喜んでいた彼女。

 例え弱くても見捨てずに、素敵だと褒めてくれた彼女。


 (・・・認められない)


 誰一人守れず、失ってはいけないものが次々と手から零れ落ちていく。


「わたし、どうしたら」


 これまで気丈に振る舞っていた小さなメイドが動揺している。

 何をしてどこへ向かえばいいのか、分からなくなってしまったのだろう。

 ユズハやリンにとっての帰る場所が今まさに無くなろうとしている。

 冷静でいられる方がおかしい。


 (こんな結末間違ってる・・・これじゃあまるで)


 バッドエンドだ。

 俺一人が消えた前の世界よりもよっぽど暗い結末だ。


 気持ちだけでは何も守れない。

 最強勇者だった時の方が幼稚だったが、それでも皆を守れた。

 

 (力が、俺が最強勇者でさえあれば・・・)


 飛び掛かってくるモンスターをじっと見据えながら、俺は無力さを恨んだ。


 (諦めきれない。例え力を失ってでも、守りたかった)


 勇者を殺すであろう敵の姿を恨みを込めて睨んでも、呪い殺すには至らなかった。





        

        ♦♦♦♦





『分からない。私の気持ちが、感情が』


 脳内に響くのは女神様の声。


『私は生と死を司る女神リヴィア。それなのに』


 困惑している声が聞こえる。

 今の女神様はきっといつもの笑顔ではないだろう。


 (ごめん、リヴィアさん。俺ダメだったよ)


 せっかく2度目の機会を貰ったにも関わらずこの終わり方。

 

『・・・っ。死はどんなものにも訪れる。それが理、介入してはいけない』


 女神様なりの慰めだろうか。

 今更なことを呟いている。

 

 目の前の現実がスローモーションの様に、時が遅く流れる。

 

 (本当に遅く流れるんだな)


 血を流しすぎたせいか、ぼうっとする意識の中でどうでも良い思考をする。


『私は、カケルに死んで欲しくない』


 どうしてだか、非現実的な呟きが聞こえた気がした。



 ゴーン、ゴーン、ゴーン。


 大きな鐘の音が響き渡った。

 それが聴こえると、目の前が一気に明るく照らされる。

 優しくもあり、恐怖すら覚えるような光。


 そして目の前にはそれこそあり得ない光景が映った。


「夢か、いや死んだのか」


 銀髪の後ろ姿。

 女神リヴィアがそこにいた。


「ごめん、リヴィアさん」


 何も成し遂げられなかったよ。

 

「本当よ。全部カケルのせいなんだから」


 俺は「はは」と乾いた笑いを出し、女神様に近づこうとした。

 しかし、立ち上がることができない。

 そればかりか支えにしようとした左腕もそこには無い。


「・・・?あれ、どうして」

「はぁ、ちゃんと責任取ってよね」


 彼女は振り返ると俺に向かってため息をついた。

 金色の瞳は微かに揺れ、微笑にどこか悲しみが内包している。


 どうにも頭が追い付いていかない。

 死んでいないのに、女神様が目の前にいる。

 

「り、リヴィアさん・・・」

「後悔、させないでね」


 そう言うと彼女は飛び上がった。

 大きな白い翼を広げ、頭には天使のような輪が浮いている。

 

 そして今まで気付かなかったが、空中に巨大な金の鐘があった。

 あの音は現実のモノだったのか。


「―――――」


 声なのか、音なのか。

 歌とも思えるような透き通った何かが響き渡る。

 温かく、背筋が凍るような一見矛盾する感覚。


 周囲に異変が起きたのはその直後だった。


 バタバタとモンスターが次々と倒れていく。

 叫ぶわけも呼び動作があったわけでもなく、糸が切れたように唐突に。


「―――――」


 音に変化があった。

 そうすると、広げた翼から光の渦が湧き場に向かって放たれる。


 光が当たると、呼吸をするように膨張をしていた湧き場が収縮していく。

 ブチブチブチと何かが潰されるような音がここまで聞こえてくる。


『ガアアア』

『ギャアアア』


 外にいたモンスターとは一転して、優しくない死が襲っているのだろう。

 無数の悲鳴が脳内に響いた。


 そして、空間にできた黒いヒビが閉じられ、悲鳴も聞こえなくなった。

 モンスターは一瞬で全滅し、湧き場まで消えて無くなったのだ。


 非現実的な光景に誰もが口を開くことができず、何かが燃える音だけが辺りを支配していた。

 

「はい、おしまい」


 あっけらかんとした声を出しながらリヴィアさんが降りて来た。

 何事も無かったかのように、余裕の表情で。


 しかし綺麗な白い翼の片翼が、黒く染まってしまっていた。

 天使と悪魔両方を兼ね備えたような女神様の姿。


 これは彼女にとって良くない行為だったのだろう。


「・・・」


 だが思考が纏まる前に、俺の意識はどこかへ飛んだ。


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