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第58話 体育祭、当日

 体育祭当、午前8時。

 校庭にいる。


 体育祭、校庭でやるらしい。


 そして普通にやる気が出ない。


 「天太、元気ねぇじゃん」


 後ろから総一朗が声をかける。


 総一朗の言ったとおり、俺は元気がない。


 体育祭、それはインドア陰キャが出てはいけない行事。

 運動神経悪いやつが一番やってはいけない行事だ。


 「あ、お前、体育祭だから落ち込んでんのか?」

 「当たり前だろ。絶対みんなの足引っ張るし……」

 「お前だったら大丈夫じゃね? 『天太くんは頑張った!』とか言われるんだろ? 女子に」

 「だといいんだけどな」

 「でも天太さん、運動神経いい方なんじゃないんですか?」


 また後ろから声。

 実璃の声だ。


 振り向くと、体育着姿の実璃がいた。

 ……みんなそうか。

 体育祭だし。

 俺も体育着だし。


 それと、白色のハチマチを巻いていた。


 「私と初めて会ったとき、殴り合いで勝ってましたよね?」

 「ッ! マジで!?」


 総一朗がめっちゃ驚いた表情で俺を見る。


 そんなことあったっけ……?


 実璃と初めて会ったとき……。

 ……そういえば殴り合いしたかも。


 カッターナイフだっけ?

 それで切られた気がする。


 あれは痛かったなー……。


 ってか、実璃が『殴り合い』なんて単語使うんだ。

 『殴り合い』じゃなくて『ケンカ』って言いいそう。


 「天太……お前、殴り合いなんてするのかよ……。しかも勝ったって……。相手、どれだけ弱かったんだよ……」

 「なんで俺が強かったってことは考えねえんだよ」

 「いや、お前が強いわけねぇじゃん」


 その通りだけど。

 なんか失礼だな。


 「おーい、早く行くぞ」


 また後ろから声。


 なんで毎回後ろから声かけられるの?

 前から声かけろよ。


 仕方なく振り向くと、海川柚斗がいた。


 こいつも白色のハチマチ巻いてる。


 「行くって、どこに?」

 「白組んとこ。プリントに書いてあったろ」


 え、プリント?

 そんなの配られたっけ?


 俺がなくしただけ?

 覚えが全然ないんだけど。


 海川柚斗はそんな俺を気にすることなく、スタスタと歩き始める。


 「? 行かないんですか?」


 実璃が訊く。

 じゃあ行こう。


 俺は海川柚斗についていく。

 そして実璃も俺についていく。


 「頑張りましょうね!」

 「あ、ああ……」

 「天太さんは何の競技が得意なんですか?」


 そもそも体育祭ってなんの競技があるの?

 体育とかで体育祭の練習しなかったよ?


 ま、足引っ張っるの嫌だから頑張ろ。

とうとう始まりました!

インドア陰キャには厳しい体育祭!byインドア陰キャ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 体育祭良いですね〜! [一言] 物語とは関係ないのですが、筆者さんは中学生なんですよね!?いつも更新通知が届くので、どうやったらこんなにも継続して小説が書けるのだろう...。と疑問に思って…
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