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第225話 球技大会 〜お昼休憩〜

 とりあえずやっと来たよ、俺のお昼休憩。

 やっとお弁当食べれるよ、大量の。


 久しぶりに運動してあんまりお腹空いてないのに弁当7個ある。


 球技大会は自分が競技に出てないときはいつでも弁当食べて大丈夫だけど、敢えてこの時間を待った。


 この時間がちょうど咲羅とかみんなが競技に出ない時間だから。

 みんなと一緒に食べたいじゃん?


 食べる場所は教室かトイレって指定されてる。

 ……トイレで食べる……?


 それだけ意味がわからないけど、今はみんなと同じ教室にいる。

 ちゃんと柚斗と翔琉もいるよ?


 「天太、弁当キツいだろ? 俺が手伝ってやるよ」

 「そうしてくれるとありがたい……けど、そしたら俺最低なやつにならないか? 人からもらった弁当を他人にあげるとか」

 「内緒にしといてやるよ。俺とお前だけの秘密だ」

 「いや、今みんないるからバレるでしょ」


 俺と総一郎のそんな会話にみんなが笑ってくれる。

 いやー、幸せだなー。


 「そういえば次の競技ってなんでしたっけ? 木神先輩じゃなかったですよね……?」

 「俺は初戦で敗退したからもう出ねぇよ」

 「次は海川さんでしたよね?」


 実璃がプログラムが書かれた紙を見ながら言う。

 次が柚斗ってことはサッカーか。

 柚斗が運動してるとこ、あんまり意識して見たことなかったかも。


 「……そういえば総一郎ってなに出るんだっけ?」

 「サッカー」


 へー、サッカーか。

 総一郎のことだから湊亜と同じ卓球にするのかと思った。


 「ま、天太の分頑張る」

 「俺の分頑張れ」

 「それより天太、感想文、もう書いた?」


 ちょうど3つ目の弁当を食べ終わったら咲羅が訊く。

 あと弁当は4つ。


 「感想文?」

 「球技大会の感想文400文字。あるでしょ?」


 え、そうなの?

 初耳なんだけど。


 「ダメだよ、咲羅さん。こいつ、こういうスポーツに関係することは全然覚えてないから」

 「ちょっと待て、感想文!? そんなのあるの!?」

 「私が天太に嘘つくわけないじゃん」


 確かにそうだけど!


 ……いや、こいつにこの前嘘つかれたぞ。

 『みんなでお泊まり会する』ってやつ、俺以外のやつには声かけてなかったの知ってるぞ。


 ってか、400文字……?

 球技大会で400文字の文章なんて思いつくわけないじゃん。

 先生、バカなのかな?


 「とりあえず、まだ書いてないんだね?」

 「うん。一文字も書いてない。そもそも、それを書く紙をもらった覚えもない」

 「ふん……」


 ……いや、そこから黙らないで?


 ヤバい、感想文になに書くか考えとかなきゃ。

作者の定期考査が近いという絶望的状況のため、7月上旬(かなり最初のほう)まで活動をお休みさせていただきます。ご協力よろしくお願いします。

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