第200話 勝負の結果
どうしても納得できない。
サウナでの勝負終わったんだけど、その結果が本当に納得できない。
最後まで残ったのが総一朗、そして最初に脱落したのが俺。
意味わかんないよね?
なんですでにのぼせてた総一朗が最後まで残れて、サウナ慣れしてる俺が最初に出るの?
「天太……牛乳だぞ……!」
総一朗が死にそうな声で言ってくる。
全身汗まみれだった。
「わかったよ、奢ってやる」
「よし……!」
そんな嬉しい?
多分200円もしないよね? 牛乳。
とにかく、今は水風呂とか行かなきゃヤバいと思う。
総一朗が死んじまう。
「江島、さっさと水風呂行くぞ」
柚斗が総一朗の手を取って水風呂に向かう。
俺も二人についていった。
俺もふらふらしてきたな……。
まさか総一朗があんなに根性あるとは思わなかった。
俺は軽くシャワーで汗をとってから水風呂に入る。
……冷たい。
総一朗たちもシャワー浴びてる。
のぼせてるからしょうがないとは思うけど、どんだけ時間かかるんだろ。
あと、総一朗のことを待ってる柚斗、意外と優しい。
あいつにああいう一面あるんだな。
「お待たせ……俺も入る……」
総一朗がやっと来て、水風呂に片足を突っ込んだ。
「……! なんだこれ!? 冷たいぞ!」
「水風呂はそういうもんだ」
総一朗とは対照的に、柚斗は落ち着いたまま水風呂に全身を浸かって俺のところまで来る。
「なんでそんな入れるの!? これただの拷問じゃん!」
「総一朗も早く来いよ。意外と気持ちいいぞ」
「こんなんのどこが気持ちいいの!? これ気持ちいいってやつただのドMじゃん!」
やめなさい、そういう発言は。
お前水風呂好きにケンカ売ってるぞ?
「お前は意外と根性あると思ったんだけどな、江島。こんなのも入れねぇのか」
「あのな! 俺は苦痛を感じて喜ぶ性癖じゃないんだ!」
だから水風呂は性癖じゃないっての。
「あーあ、夜泉とかも入れるのにお前は入れねぇのか」
「……湊亜さん?」
「ああ、あいつ意外と水風呂好きみたいだぞ?」
そうなの? 初耳なんだけど。
ってか、湊亜と柚斗ってそういう話するほどの仲だったっけ?
「入らねぇのか?」
「……入る! 湊亜さんが入るなら入る!」
おー、さすが湊亜。
総一朗を簡単に操ることができる。
総一朗は一気に全身まで浸かった。
でもそこから動いてない。
……いや、動いてるな。
微妙に震えてる。
あんまり無理させないほうがいいか。
……あー、でもなんか面白そうだからもうちょっと様子見るか。
本当にヤバそうだったら無理やり引き出せばいいし。
とうとうきました、第200話! 第100話が夏休みの途中で、今は冬休みの途中ですね。この100話から200話までの間にいろいろとありました……。名取との一件終わって、湊亜のことも終わって、あとは……学園祭か。ダラダラと演劇長引かせちゃったんですよね……。でも、こんな長い間まで読んでくださり本当にありがとうございます! 第1話を投稿したときのことをまだ覚えてて、今見ると『え、こんな昔から投稿してたの!?』ってなります。……ということで(?)、もし私の作品にお付き合いいただけるならば、よろしくお願いします!(日本語合ってますかね……?) ……あ、それと、作者の学年末考査が近いので3月上旬〜中旬まで投稿をお休みさせていただきます。