第178話 咲羅と公園へ 〜1〜
昼飯食べ終わったあと、俺たちは公園に行くことにした。
公園っていっても、遊具とかあんまなくて木とか花がある大きい公園。
自然公園みたいなところ。
で、今そこに入ったところ。
「天太ってこういうところよく来るの?」
「いや、あんま来ないな。そもそも外に出ない」
「あー、確かに。家でずっとゲームしてるイメージ」
ゲームはあんまりしないけどな……。
ただ家でボーッとしてるだけ。
意外と楽しいよ?
「あんまり人いないね。結構ここでゆっくりする人とか多いと思ったんだけど」
「平日の昼間だからな。みんな仕事とか学校とか行ってるんだと思う」
「……そうだよね……」
え、なにその感じ。
別に嫌とかじゃなくて、なんか俺責められてる?
『本当は学校行くはずだったのにお前のせいで行けないんだよ』とか『本当は登校して先生に、『わたし〜、ちゃ〜んと学校来てるんです〜。だから〜、指定校推薦〜、くれますよね〜?』って言いたかったのに言えないんだよ』って伝えたいの?
……いや、考えるのはもうやめよう。
二つとも――いや、後者だけだけど、咲羅のキャラが崩壊してる。
こんな咲羅みんな求めてない――わけでもないな。
意外と人気になりそう。
そうしたほうが人気になるかな? この作品。
……って、なに言ってるんだろ……。
そういうことは俺が考えることじゃないな。
「? どうした? 私の顔見てるけど。人によっては嫌がられるよ」
あ、俺咲羅の顔見つめてたんだ。
恥ずかし。
「私は別に気にしないけど。よかったね、実璃とかなら多分ダメになってるよ」
え、そうなの?
じゃ、今度やってみよ。
「……そうだな、うん、今度やってみるわ」
「はぁ? なに言ってんの? そんなことしたら……えっと……、キモいよ?」
なっ、えっ、え、き、キモ……、キモい……。
ヤバい、キモい……。
え、キモ……。
ちょっと待って、最近その言葉言われてなかったから結構心に刺さる……!
しかも咲羅に言われた……!
「で、でも私にしてくれるなら全然キモくないよ! だから私にならしてもいいよ!」
「き、キモ……」
「天太……?」
「キモい……。キモいは……、気持ち悪いの略語……?」
「え、待って、傷ついた!? ごめん!」
「……もういいよ……。ほら、花とか見ようぜ……。俺と違って花はキモくないからな……」
「待って、本当にごめん! と、特別になんかしてあげるから! 私にできることなら!」
あはは……、ちゃんと謝れる咲羅は良い子だなー……。
やっぱり好きだよー……。
『』の中に『』いれるとわかりづらいですかね? 自分の描写だとこれしか思いつきませんでした……。
それと予言します。きっとこれが投稿された日は全然読まれないでしょう。なぜなら皆さん、きっと他の人と過ごしてますよね……。※この話の投稿日は12月25日です。