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第133話 言音のところへ

 言音の教室のところまで行った。


 なんだっけ? 言音のところのやつ。

 確か『誰が嘘をついてるか当てる』みたいなやつだったな。

 結構面白そう。


 早速教室に入ってみる。


 「おお! いらっしゃいませ! お待ちしておりました!」


 中に入った瞬間に、目の前に言音が現れる。

 よくこんな元気だな……。


 「3人そろってありがとうございます! ではご案内しますね! こちらへどうぞ!」


 張り切ってるな。

 やっぱ言音は元気がいいよな。


 俺たちは言音についていく。

 3人分の椅子がある。


 「どうぞお座りください! ちょっと呼んできますので!」


 誰を?

 訊く前に言音はどっかに行った。


 「天太、お前本当に女に好かれてんな」


 椅子に座った直後、総一郎が言ってくる。

 どういう意味だよ……。


 「まず咲羅さん、それに実璃さん、それに湊亜さん、それに赤木言音。しかも全員美女!」

 「え、私……、美女……?」


 困惑してる湊亜。

 別に照れてるわけじゃなさそう。

 本当に困惑してる、多分。


 それと、言音だけフルネームで『赤木言音』って言うんだ。

 なんか面白いな。


 「連れてきましたよ!」


 言音の声がする。

 早いな。


 俺は言音を見た。

 なんか3人増えてた。


 でも、その中に知ってる人が一人いる。

 なんだっけ、こいつの名前……。


 確か『タイガ』みたいな名前のやつ……。

 えっと……。


 「来てくれたみたいだね、木神天太」


 そいつはそう言う。


 ……! 今思い出した! こいつの名前!

 『碧原翔琉』だ!


 「? 木神先輩、翔琉のこと知ってるんですか?」

 「え、いや、だって……、同じ部活……」

 「あ! そうだった! 翔琉、行事管理部じゃん!」


 ええ……。

 部員のこと忘れてたの?

 部員4人しかいないのに?


 「まぁ、知り合いなら緊張せずにいけるか! じゃあ早速始めましょう! 『嘘破り』を!」


 よく見たら、言音を含めた4人は胸に名札をつけてる。

 名前が書いてあるのかな?


 それぞれ『コトネ』、『カケル』、『カズキ』、『キョウコ』って名札をつけてる。


 「実はさっき、この学校で窃盗が起こったらしいんですよー」


 いやいや、そんな呑気な感じに言うセリフじゃないぞ、それ。


 「で、私たち4人の中に犯人がいるらしいんですよ。……あ、もちろん本当は起こってませんよ!? そういう設定だと思ってください!」


 それも言っちゃダメな気がする……。

 一気に現実に戻されちゃう。


 「さ、私たちの誰が犯人か当ててください。証言するので」


 証言の矛盾を見破ればいいのか。

 ……難しそ。

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