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第128話 文化祭、スタート!

 文化祭当日になった。

 いつもより早く登校してる。


 なんか姉ちゃんも来るらしい。


 「――あ、天太! これ衣装!」


 教室に行くと総一朗が俺に黒色の服を渡してくる。

 総一朗もそうだけど、なんかみんなドタバタしてる。


 「総一朗……、なんか大変そうだな……」

 「今まで小道具とか準備してなかっただろ? だから最終確認とかしてんの!」

 「……誰のせい?」

 「委員長!」


 だよな。


 「天太も色々準備して! 主人公だろ! ハンドガンとショットガンとか練習しといて!」


 言い忘れてたけど、この演劇、銃も出てくる。

 なんか主人公が撃つんだよね。

 色々すごい。


 「どこにある?」

 「湊亜さんが持ってる」


 湊亜?

 今あいつどこにいるの?


 教室にはいなさそうだけど……。


 「――天太くん! これ!」


 後ろから声。

 さっそく本人来てくれた。


 湊亜の手にはハンドガン、背中にはショットガン。

 ゾンビ世界で生き延びてる人みたい。


 それに、嫌なくらいリアルだな。


 「はい、これ。重いから気をつけてね」


 湊亜からハンドガンをもらう。


 うん、めちゃくちゃ重い。

 なにこれ、本物?


 「弾はもう入れてあるから、まだ撃たないでね」


 え、弾入れた?

 本物?


 撃つふりすればいいだけだよね?

 マジで撃つの?


 「あとこれも結構重いから、気をつけてね」


 ショットガンをはずして俺にわたしてくれる。

 うん、ハンドガンより重いわ。


 「慣れそう?」

 「銃に慣れるのにはかなり時間がかかりそうだけど……」

 「まぁ、本番なら大丈夫! きっと!」


 そんなもんかね……。






 『――これより、文化祭を開催いたします!』


 8時45分ちょうどに放送がされた。

 これも生徒会の人がやってるんだろうな……。

 大変だろうな……。


 でも俺たちは今は特になにもしない。


 俺たちのクラスは午後6時に地下体育館でやるらしい。


 だから咲羅たちのとこにでも行くか。


 咲羅のとこってなにやるんだっけ?

 お化け屋敷だっけ?


 「そういえばお前と湊亜さん、一緒にまわるんだってな!? 俺も混ぜてくれ!」


 湊亜と俺の間に総一朗が来る。

 ……さてはこいつ、一緒に行くやつがいなかったな。


 「あ、私はいいよ? あとは天太くんだけど……」

 「いいよな!? 天太!」

 「……わかった、どうぞ」

 「よっしゃ! 湊亜さんと一緒!」


 俺より湊亜か……。

 もしかして俺、総一郎にとって邪魔?


 「最初白糸さんのところ行く? お化け屋敷って人気だから、すぐ混んじゃうんだよね……」

 「うん! 行こう! 天太も行くよな!?」

 「そのつもり……」


 それより、お化け屋敷なんて行くの初めてかな?

 どんな感じなんだろ。

文化祭だー!

わーい!

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