第123話 湊亜が変?
「なぁ、天太」
教室で考え事してたら総一朗が話しかけてくる。
考え事ってのは、今日の夕飯。
今日は母さんがいるから、さっき母さんから『夕飯なにがいい?』ってメール来た。
意外と悩むよね、夕飯。
それより総一朗。
なんかいつもより深刻そうな顔してる。
「どうした?」
「なんか湊亜さんがおかしいんだ」
おかしい?
自分の席に座ってる湊亜を見てみる。
うわー、椅子に座って机とにらめっこしてるー。
……一応言っておくけど、『にらめっこ』ってのは『ずっとそこを見てる』って例えだよ?
机に向かって変顔して、机を笑わせようとしてるわけじゃないよ?
でも確かにおかしいな。
なんか雰囲気暗いし、いつもは誰かと喋ってるのに。
悩み事かな?
「どうする? 相談乗るか悩んでるんだ」
「乗ればいいじゃねぇかよ。湊亜からそういうのされるの好きだろ? お前」
「でも俺が聞いていいやつかわからないんだ。ほら、『男子には聞かれたくない悩み』とかあるじゃん」
「まぁ、確かにな」
「そこで頼みなんだけどさ、湊亜さんからどういう悩みか聞いてきてほしいんだ。それで、男子には話せないやつだったら教えてくれ」
「お前が行けよ……」
「天太のほうがそういうの得意だろ? わかったら行ってくれ」
いや、『得意』ってなんだよ。
でも総一朗にそんな頼まれるとな……。
総一朗が俺の机を叩く。
……? なんか総一朗の手の甲に文字が……。
『今度ラーメン奢ってやる』
よし、行くか!
総一朗にそんな頼まれたら、断れないし!
決してラーメンのために行くわけじゃない!
総一朗が友達だからだ!
……あ、ラーメンはほしいけど。
とりあえず、席を立って湊亜のところに行く。
湊亜は俺に気づいてない。
「あの、湊亜? 今いい?」
「え?」
湊亜がやっと顔を上げる。
「あ、天太くん……」
「なんか元気ないね。どうした?」
「……さすが天太くん、よく気づいたね」
いや、気づいたのは俺じゃなくて総一朗なんだけどな……。
ま、手柄横取りも悪くないか。
……なんか総一朗がかわいそうだからあとで『気づいたのは俺じゃない』って言っとこ。
「ちょっと……、不安で……」
「なにが?」
「今は話せな――」
「二人ともなに話してるんですかー?」
後ろから誰か抱きついてくる。
言音だ。
なんで急にここで来る……?
タイミング悪すぎだろ……。
「ちょっ、言音! そこから離れて!」
なんか近くに咲羅もいるし。
なんで?
ここキミたちのクラスじゃないよ?
「天太くん、気にしなくていいよ」
湊亜はそう言って、『さー、授業の準備だ!』って言って廊下に出る。
……タイミング……。
皆さん! 自分(作者)がどれだけ頭使ってないかわかりました!
私、時々『作者の都合で投稿時間がこれくらいになります』って言って、投稿時間がめちゃくちゃになるときありますよね!?
皆さん、こう思いましたか?
『いや、予約投稿しろよ』と!
おっしゃるとおりです!
つい最近まで予約投稿の存在知りませんでしたw!
……こんなくだらない文を読んでくださりありがとうございました。