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ダンジョン攻略2

~勇者クラシア・ラーシア視点~


5階層までは、順調に進んだ。ほぼノーダメージだ。

5階層までは、普段は採掘作業に使用しており、活性化した魔物があふれかえっているくらいで、トラップなどはなかった。しかし、これから進む6階層以下は探索が進んでおらず、手つかずのままらしい。

なので、より一層注意して進まなければ。


5階層で一端装備品の点検などして、拠点を作って野営で一泊した後、6階層へと進む。

6階層は荒れた山のようなフィールドだった。ダンジョンは原理はいまだ解明されていないが、普通存在しないような空間が広がっていたりする。

地下でも海のフィールドがあったりと。

なぜこのようなことが可能なのかは分からない。なにかの魔法がかかっているのか?それとも何か大いなる意思が働いているのか?まあ考えても仕方がないので、ダンジョン攻略に集中しよう。


ここからは私とロイが先頭に立って進むことにした。


私は獣人特有の気配感知スキルと聴覚強化のスキルを使い慎重に進む。

ロイも罠感知と罠解除のスキルを持っているとのことなので、私と一緒に先頭を進んでもらうことにした。

(ロイって結構優秀じゃん!!でも、戦闘能力はほとんどないって聞いているから私がしっかりと守ってあげなくちゃ)


注意しながら進んでいく。メタルソルジャーが単体で出現するくらいで今のところは順調だ。

そうしたところ、30匹前後の魔物の気配を感じたので、ロイに


「どう?何か感じる」


と尋ねた。

ロイは


「はい!!けっこうな数がいますね。罠も少し張られています。落とし穴と落石です」


と答えてくれた。


「匂い的にはゴブリンだと思うんだけど。こんなダンジョンでゴブリンごときが生息できるかしら?」

「たぶんけっこう頭の切れるリーダーがいるのだと思います。ゴブリンとなめてかかったら痛い目を見るかもしれません」


ゴブリンは魔物の中では最弱の種族。武器を持っていれば子供でも討伐可能なくらいだ。

しかし武器を利用したり、集団で攻撃してきたりするので、少し厄介なところもある。

なので、強さは群れのリーダーの能力に大きく左右される。


私はみんなに


「ゴブリンの集団が待ち伏せてしてる!!いつものようにグリエラとガイエルが前、ロイは下がって!!」


と指示した。更に


「ルナ!!あの丘に大きな岩があるの分かる?そこに魔法を放って」

「えっ。なんで?何があるの?」


ルナは戸惑って答えたが事情を説明すると魔法を詠唱し始めた。


そして、ドゴーン!!という轟音とともに爆裂魔法が直撃した岩がはじけ飛んだ。

それと同時に弓を構えていたゴブリン数匹もはじけ飛んだ。

残ったゴブリン達が一斉に弓で矢を放ってきたが、こちらには届かない。

こちらの魔法のほうが射程が広い。


「私とルナが魔法で削れるだけ削るわ!!多分このままではジリ貧になると思って、焦って突っ込んできたらグリエラとガイエルで対処して」


と指示を出して、ルナと一緒に魔法を打ち込む。向こうの攻撃は届かない。一方的な展開だ。そろそろ、打って出てくると予想していたが、ゴブリン達は撤退していった。


「ロイ!!何か気付いたことはある?」

「後ろで戦闘を見させてもらいましたが、ゴブリン側に徹底抗戦する意思はないと感じました」

「たぶん臆病な群れなんでしょう。まあ、気を付けながら先に進みましょう」


それからゴブリン達が撤退して行った方向に進んでいったところ、7階層に通じる転移スポットを発見した。







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