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ダンジョン攻略1

~勇者クラシア・ラーシア視点~


「光の洞窟」に到着した。サポーターのロイの説明によるとこのダンジョンは、地下10階層の中級者向けのダンジョンで鉱物資源が豊富に取れるそうだ。

現在は、ミスリルリザードというボスモンスターが出現したことにより、魔物が活性化して、鉱石の採掘に支障が出ているそうだ。

過去の文献からボスモンスターを討伐すると魔物の活性化も終息するのではないかとのことであった。


出現する魔物は、鉱山ダンジョンだけあって岩石系やメタル系のモンスターが主に出現するらしい。物理攻撃が効きにくい種類もいるらしい。

久し振りのダンジョン攻略なので、気を引き締めて臨もう。


まずは1階層を探索をスタートする。

今回は採取が目的ではないので、最短で下層を目指す。

5階層までは、採掘作業のための場所で、普段であれば全く魔物が出現するこはないそうだ。しかし、今は活性化状態にあり、結構な数の魔物が襲い掛かってきた。


主な魔物は、ロックゴーレムとメタルソルジャー。ロックゴーレムは岩でできたゴーレムで剣などの斬撃がほとんど通らない、魔法耐性も高くて厄介な相手だ。弱点はパワーはあるが、スピードはかなり遅い。メタルソルジャーは金属で構成された人型の魔物で、こちらは動きが非常に速い。

こちらも剣などの斬撃はほとんど通らない。弱点は電撃魔法が弱いところか。


私は、前衛のドワーフの女戦士グリエラとエルフの拳闘士ガイエルに指示を出す。


「グリエラ!!斬撃が効かないので武器をハンマーに持ち替えて、ロックゴーレムをメインで攻撃して!!」

「ガイエルもメインはロックゴーレムでお願い」


二人は手を挙げて、了解の意思を示した。

グリエラはパワー重視のファイターだが、器用なところもあり、多彩な武器を使いこなせ、その場の状況に応じて臨機応変に対応できる。


ガイエルはエルフには珍しく、スピードとパワーを兼ね備えた拳闘士で、攻撃魔法は全く使えないが、身体強化の魔法はかなりのレベルまで習得している。


続いて、私は魔法使いルナリアと神官騎士レイモンドにも指示を出す。


「ルナ!!レイ(にい)の槍と私の剣に電撃の補助魔法を掛けて!!それが終わったら電撃の魔法でメタルソルジャーをメインで攻撃して」

「レイ(にい)は守備をメインでお願い!!ルナとロイをしっかりと守って!!」

『了解!!』と二人は答えてくれた。


私は自分の剣に強化と電撃の補助魔法を掛けた。そして前衛のグリエラ、ガイエルと後衛のルナとレイ(にい)の間で、サポートと全体の指揮を行うことにした。

これが我がパーティーの基本スタイルだ。


※ こんな感じです

    グリエラ      ガイエル

         

         クラシア

       

      レイモンド    

    ルナリア     


前衛の二人には、基本的に細かな指示出さない。まあ出しても聞いてくれることはないけど・・・

二人は抜群の戦闘センスがあるので、自由にやらせたほうが力を発揮できると思っている。

後衛は遠距離魔法が得意なルナをレイ(にい)が守るような形で配置する。レイ(にい)は前衛でタンク(盾役)として十分やっていけるのだが、回復魔法も得意であり、守備力の弱いルナをガードできるように配置している。


私は、自分で言うのもなんだが、剣も魔法もそれなりのレベルでこなすことができる。また、小さいときから英才教育を受けてきたので、兵法に関しても基本的な部分は押さえているので、状況を見て、全体に指示を出し、バランスを取ってサポートしていくことにしている。

今のところ、これが一番私達パーティーに合っていると思っている。


そんな感じで討伐は進んでいく。瞬く間に1階層の魔物は殲滅できた。それから、5階層までは難なく突破することができた。問題はここからだ。




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