エンジェルライフMirai⑨未来はトンガの王様!になるカモしれない、レバ・トゥポウ王子が、王妃になってと、熱烈ラブコール!
トンガの王室、皇太子妃のとみめから貴賓室の予約が入った。表向きはHeboの新しい義足のセッチングの為だ。皇太子の一番下の弟、レバ・トゥポウ王子が、とみめと、Heboの護衛として来日した。どうやらレバの来日が目的のようだ。王室からの熱烈なラブコール!どうなる!?
⑨
カルメンの足も順調にリハビリが進み自立歩行の訓練が出来るようになった。貴賓室に久々にクライアントの予約が入った。エライザは久しぶりに貴賓室へ出勤。Heboが最新の義足を試しに来たのだ!杉本健司もこの日に合わせて合流する。サリーは今回も同行するが、ジャイアンはニュージーランドのラグビークラブにヘッドコーチとして就任して、SPは、引退した。代わりにとみめの旦那様、トゥポウ皇太子の一番下の弟、レバ・トゥポウが護衛として同行する。レバが同行してくるのには、少し裏があるのだが、
エライザ:Hebo!久しぶり!サリー、とみめ、元気だった。
Hebo:ラグビーチームに入った。ロックやっている。ジャイアンみたいになるんだ!
とみめ:久しぶりね。元気!お腹の子は・・
エライザ:元気元気!順調10月10日が予定日!
サリー:久しぶりーっ、すっかりママの顔になってるぞ!
エライザ:そうかな・・分かんないけど・・・杉本さんは?
とみめ:整備室で義足の調整してる。ああ・・ちょっと、レバ!挨拶して!
レバ:レバ・トゥポウです。エライザさんですね。よろしくお願いします。
とみめ:エライザ、相談があるのちょっといい。サリー後はお願いね。
とみめは、貴賓室のダイニングにエライザを連れて行った。
とみめ:エライザに相談というのは、メインのエンジェルクルーなんだけど・・
佳代子さんって・無理かな・・・
エライザ:佳代子って、小久保佳代子ですか?私のつもりでしたけど・・・
とみめ:いえ、エライザがダメなんじゃなくて佳代子に逢いたい人がいて、
レバなんだけど・・・
エライザ:レバ?さっきの弟さん? が・・どうして・・
とみめ:レバ、佳代子さんが気に入ってるみたいなの。実は、エンジェルや本院の看護師のプロフィールと写真をレバに見せたの。そうしたら、一番気になったのが、本馬場みどりさん、次が小久保佳代子さんなの本馬場さんに元さんが話してくれたんだけど、
相手が、どうこうじゃなくて、牧場が有るからダメって話で、それで、佳代子さん、
エライザ:1位:本馬場みどり 2位:小久保佳代子???どんなランキング!?
とみめ:佳代子さんにもお話してて、一度リモートでお話したんだけど、お断りされたんだけど・・佳代子さんの理由が、
今は、仕事を続けたいってことで、レバは、待つと決めちゃったの。だめならダメでしょうがないんだけど、
一緒にいるとどうかなっちゃうて、こともあるでしょ!私とトゥポウ皇太子もそうだったの。私もぜんぜんタイプじゃなかったけど向こうが凄くて、
熱心に口説かれると、女はその気になってくるって言うか・・
エライザ:はあ・・・無理じゃないですけど、私がサポートに付きます。
仕事はできるんですけど・・・・ちょっと・・
エライザは、とんでもないオファーも有るもんだと困惑したが、これも仕事と割り切って、あさこに電話してみた。
あさこ:大丈夫かね。ウェイティングルームの酒、全部飲んじゃうんじゃないの?
エライザ:酒はクライアント持ちだからいくら飲んでも良いけど、酔っぱらてるところを見せたらダメかもね。
あさこ:エライザが、サポートに付くんでしょ。早く酔っぱらってるとこを見せてレバさんにあきらめさせたほうがいいよ。
次の日予定されていたママの会にエリがやってきた。佳代子もエライザが話があると呼び出された。
エリも早紀も安定期に入って調子がいい。モトズラウンジのキッチンで料理をするのが好きなエリは、張り切って厨房に直行!
カルメン:エリ! 待ってたわ。いい食材いっぱい用意してるから・・・
エリ:カルメン ! トルコ料理イタリあーno! おしえて欲しくて(^^♪ 楽しみです。ラムの良いのが入ったって言ってたよね。
カルメン:いいのを用意したわ。
いつの間にか個人的に連絡も取っているようだ。二人でもう料理を始めた。早紀もやってきて、匂いに気づき、厨房へ直行dadada
早紀:早いねエリさん!
エリ:待ち遠しくて早すぎた!
カルメン:私も二人が来るのが待ちどおしくて、、早く来てくれないかなって、そわそわしちゃって・・・
早紀:今日は、ラムですね。いいのが入ったって言ってたから。今、どんな感じですか。
カルメン:オリーブオイルにニンニクを2個、みじん切り、弱火でじっくり
油にニンニクの香りをつけて
エリ:ここまでで、5分
カルメン:玉ねぎの粗切りを入れてこれまた弱火で5分ぐらいかな時々触ってここまでのポイントはとにかく弱火。にんにく玉ねぎを絶対こがっしちゃだめ。時々火を止めてもいいぐらい。
早紀:ここまでで、もう10分・・エライザなら3品作ってる!
エリ:そうだね。インスタント使ってエライザ・アレンジで、
チンチン・チーンってね。
カルメン:そうそう、あれわあれで美味しいし、主婦の味方ね。
でも今日は、主婦がシェフになる日よ。いい!
ここまでの工程が最も大事なポイントよ。焦がさないで、じっくり炒める。
そして、火を止めて、少し眠らせるの・・・。
エリ:・・・眠らせる?
カルメン:そう、眠らせて、味をまろやかにする。この時間も料理してるのよ。この工程は、先にやっておけばいいね。主婦は一人だから、つきっきりで10分は、難しいから、料理の最初に作って置くといいわ。
エリ:なるほど、和食のだしを先にとっておくのと同じだ。
早紀:和食のだし?
エリ:早紀ちゃんさあ・料理の基本の前に、こんな上級コースから初めて大丈夫?トルコ料理できるけど、みそ汁作れないって、、、
直人さん朝からシシケバブーになっちゃうね。
カルメンは、他の料理の下ごしらえを教えていく。食べる人の顔を見てから作る料理、煮込み料理、冷めてもおいしくいつまでもテーブルに置いておける料理。
さすが、世界三大料理と言われるトルコ料理を得意とするカルメンが、普通の主婦でもできるようにアレンジし、たくさんの料理をパーティーに出せるように効率的に組み合わされている。
料理の得意なエリにとっては、またとない機会となった。早紀ちゃんには、ちょっとハードルが高すぎるかもしれない。
エライザ:ただいま!なに・もう始まっちゃってるの?いい匂いだよ。
エリ:おかえり
エライザ:カルメンは?
エリ:厨房で早紀ちゃんを特訓中!
エライザ:特訓?
エリ:早紀ちゃんみそ汁のだしも取れないのにトルコ料理を修行中!
エライザ:森嶋先生、朝からシシケバブー!
エリ: ・・朝からシシケバブー! 私もそういったんだヨ!・(爆笑)
厨房では早紀が、カルメンから盛り付けを教わっている。
カルメン:早紀ちゃん、サラダにも市販のドレッシングをかけて、ここがポイントよ!最初に作った、ニンニク玉ねぎの特製エッセンスをレンジで10秒チン!
お客さんの前で、スプーンに1杯回しかけて、それからパルメザンチーズ!これで、お店の味!
早紀:テーブルに、もっていきますね。
早紀がサラダを持って厨房から出てきた。
早紀:エライザ!お邪魔してます。
カルメンに言われた通り、特性エッセンスとパルメザンチーズをかけて、
早紀:どうぞ、早紀ちゃん特性、トルコ風シザーサラダです。
エライザ:ほう カルメン特性じゃないの!
早紀:私が最後のポイント仕上げたから。
エリ:最後だけ! ビールもってこよー おっ、カルロは?
エライザ:もうすぐ帰ってくると思うよ。
エリ:とりあえずカンパイ カンパイ!
エライザ 乾杯! んうまい!
つわり終わったよ・・エリも終わったっポイね!
エリ:早紀ちゃんも!終わったみたい。
エライザ:私、つわりのとき、ビール飲む前に吐きそうになった。
エリ:飲んで吐いたことが無い人が、飲む前に吐く!
エライザ:そう食べる前に飲むって・・あったでっしょ、
違うの・・飲む前に吐く!
エリ ・・ノむ前にハく! ん,久しぶりのユニゾン!!
エライザ:つわりが開けるとキリが晴れた景色みたいに目がシャキって、いきなり元気になる。
エリ:男?女?
エライザ:もうわかるみたいだけど、見てない。カルメンが知りたくないって、言うから・・エライザが、見たければ良いよ、でも・・カルロにもカルメンにも教えないで”って言われたから私も知らないで良いかなって、
先生にもエコーは、見せないでって、言ってる。
エリ:へーっそうか 私んとこは、男!
エライザ:杉本さんに、教えてあげた!
エリ:まだ 教えない。
エライザ:なんで?
エリ:わたし、女の子がよかった・・ケンジさんは、男の子がいいなって・・悔しいからもうちょっと隠しとく・・
エライザ:なにそれ・・早く教えてあげなよ。
カルメンの料理教室は続いている。
カルメン:ここで、赤ワイン投入!ニンニク油でチルド冷凍のラム肉の表面だけを強火で先に炒めるのがポイント!肉のうまみを閉じ込めて、中は生のまま。缶詰のホールトマトを一缶。中火で煮込めばOK!
早紀ちゃん!サモサが揚がってきたから、さっきのサラダボール下げてきて、そこにサモサを半分・10個ぐらいかな。残りはキッチンペーパーで油をきって冷ましておいて。
早紀:わかりました。
早紀は、サラダボールを下げに行った。
早紀:ちょっと下げます。
エライザ:まだ、たっぷり残ってるよ・・
早紀:先生の命令です!
エリ?
早紀はサラダボールを厨房へ持っていき、揚げたてのサモサをサラダに乗せた。カルメンの指示通り市販のチリソース、ワインビネガーを数滴、レモンスライスをちりばめて、、
カルメン:いいわよ!持って行って!
カルメンも満足顔で笑った。
早紀:早紀ちゃん特性サモサ風サモサ!
エライザ:えっなに?それ サモサフウサモサ?
エリ: ・・・・・・・サモサho-u♫サモサ♬
これぞ”サモサ”ってことだよね。
早紀: 正解!さすが料理研究家!
エライザ:良くわかったね。
エリ: 分かるでしょ・普通・
早紀:ボケてないで、食べて!
エリ:んnnn・・nあっつ・・・ん うん なにこれウマ
エライザ:なんか、普通のサモサが、サラダに乗ってると違って見えるね。
どれ・・・・んnnn・・えっ そうか!・・
カルメン先生のすご! サラダに乗せて、さわやかに見せるだけじゃなくて。
普通のサモサと思わせて、、ビネガーで、爽やかに、
チリソースで、ほのかな甘み、レモンスライスで演出。
サラダに油が落ちて美味しくなってる。だれでもできる最高のアレンジ!
早紀:そこに早紀の笑顔のスパイス!
エリ:負けたわ・・・ところで、カルロ遅いね。
エライザ:さては、エイリアンに食われたか?
と、噂をしていると、カルロが、帰ってきた。
カルロ:ただいま! みんな来てますね。
エライザ:なに?その台車?
佳代子:おじゃまします!
エリ:佳代子さんまで、大きい荷物・・・?
早紀:お引越し?
カルロ:カーマで、バレンタインデーの飾り付け手伝ってきました。それから前から言ってくれてた正月のおもちもらってきたよ。
エライザが、段ボール箱の中を見ると・・・これ全部・・餅?・飾りもち・・
佳代子:こっちもよ・ぜんぶ・・もち・・か!ざ!り!も!ち! 飾り餅!!
エリ:持ち投げでもするの?
早紀:危ないですよ! 硬いよ!
カルロ:どうせ捨てるからって、もらってきました。
カルメン:おかえり、カルロ。あーっいっぱいあるね。キッチンのストックに入れといて
モトズルームのスットックヤードは、十分広い。
カルメン:少しづつアレンジするから。お餅は腐らないし、
パッケージされてて、衛生的で長持ちなんで捨てちゃうのか分からないはわ。
カルメンは、嬉しそうに厨房に戻った。
エライザ:カーマに手伝いに行ってくるって言うから・・・
佳代子さんに来るときに拾ってきてって、頼んだんだけど・・・
佳代子さんゴメンナサイ、運ばせちゃって。
佳代子:運搬賃は、高いわよ!
エリ:はい!ビール!
佳代子:おっ 冷凍グラスに、生ビール! 冬でもこれか!・
なにこれ?ウマソーじゃん。んnいけるねービールが・んぐggnん・進む君!
早紀:早紀ちゃん特性!サモサ風サモサ!!
佳代子:サモサってことか
エライザ:なんでみんな素直に分かっちゃうの!!
エリ:ふうつうだよね。
佳代子: だよね。 ローボイス・・
佳代子:カルロも飲む?
カルロ:僕は、白ワインで・・
カルメン:早紀ちゃん次,出来るよ!
早紀:分かりました。カルロのワインももってくるから。・・・・・・
カルメン:今日のメインよ。赤ワイン入れて煮込んだラム肉、
トマトもズッキーニも良い感じに煮えた。仕上げに、そこの生クリーム入れて、
そうお玉で、そうそう流しいれて、ペッパーミルで、ん!ヌートバースタイル!!。
早紀ちゃんすごいじゃん。生クリームの柄が芸術的。
カルメンが、エプロンを外し、冷蔵庫のワインを二つ注いで持っていく早紀は、
大鍋ごと食卓の脇のワゴンに持って行った。
カルメン:みんないらっしゃい。本日のシェフ!Saki Kokubo!
早紀:それでわ、、シェフみずから取り分けます。はい!どうぞ、佳代子さん。
佳代子:おーーっつ凄っ えっ ほーっ ハート?
早紀:追っかけ、愛の生クリーム どうぞ召し上がれ。
早紀:エリさんも、追っかけ、愛のベイビー!
エリ:生クリームで絵をかいてるの?なにこれ?
早紀:男の子でしょ。聞こえてた。かわいいシンボル!
エリ:・・・・味はうまいケド
早紀が皆に取り分け、早紀:じゃあ、乾杯!
エライザ:こんだけ持ち上げられれば、早紀ちゃんも料理好きになるんじゃない。
早紀:わたし!やればできる女になる。
エリ:今からもう一回作れって、言われたらできる。
早紀:んームリッ・いろんな料理が同時進行になったら何が何だか・・
カルメンがくるくる回って・気が付くと料理がポン!
でもっ・最初は、覚えた。ゆっくり・ニンニク・エッセンス!私に合ってるかも。
エリ:お昼ごろからやってそうだもんね。
カルメン:それでいいのよ。ゆっくり自分のペースで、ニンニク・エッセンス!
いいネーミングね。
佳代子:ところで、エライザの話って、何?
エライザ:小久保佳代子さん!
とみめ皇太子妃よりメイン・エンジェル・クルーのご指名がありました!!
エリ:んんn 佳代子さん・・エンジェルクルーじゃないよね?・・・
佳代子:・・いや・いや それわ・・・断ってよ・・なんかそんな話・・
実は来てるよう来てないような・・・・・まずいな・・・それは・・・
エライザ:正式なエンジェルクルーに認定するか今から決めます。
全員が同意して本人がOKなら決定です。
皆さん元さんなら何て言うか考えて、そのうえでご自身の意見を!!
佳代子:えーっ・・
早紀:賛成!ぜったいやれって言う!なんでもチャレンジしろって!!
エリ:んーーn・・仕事は正直、尊敬してるけど・・・
ウェイティングルームルーム封鎖の条件で賛成!
カルロ:僕も賛成!
エライザ:あんたわ、メンバーじゃないわ!
カルロ:?
エライザ:私が、サポートに入る。条件で、賛成。
エリ:それなら、私も賛成!
エライザ:全員賛成です。佳代子さんどうする?
佳代子:やっぱり辞めようかな・・・
エライザ:ファイナルアンサー?
ファイナルアンサー?
ファイナルアンサーー?
ファイナル!・・
佳代子:・・ん・・うんn/////u・・・・・わかった!やる!やります!!
すごいプレッシャー掛けるじゃん・・狼の眼で睨んでくるから・・やるよ・・・
エライザ:さすが女風の女??エンジェルクルーに認定します。
明日から貴賓室へお願いします。
早紀:すごいですね。とみめさんからご指名なんて!
とみめさんみたいに皇太子妃になったりして・・・
エライザは、ごそごそ、席を立ってロックグラスを準備しだした。
嘘が苦手なエライザは、人生初の猿芝居に疲れたのだろう。




