表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/37

9:For Whom the Bell tolls【前書:息子視点、本編:主人公視点、後書:先輩神官視点】

「御母上に嫌われたらどうしてくれるのですっ。兄さまの馬鹿っ」

涙目の妻ラウラが義兄ルイスを殴り飛ばす。レオンはそれを一歩引いたところから眺めていた。怒り狂った女性は黙って好きなようにさせておけ、と指導役神官も言っていた。至極名言である。


「魔力回路を入れることの意味を知らぬ相手に、だなんて。なんと破廉恥な」

それはそう。レオンは妻に同意しつつも義兄に同情した。彼自身、ラウラに魔力回路を入れて欲しいと言われたら一も二もなく入れるだろうから。それを譲るなんてとんでもない。


魔力攻撃込みの激闘を繰り広げる兄妹喧嘩が目前で繰り広げられている。辺境伯本邸の鍛錬場に、閃光が走り、轟音が響き渡る。ラウラが正論を言っているのが分かっており、攻撃を躱すばかりで反撃をしないルイスがやや不利か。


怪我人が出た時のために控える神官レオンは、母さんが知ったら多分ラウラを止めるんだろうなぁ、と思った。大抵のことは笑って流す人だ。


魔力回路を入れる意味も、それに伴う激痛も、それをルイスがどう思っていたのかも、言い方は悪いが―――母にとってはどうでも良い些事だろう。母は自分の身内が害されるには敏感だが、自分自身に対しては心配になるほど無頓着な人だから。


―――母さんが自分のために怒ることってあるのか?


その答えを思っていたよりも早く知ることになるのを、その時のレオンは知らなかった。






―――知っていた。知っていたのだ。明日は当たり前にこない。この手を明日も握れるとは限らないことを知っていたのに。


私の右手を取って跪く彼に、御伽話の騎士のようだと思った。



***


「あれが『障壁』……」


リオンは眩しいぐらいに青い空を見上げた。


ずっと気になっていたものがある。戦場の爆音が響き、攻撃魔法の閃光が見える方角に見える壁の存在だ。


壁といっても実体があるわけではない。前世でいうオーロラが一番近いだろうか。ソレは神秘的に光る透明な幕が上空から垂れ下がっているように見えた。息子レオンが言うには、人間が通る分には出入り自由らしい。だが、魔獣本体及びその物理・魔力攻撃の一切を通さない特殊な壁であるそうだ。


但し、短時間に複数回攻撃を受ければ破損する可能性もある。魔獣戦線にいる騎士の使命の一つが、この障壁への魔獣による干渉の阻止だ。また、魔獣の存在しない地域が前線付近に新しくできれば、この障壁を外向きに広げることもできるらしい。そうやってヴァッレン帝国は緩やかに領土拡大を繰り返して、現在の大帝国を築き上げたそうだ。


この障壁こそがヴァッレン帝国が500年間滅ばずに済んでいる理由であり、その起動・保持・拡大の能力を持つ一族がヴァッレン皇帝の血筋だ。帝室特有の異能こそが、彼らが有する絶対的な権力の後ろ盾となっているわけだ。


帝都で『障壁』の話を初めて聞いたときに、なにその異能、ゲームにそんな便利機能あったっけ、と元女王リオンは記憶を漁った。そうして思い出したのは特殊魔獣が襲来する設定のイベント期間限定ガチャだ。


イースター期間限定で発生する、春の花をモチーフにした魔獣を倒すイベントだったはずだ。奇妙な踊りをする白百合型魔獣がクネクネと近づくのに、魔『獣』とは、と魔獣の定義に混乱が生じた覚えがある。最終的にゲームだから、で終わらせたが、あれはミドリムシが動物か植物かに通じる世界の神秘だった。


このイベントで手に入る花や葉、木の実型の魔獣結晶で回す期間限定ガチャ。そこで当たるSSRカードとして、『障壁』が攻略サイトに紹介されていた、と思う。


曖昧なのは、当時、魔獣結晶をNPCであった息子レオンの能力強化に全投入しており、ガチャの方には興味がなかったからだ。というか、当たる確率がえぐいほど低く、当たる気がそもそもしなかった。


天井でもピックアップカードが手に入るとは限らないのが≪フロンティア・ヴァンガード≫だ。ピックアップ期間は、天井での排出確率が上がるだけで、確定ではない。『障壁』カードが当たるまで引きます系動画で、お目当ての『障壁』以外のSSRカードばかりが出て、ただ実況者が悲鳴を上げ続けるだけの虚無動画があった気がする。


『障壁』などという便利能力を持たず、自軍騎士を使ってひたすらに魔獣を狩ることのみで国土を維持していた元女王は眩し気に障壁を見上げた。


―――この能力があれば、あのイベントもこのイベントも楽勝で完走できたのになぁ。


ゲームでの国家元首の育成方針は自由度が高かった。『障壁』のような特殊な能力を強化しても良いし、戦場を駆ける戦闘系国家元首もアリだった。だが、リオンは『鎖国モード』で内乱を抑えて国家を維持するのに必死で、自分自身の戦闘能力をレベリングする余裕はなかった。


―――戦闘能力をもっと上げていれば、皆と一緒に戦場で戦えたのに。


腕に抱えたままの花束をぎゅっと抱き込んだ。次期辺境伯ルイス様の執務室に飾るために、庭師に許可をもらって摘んだ色鮮やかな花々は、とても良い香りがする。ずっと部屋で執務の引継ぎを現当主から受けている彼には、良い気分転換になるかもしれない。


足早に本邸内に戻るリオンの背後で、今日も障壁は輝く。その向こうにある戦場と人の地を厳然と隔絶するために。



***




次期辺境伯ルイス様は常に執務室に籠り切りというわけではない。辺境伯領内の魔獣戦線から支援要請があれば、昼夜を問わず、彼とその家族は戦場へと騎獣を駆けていった。戦闘能力が凡人以下のリオンはその邪魔にならないように無事を祈って見送ることしかできなかった。


それは、いつも唐突だ。


「魔獣の侵攻速度が想定を超えた」

「大型魔獣が一か所に集中的に発生」

「初期段階の魔獣湧出地を観測」


事実のみを伝える無機質な緊急オペレータの声を合図に、慌ただしく前線への出立準備が始まる。戦闘用の装束に着替えて帯剣した辺境伯一家を見送るのにも、いい加減慣れた頃だった。


初めて通信具の向こうにいる連絡担当者が動揺も露に声を震わせた。


「お、大型魔獣の湧出地が複数同時に出現。数は、現状七か所。……前線の損害は甚大。第一防衛ライン放棄。第二防衛ラインにて遅滞作戦を実行。第三防衛ラインにて防御態勢を再構築中」


水を打ったかのように執務室が静まり返り、次の瞬間には全員が動き出した。


第三防衛ラインの後ろには『障壁』がある。その破壊だけは避けなければならない。現辺境伯が通信具を起動させつつ、淡々と指示を出す。


「私から皇帝陛下に今後の作戦方針を上申する。ルイス、ノイス侯爵家に辺境伯領『後方』に万が一の防衛ラインを構築させろ。非戦闘員は避難を開始。各地区長に権限を委譲する。一人でも多く遠くまで逃がせ。手段は問わん」


辺境伯夫人は即座に準備を整え、先んじて戦地へと駆けて行った。彼女付の家臣団がその後を追う。リオンの息子レオンとその妻ラウラは元々戦地にいる。今二人がどういう状況かは分からない。だが、第三防衛ラインまで押し込まれようとしている戦況だ。最悪の想定が脳裏を過る。


現辺境伯とその後継者ルイス様は、上層部への報告と領内への指示出し、周辺地域への根回しをしつつ、出立の準備を済ませた。それらを手伝ったリオンは、いつもより重装備な彼らを見送ろうと玄関先に向かう。


「ノイス侯爵家にリオン殿のことを頼んであります」


リオンの手を取り、跪いたルイス様が祈るように彼女の手に額づいた。


「貴女がどうかご無事で後方まで避難なさりますよう。……貴女の大事なレオン殿は、この身に代えても御身のもとにお返し申し上げます」


だから、何も心配せずに、ノイス侯爵家が守る後方領地へと避難してほしい、とルイス様は続けた。


―――御伽話の騎士みたい。お姫様を守る白馬の騎士。


よく考えれば、いや、考えなくとも、彼は正しく騎士なのだ。魔獣こそが覇者である大陸で人間国家を守護する騎士であり、その背にヴァッレン帝国民を庇う、人類の生ける砦その人だ。


私の右手を掴んだ彼の手は、固い剣ダコと古傷で、酷くデコボコとした感触だった。この人の歩んできた道そのものなのだろう。常に死と隣り合わせの戦場で、負ければ人類が滅ぶと己に言い聞かせて、見ず知らずの誰かのために戦い続けた人の手だ。


―――ふざけるな。


その手を振り払い、ルイス様の両頬に手を添えて、グイッと上向かせた。驚きに丸くなった黒い瞳と目が合う。サラリと艶やかな黒の前髪が流れた。見慣れた色だ。故郷の色だからではない。こちら側の暮らしの中で共に過ごすうちに見慣れた、優しい彼がもつ色だからこそ、抱く感情がこの胸にはある。


―――この私を今更、『一人ぼっち』にするつもりか。


一人でのんびり余生を過ごすつもりだった私の人生に、ズカズカと土足で踏み込んで、散々振り回して付きまとって、耳に魔力回路まで刻ませて。今更、息子を返せば私は安心するだろうって?


怒りで目の前が赤く染まる。魔力制御が上手くいかず、体から漏れ出た魔力が周囲の人間を威圧するのを止められない。どうでもいいことだ。私はこの男に言いたいことがある。


「ルイス様」


にっこりと笑う。愛想笑いは得意だ。笑っていれば人間関係は円満になる。人と諍いを起こすのが苦手だった。だから、いつも笑うようにしていた。


だが、今笑っているのは、そんな理由ではない。

私をいつも通り、思い通りにできると信じている馬鹿な男を嘲笑うために、口元に弧を描く。


「お断りいたしますわ」


何か言おうとするその口を唇で塞ぐ。逃げようとする体を魔力の威圧で抑え込んだ。腐っても元王族だ。他国の臣民程度に魔力で負ける謂れはない。


相手の口が開いているのを良いことに、好きなだけ貪り、その体温の熱さを堪能する。隅々まで味わい尽くして彼が脱力した所で、不満は残るものの解放してあげることにした。


茫然とした顔でこちらを見上げる、その唇を己の紅が色移りして彩っている。悪くない。ニンマリと笑って、手の甲で唇を拭いつつ宣言する。


「サリオン王国国家元首リオンの名のもとに宣言致します。当戦地をサリオン王国・ヴァッレン帝国共同戦線とし、当戦線に参加する貴国臣民へ我が加護を授けましょう」


―――【『盟友』との『共同戦線』を認定しました】

―――【イベント『初めての共同戦線』をクリアしました】

―――【クリアボーナスが贈られます】


システムの起動を確認した。やはり有効だ。


―――【プレイヤー『リオン』の能力が共有されました。ヴァッレン皇帝所有の領民に対しリオンの『加護』が発動します】


口角が上がるのが分かる。


―――【『加護』が有効な領民は『共同戦線』内の戦闘員のみとなります。……該当領民を検索中。該当者4,265名。『加護』を与えますか? ▼YES ▼NO】


迷うことなくYESを押す。体内魔力が一気に削られるのに一瞬眩暈がした。だが、前回フレンド登録をしたときにステータスが上がったためか、まだ余力がある。


耳元の通信具を起動させ、繋げた先は戦地にいる息子だ。荒げた息と誰かの絶叫、爆発音、詠唱、唸り声。激戦地のただ中の音が耳元から流れ出す。それに頓着せずに、女王リオンは戦地に声を響かせた。


「女王リオンの名のもとに、我が血族レオンと魔力を同化します。我が体内魔力を対価に、超広域回復魔法を起動させなさい」


見たこともない巨大な光の柱が戦地に立つのを横目に、女王は続ける。


「レオン、私の声を一斉通信にのせられるかしら。……そう。じゃあ、お願い」


『障壁』無しで自国領土を守り抜いた、化け物じみた騎士団の支配者が(あぎと)を開く。


「ごきげんよう、戦場の皆様。私はサリオン王国女王リオン。現在貴方達に与えている『加護』の説明を行います」


自国を侵そうとした魔獣全てを食らいつくしてきた『加護』が今、彼らに与える影響を、彼女は手短に教えた。その間も、システムによる通知バーが視界を埋め尽くしていく。


―――【『加護』付与開始。イベントクリアに伴い初回特典が上乗せされます。】


―――【『加護』対象の防御力が3倍に上がります】

―――【『加護』対象の攻撃力が5倍に上がります】

―――【『加護』対象の自動回復力が4倍に上がります】

―――【『加護』対象が神官の場合、癒術の効果が3倍に上がります】

―――【『加護』対象が神官の場合、聖魔法の範囲が3倍に上がります】


イベントクリアの特典でとんでもないバフになっている。だが、味方の火力だけで生き抜けないのが≪フロンティア・ヴァンガード≫だ。回復役レオンを作るまで騎士の損耗率に頭を悩ませていたリオンの結論は、こうだ。


―――魔獣が強くて大変ならば、相手を弱くさせればいい。


「私の『加護』は魔獣にも影響が出ます」


デバフ能力を限界値まで育てていた女王は、先日のフレンド登録で上限値を引き上げられていた。カンストによって蓄積されるのみだった経験値により、その上限値にすでに到達している女王によるデバフ。それが呪いの様に共同戦線内の魔獣達に降り掛かる。


―――【共同戦線内の魔獣の防御力が0.5倍となります】

―――【共同戦線内の魔獣の回復力が0.6倍となります】

―――【共同戦線内の魔獣の湧出速度が0.4倍となります】

―――【共同戦線内の魔獣湧出地の新規出現率が0.01倍となります】


視界を通知バーで真っ黒に塗りつぶされた女王は、最後に、通信具の向こうの戦場にいる騎士達と目の前にいるはずの男に笑って見せた。


「この私にここまでお膳立てさせたのです。負け戦など許しませんよ」


勝利を誓う雄叫びが通信具越しに鼓膜を揺らす。と同時に、かさついた唇の感覚を一瞬残してルイス様が騎獣を駆って勢いよく戦地に向かう蹄音が響いた。


その音がだんだんと遠のき、やがて聞こえなくなって初めて、リオンはゆっくりとへたり込んだ。魔力と体力が限界だったのだ。心配する使用人たちの声に、頼むから意識のない間に避難などさせるな、それぐらいなら魔獣の餌にでもしろと告げて、彼女は気絶したのだった。






面白いほどあっさりと魔獣の大群が駆逐される。先程までの苦戦が嘘のような戦況に、先輩神官は唇を歪めた。


「レオン、お前の母親凄いな」


―――そして、危うい。


返事はなかった。そんな余裕があるはずがない。第二防衛ラインまで来た魔獣を第一まで押し上げている途中なのだ。ここで気を抜いて、押し返されて帝国は滅亡しました、だなんて冗談でも笑えない。


息を荒げ、額の汗を拭う暇もなく回復と戦闘を繰り返す後輩神官に、彼は目をやった。成程、王族の血筋に相応しい外見と能力だ。人形のように整った容貌と人外染みた聖魔法・癒術能力。この天才を息子に有し、『加護』と称する異能を使って見せた、『女王』を名乗る母親。


―――帝都の馬鹿共がまた騒ぎ出すな。


どうすっかな、と先輩神官は魔獣を指で『崩し』つつ思案する。癒術によって壊死させられた肉の腐臭が周囲に漂った。魔獣の群れが警戒するように一歩後退る。その後方にいる主級と思しき個体に向かい一歩踏み出し、彼は高らかに笑った。


―――決まっている。どうせなら人生、面白い方に賭けるべきだ。


一か八かの全額ベットを身上とする先輩神官は、目前の大地を埋め尽くす魔獣の群れに向かい、両腕を広げた。先程の癒術或いは魔法攻撃を警戒する魔獣達に、残念でした、と嘲笑をあげる。


レオンは彼のお気に入りの後輩神官だ。後輩として素直に慕ってくるのが可愛い。恋人ができてからは見ていて飽きない。彼女とのことを相談してきたり、時々無意識に惚気たり、戦場のど真ん中で口付けを始めた時など最高だった。あんな面白い生き物が、帝都のゴタゴタに巻き込まれてこの戦線からいなくなるだなんてとんでもない!


―――可愛い後輩に、先輩からのご祝儀だ。お前の面倒事を半分まで引き受けてやる。


「ヴァッレンの血において命じる。ここは人の地、ヴァッレンの治める地。我が『障壁』よ、目覚め、隔て……蹴散らせ!」


―――それにしても、こっぱずかしい詠唱文だよな、コレ。一生言いたくなかったんだよなぁ。


『障壁』で魔獣の群れをを吹き飛ばした、今の今まで平民神官として生きてきた先代皇帝の落胤は、帝都の話題を『女王』と二分することになる。


後に、俺は魔獣戦線にいるのが性にあってるからそこんとこよろしく兄さん、と軽く笑ってみせた彼に、うちの帝室に戦場馬鹿が増えた、誰ぞ内政と後方支援を手伝ってくれまいか、と項垂れた現皇帝だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] きゃー!女王様ー! せんぱあああああい! [気になる点] 続きが気になりすぎる [一言] 読んでて楽しい!
[一言] なんだろうこの「THE女王様」 怒涛の展開にゾクゾクしました ゲームをやらない私には専門用語 それでもなんとなくで読めたし楽しかったです
[良い点] テンポも良くて読んでいて面白いです。ぜひ長期連載でお願いします。 [気になる点] 切り替えが早いので最初は飛ばしてました。でも慣れると気にならないのでいいかと思います。 [一言] こらから…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ