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十一話、盗賊退治2

◆◇◆

 村の裏山/元・盗賊の村。


 村の入り口付近には様々な資材や物資が丁寧に積まれている。山が規則正しく並べられており、この村の特色が色濃く残っているようにも見えた。



「ドレッドさん、ここは?」


「ここは……盗賊の村だ。頭に元が着くがね」


「ここが……」



 アリエスは無表情だが不思議そうにあたりを見渡す。


 それそのはずだろう、この村は世間で思う盗賊の村とはあまりにもかけ離れている。



「とても 清潔そうな村 です」


「改心させたからな。お、そこの君。少し話を聞かせてくれないか」



 近くを通りかかった村人(?)に声を掛けると、その男はこちらを向く。



「ハイ 何デショウカ」


「!?」


「この近くで盗賊が出没したと聞いた、それに関する情報がほしい」


「了解 シマシタ」



 聞くだけで怖気の走るような声。表情筋が微塵も動いておらず、幽鬼を思わせる白色の肌。


 ――――酷く不気味な何かにしか見えない。



「これは……盗賊依頼で、力が足りない時にしたことなんだ」



 そんなアリエルの様子を察してか、ドレッドが事情を説明し始めた。それはドレッドが過去に依頼を受けた時のことだ。



「盗賊を退治してもまた現れて、また悪さをする。

 だからどうすれば盗賊が出ないか、と考えてみたんだ」



 悪さをするたびにあのボンデ村長に酷い対応を受けるのだから、それはもう必死に考えたはずだろう。そしてその思考手順をドレッドは語る。



「経済的な要因の解決は権力不足だし、後に盗賊になりかねない戦争孤児を減らすにも力が足らない。

 だから、目的を『盗賊を近寄らせない』ということに固めた結果がこれだよ」



 親指で元・盗賊を指差す。廃人にしか見えない様子は、ドレッドが施した処置何だろう。



「コイツらは、一度精神が壊れるまで拷問して、その末に催眠魔法を掛けてある」



 それにより得られる効果は『催眠魔法の定着』だ。そしてこれには他にも得られる効果があった。



「催眠 魔法」


「内容は酷く簡潔にまとめると『社会の歯車』という性質を覚え込ませた。

 参考したのはどっかの宗教の聖典にある事項だよ、あれは社会にとって都合いい歯車作成マニュアルみたいなものだからとても良い教材だった」



 今現在、この盗賊の村は作物を育てて近隣の村に配ることで少量の糧を得る……という生活を取っている。


 足元を見られることもあり、飢饉で死に掛けることも多々あるため毎日が修行僧めいた日々だ。


 ――――でもまあ、盗賊やしいいやろ。



「盗賊の中には魔術の心得がある子も多い、加えて盗賊は戦力を求めてる奴も少なくない。だから魔術を解こうとする奴が多かったんだが……」



 それすら予測を込みで、ドレッドは作戦を練っていた。



「俺のかけた催眠魔術を解いても出てくるのは廃人だ。

 そしてそれを見た盗賊は何故かそれ以降、その村の近くでは悪さをしなくなるんだ――――以上が利点になる」


「犯罪自慢する畜生が宮廷魔術師やってる世界」


「凄い、急に毒吐かれた」



 そして何故か、その村の付近で悪さをすると廃人にされて永遠に労働させられるという噂が回ってる。不思議だった。



「ドレッド、くぉ……し、ね……死ね死ね死ね死ねェェェェェェ!!!! お前だけは殺して゛や゛る゛ッ!!!」


「まあたまに何かの拍子に殺意が戻って殺しに来る点に目を瞑れば最高の作戦なんだ」


「目瞑れないんですが!?」



 刺されながら再度催眠魔法を使うドレッド、強力過ぎて自我が完全に消失した。



「それでこの周辺の盗賊について教えてくれ」


「ハイ ソレハ ネクロマンサーの 仕業 カト」



 ネクロマンサ―、死霊術士……それは死者を操作する能力を有する魔術師。


 死者の合成、死んだ魔獣のアンデッド化、と作戦の幅は無限にあり、存在そのものが危険視されてすらいる。



「仲間ヲ 殺シテ アンデッド化 サセテマシタ。

 昨日 オチンチン侍ゲーム シテタ時ニ 襲撃サレマシタ」


「オチンチン侍ゲーム!?」



 アリエルの脳裏に想像がよぎった――――



 ◇


「ん゛ー!! ん゛ー!!」



 身体を縛られ、猿轡をされているドレッドを囲んでいる元盗賊たち。



「へへへ……おちんちん侍ゲームを、始めましょうかねえ……?」


「けけけ」



 盗賊の一人が、ドレッドの上体を無理矢理起こして……その背に立った。



「なあドレッドさんよぉ……俺はこれから、お前の後ろで短パンを脱ぐんだが……これを脱いだらよぉ……俺の一物がお前の頭に乗るんだぜ……?」


「ん゛ん゛ーーー!!! ん゛ーーーッ!!」



 即ちそれが、おちんちん侍ゲーム。そしてドレッドの耳に口を近付けると、そっと甘噛みする



「っ゛……///っ」



 そして甘い声で囁く。



「俺、短パンの下――――今なにも履いてないんだ」



 ◇ 



「いやあああああああああああああああああああ!!!! ドレッドさんの総受けーーーーー!!!!」


「総受け!?!?」



 総受けの解釈一致に発狂するアリエス。お前何なら発狂しないねん。



「尺八(隠語)するんですか!? 尺八(隠語)するんですね!!! うわああああああああああああああああああんッ!!!!」


「落ち着け!?!? いや待てお前何想像した!?!?」


「尺八ナラ ココ アリマスヨ」


「お前は黙っててくれ!!」



 尺八(普通の)を取り出す盗賊。



「尺八ここありますよ……!? ドレッドさん、尺八(隠語)するのですか!?!? うわああああああああああああああああああん!!!」


「あああああああああああああああああ!!!」



「ウヒャア ココガ 地獄デスカ」


「黙れ元凶!!」



 地獄絵図と化してから数分後、ようやく話が前に進んだ

アリエスは腐ってます。ごめんなさい

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