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十話、盗賊討伐1

◆◇◆

 宮廷魔術師には様々な仕事がある。



「ここは研究棟。日々、絶対領域の研究や、創作ダンスなどに精を出している」


「もうちょいマシなモノに精を出してほしかった……」



 アリエスに軽く説明しながら塔内部を歩く。その広大な塔の中はいくつもの部屋があり、その全てが教室並みに広い――――大学レベルの広さだ。



「それで俺の仕事は……っとこれだな」



 その中でドレッドはある一部屋の前にある箱を開き――――中にある依頼書を取り出した。



「それは……?」


「上層部から出される依頼だ。

 教会との対立関係やら周辺の治安維持の一役と、まあ政治的な理由で色々な依頼を処理する必要があるんだよ――――つまり冒険者みたいなものだ」



 冒険者。それは各国の有志団体が募って……と、言う話は冒険者ギルド設立の話なので省く。


 簡単な話。ドレッドの仕事は『何でも屋の真似事をせよ』ということだ。



「金もそこそこ出るんでな、時より見ている――――というか俺ぐらいしか受けてない」


「依頼箱とは……」



 そういうわけで届いた依頼の地へと向かうことになった。



◆◇◆

 王都周辺にぽつぽつと存在する中小規模の村や町。ドレッドとアリエスはその内の一つの村の村長宅に滞在していた。



「はぁ……私さぁ、以前言ったよね??

 村が盗賊に襲われてるから何とかしろって……なんもなってないじゃない!!!」


「ぶひぃ、そんなんだぶ! お前無(ビシィィンッ!)ひぃいいいいんっ!!」



 ボンテージを普段着にしている村長が村人(?)の尻を鞭でぶったたき黙らせる。



「はっ、まあ座りな。椅子豚!!」


「「ぶひい!」」



 ドレッドとアリエスの前に二人の村人(?)が四つん這いになった。ドレッドとアリエスは床に正座した。



「依頼の件を詳しく伺いたく、参上仕りました。

 ドレット・クォーターです。こちらは助手のアリエス」


「どうも」



 ぺこりと頭を下げるアリエスとドレット――――ドレッドの頭に黄色いお茶がかけられた。



「盗賊、消えてねえんだけど??」


「まだ調べてはおりませんが、前回の盗賊とは別の者やもしれません。

 今回の依頼と以前の依頼、その間は約6ヶ月あります。その間に別の盗賊が現れることも視野に入れた上での〝この対応〟とみてもよろしいでしょうか?」


「なんだぶひ!! お前がしっかり対処しないからこうなったんだろうが!! この」




 ――――瞬間――――吹っ飛んだ――――



「……は?」



 ――呆けた声――村長の声――――



「……ん?」



 ――何が飛んだ?――――村長が使っていた椅子の村人(?)だ――


 ――何故とんだ?――蹴り飛ばされた――――誰に?



「えっと……あり、えす?」



 ――――アリエスが目に見えて威圧感を放ちながら、遥か彼方に吹っ飛んだ村人へと目を向ける。


 蹴り飛ばされた村人は紫色の壁を突き破ってはるか遠くへと吹っ飛んでいた。四肢関節を壊滅的に壊しながら飛んでいく様は余りにもやり過ぎている。



「ぴぃっ!?」



 ボンテージ村長へと視線が向けられる。恐怖するボンテ村長。



「人の大切な人を傷付ける、分からないことをそうだと決め付ける、礼儀の抜け落ちた対応

 ――――なら当然、それをやり返される可能性も

          それによって齎される因果も

              受け入れる覚悟 あるのですよね?」


「ひぃっ!!」



 要約――――アリエスがぶちぎれました。



「ドレットさん 行きましょう。

 これ以上の滞在で得られる 情報 支援 の類は無いと判断します」


「え? ああ、うん」



 ドレットは身体に【浄化】を掛けてから立ち、アリエスに手を引かれる。



「なあアリエス」


「? 何でしょうか」



 村長宅を出て、村を進んでいく。その中でドレットはふとした疑問を投げる。



「――――君、誰だ?」



 灰色の空。雲が滲み、風が汚濁を運ぶ。


 己の手を引くアリエスの顔は、ドレットからは死角となって見えない。

 だが手から伝わる体温が、酷く冷たいのは気のせいではないだろう。



「? アリエス です」


「…………」



 顔をこちらに向けるアリエス。その表情は純白にして純粋なものだ――――先ほどの様子は何処にもない。



「そっか」



 ドレッドはアリエスの頭をポンッと撫でてから、今度は逆にアリエルの手を引く。



「じゃあ情報収集からしようか」


「? はい」

いつもの、ですね………。


 はい、私の他の作品を読んでる方なら分かると思いますがアリエスも……また特殊な闇を抱えてます。


 ですが過去はそこまで重くありません……当社比ですが。

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