第1話:学習型AI、起動致します
「こんにちは、今日、から、家、住む、ご主人、管理ロボット、です」
単語で話すAI
どうやら未完成のまま保管されていたようだ。
「ご主人、名前、?」
しかし、きちんと話しかけられるのを見る限り、話していけば直にちゃんと喋れるようになりそうだな...
「聞いて、ますか」
棒読みの機械音が響く。
「あぁ、ごめんごめん」
つい集中して返事をし忘れていたようだ。
「ごめん、1回、充分、です」
「はいはい」
まぁ、しばらくはこの子と過ごしてみるか
「はい、1回、充分。わかって、ない」
見た目はそれなりに可愛らしい、マスコットみたいだ(美的感覚が狂ってると周りから言われる俺が言うのもアレだが)
別にこいつは万人受けする容姿のはずだ。
あとは可愛らしい性格にするように話しかけるんだが...
こいつ...
はいはいにも反応するのか...
次の日
「ご主人、私、名前、つけて、ください」
「ん〜?あぁそうえば名前つけてなかったな...」
ジーッ
「?」
「...お前は今日から「あい」。AIのあいだ」
「単純、覚えやすい、ですが」
ちょっと不満そうな表情をしているあい
別に、あいはAIのあいだけから来たわけではないんだが...
「お茶、です、視聴者様」
「よろしい、でしたら、感想、評価、待って、ます」
「...にこ(精一杯の笑顔)」