表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変死体とワルツを  作者: 壱谷すみれ
2/2

起床 そして

まったく、何時になったらこの男は起きるのだろうか。もう昼になるというのにこの男は幸せそうに鼻ちょうちんを膨らませている。いっそ今のうちに刈り取ってしまおうか。しかし、私には説明義務がある…


うむむ…と頭を悩ませていると

男と目があった。

しかもこの男昨日とは打って変わって死んだ魚のような目をしている、実に気味が悪い。どうしたものか、先手必勝ともいうし…しかし私から話しかけてもし私が視えていなかったら馬鹿らしいし… と長考しかけていた頭を男の間延びした声が一気に現実に引き戻す。

『うーん。珍しくまだ酒が抜けてねぇみたいだなぁ、俺ぁ一晩寝たらだいたい抜けるのに』

と、表情を曇らせた。

『まあ、もう一眠りしてそれでも抜けなかったら医者にかかりにいこう。そうしよう』

と、1人で勝手に納得するともそもそと布団を被り直し四半刻たらずで眠((させるかよ!!『ふべらっ!』

しまった、存在否定からの入眠体制に私の自尊心が許さず、エネルギーを使って干渉してしまった。貴重だから使いたくなかったのに…とてつもなく程度の低い使い方をしてしまった…

…反省はこのくらいにして今はこの惚け面のまま赤くなった鼻を抑えて固まっている此奴の処理をしなければ…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ