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宇宙の旅
「宇宙には終わりがない」
偉大なる宇宙冒険家レイン・ウォーカーは言った。
俺は、ロジャー・ウォーカー。
宇宙200の星を巡った世界で最も有名な冒険家レイン・ウォーカーの一人息子だ。
父は、俺が幼い頃に別れ、冒険に出た。そして世界一有名になった。
母は、早くに死んでおり、会ったことはない。
この世界には数え切れないほどの数の惑星がある。
炎が地上を埋め尽くす灼熱の星、陸地がなく海しかない星、
緑あふれる星、人間以外の知的生命体が生きる星。
などなど、とにかくたくさんある。
その星を巡り、偉大な父が残したという、伝説の秘宝を見つけることが俺の人生をかけた夢だ。
その夢を叶えるべく、俺の生まれ故郷である砂漠の星デザートヘイムで、宇宙船を作っている。
そして、16歳を迎える誕生日。
ついに、宇宙船は完成した。
ついに壮大なる宇宙に旅に出るのだ。