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あべこべ転生!?~あべこべ世界での僕は新しい出会いに飢えている~  作者: あだち りる
第二章「あべこべ高校に出会いを求めて」
20/43

19「解せぬ」

誰がこんな早くに更新すると予想できただろうか。


(作者自身こんな早く更新できるとは予想外)

その時だった。

教室の扉が開いたのは。


「私は、勝ちました!!」


いきなり入ってきて謎の勝利宣言をした女の人がそこには居た。

と言うか、前回見学に来たときに校長先生の後ろに居た先生だ。


凄く美人だと思ってみていたのを良く覚えている。

すると、先生はその長くて茶髪のウェーブが掛かった髪を揺らして、ルンルンと教卓へと。

その度揺れるのは犯罪的な胸、あのデかさ…僕が知る限りでは一番…いやでも、母さんの方が…うむ、どちらも負けてないな。


…母と教師をこんな目でみてる生徒とか、普通にガチ引き案件なんだけど…まぁ表に出してないのでセーフってことで、いいよね?答えは聞いてない。


すると、先生は、その整ったを顔をこちらに向けて、とろんと垂れている瞳をキラキラとさせる。


「先生は、勝ったんですよっ!!勝者です!ウィナーなのです!!」


先生は何故か拳を握り締めてこちらにドヤ顔を向けてくる。


良くわからないけど、先生が勝者ってのわかった、何に勝ったのかは皆目検討もつかないが、とりあえず僕が掛けるべき言葉は一つだけだろう。


「先生、落ち着いてください」


その後、僕に突然声を掛けられた先生は更にテンションを上げ、あたふたと、もじもじとしては数十分、やっと先生は落ち着いてくれた。


「では、自己紹介をします。

私の名前は、天塚あまづか 双葉ふたば、です!これから一年間、貴方達の担任となりました、担当教科は英語です!よろしくお願いします!」


と、天塚先生は元気良く挨拶した。

この人満面の笑みを絶やさないな、もう幸福オーラがこちらにも伝わってくる勢いだ。


「ちなみに、彼氏は居ません!募集中です!募集中ですよっ!?」


めちゃくちゃこっちを見てる。

うん、こう言うのはスルーが一番。


「今がチャンスですよ!?灰原くん!」


「そこで僕の苗字を上げるのはズルいと思います、天塚先生」


「はふっ!透き通った甘い声ぇ…灰原くん!先生と結婚しませんか!?養いますよ!贅沢させますよ!?」


「教師としての自覚を持ちましょうか!?」


「灰原くんと結婚出来るのなら、教師人生を蔑ろにする覚悟です」


「重い!けど、その場合さっき言ってた養うとかは無理かと…」


と、僕が先手を打とうとする。


「安心してください、貯金があります!」


「「「「「「そう言う問題じゃない!!!」」」」」」


バチコーン☆と先生がウィンクをすると、クラスの女子達が一斉にツッコミを入れていた。

チクショウ、先手を既に打たれていたか…そして、家のクラスはノリが良いと、一つ発見が出来た。


さて、とりあえず、話題変換をしよう。

今はそれで逃げる、この話題はまた次の機会と言うことで。


「天塚先生、自己紹介に戻りましょう」


僕が微笑んでそう言うと、先生はぷくぅっと頬を膨らます。


「チェ…いいですよーまだチャンスはありますもーん」


…かわいいと思ってしまった自分の守備範囲の広さ…いやでも、教師って言う立場と生徒の関係って、なんか萌えるよね?共感求む。


すると、天塚先生は顔をシャキッとさせて、生徒の名前を呼んで行く。


一人、二人、三人と、次々と自己紹介をして行く中、隣から、パタン、と言う音が聞こえたので、視線を向けてみる。


そこには、『草食系女子』ちゃん元い『ムッツリスケベ女子』ちゃんが本を閉じていた。


どうやら読み終わった様だ。


「ふぅ…」


と、確実に悦に浸っている息を漏らした。

教室で堂々と官能小説を読むと言うその大胆さに敬礼。


「はぁ~…濡れる」


今、小声で問題発言しましたよね?


「次、九重さん」


天塚先生が一人の生徒の名を呼び、その生徒が立ち上がる。

どうやら、九重、とはこのムッツリスケベ女子ちゃんの事らしい。


「私の名前は、九重ここのえ あんず、です…よろしく、お願いします」


短く、簡潔にそう自己紹介をした九重さん。

すると、小さく疎らな拍手が起こった。

皆は特にこの子の事を気には止めてないみたいだけど、正直僕はこの子個性が強すぎて気になりっぱなしなんだよな…。


着席した九重さんは、ふぅ、とゆっくりと息を吐いた。

その時だった、やっと僕と彼女の目が合ったのは。



「っ!?!!!!?!?!」



その時の九重さんの顔を、僕は一生忘れる事はない…人って、あんな顔できるんだなぁ。


ちなみに余談なんだけど、この後の僕の自己紹介の番が何故か最後になり、皆から質問攻めを受けた。


後に、どうして僕の自己紹介だけ最後に廻したのか天塚先生に聞くとーー


「だって灰原くんを質問攻めにしたかったんだもん♡」


…解せぬ。

進まねぇ!!!

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