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あべこべ転生!?~あべこべ世界での僕は新しい出会いに飢えている~  作者: あだち りる
第一章「あべこべ世界に出会いを求めて」
15/43

15「初めての気持ち」

今回、氷室さんが乙女ですよ。

side氷室 氷柱


この世界は、灰色なのかも知れない。

少なくとも、私の目にはそう見えた。

私の髪と同様に、この世界には色がないのだ。


一色でもいい、ポツリと、そこに色を加えて欲しい。

その時、この世界がどんな色に見えるのか、私は知りたい。


私の目にカラフルに写ってくれるのは、物語の世界だけ、ここだけだ私の居場所かも知れない。


そんな事を思うと、不思議な笑みが溢れた。

今日もまた同じ日々、変わらない、モノクロの風景。


ーそう、思ってたー


彼と、出会った。


彼を見た途端、声を聞いた途端、私の景色が、一瞬で色付いた。


初めての感覚だ。

この気持ちをどう現そう…わかんないや。


その時の私は、ただ彼に見惚れていた。

私と同じ髪の色をした男の子、最初は幻想とも思えた、何故なら彼はそれほどまでに美しい存在だったからだ。


けれど、触れられた、言葉を掛けられた、優しくして貰えた、私の物語を美しいと言ってくれた。


全てが全て、彼の温もりに包まれた。


まるで、物語の様だ…一人の少女が美しい少年に心を惹かれて行く様な…きっとそんな物語に違いない。


ならば、そのヒロインはもしたしたら私だったりするのだろうか?

それなら、きっと私は、この物語のタイトルをこうすると思う。


『白銀』


と。


白は私、何もない、空っぽな、白色をした私。

銀は彼だ、その美しい容姿と暖かい性格はキラキラと銀の様に輝いている。


だから、この二人の物語のたいとるならば、私はこうしたい。


銀の少年は、空っぽな少女の白色な心を、カラフルに、色彩豊かに彩ってくれるんだと思う。


そして、物語の結末は…。


「…なんだろう?」


動いていた私のペンは止まった。

先程は妄想で溢れ帰っていたのに…。


今日、私は物語の様な出会いをした。

出会ったのは、灰原時雨君と言う男の子だ。


そもそも、男の子と出会う事事態がおとぎ話の中なんじゃないだろうか?この人生の中で、私は男の子を初めて見た。


男の子って…あんなに綺麗なんだなぁ。


ぼーっとまた今日の事を思い出す。

灰原君の笑顔が頭に浮かんだ、あの笑顔を思い出すと、私の顔は突然と暑くなる。


あれはズルいよ…あんなのーー


「好きにならない訳ないよ…」


か細い声で、私は真っ赤な顔をして呟いた。


あぁそうか…初めての気持ちでわからかったけど、やっとわかった。


これをーー


ー恋って言うんだー


初めてのその感情に戸惑いを隠せない…けれど、この感情は嫌じゃない、むしろ、とても暖かい。


「また、明日会えるんだ」


私は、明日への楽しみを抑えきれないまま、そそくさと眠りについた。


きっと、いい夢が見れる。


そんな気がしてならなかった。


おやすみなさい。


「時雨君」


小さな声で、彼の名前を呼んだのだった。

なんと!ブクマ500件&100000pvを突破いたしましたぁ!!本当にありがとうございます!!これも読んでくださる皆様のお陰です!!来る感想に励まされ…楽しみにしています、と言われる旅に頑張ろうと思えます、本当にありがとうございます!これからも頑張って書かせて頂きます!それではまた!

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