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あべこべ転生!?~あべこべ世界での僕は新しい出会いに飢えている~  作者: あだち りる
第一章「あべこべ世界に出会いを求めて」
13/43

13「見惚れていたんだ」

一ヶ月以上も投稿を休んでてすみませんでしたあああああ!!最近忙しく…本当にすみませんでした!

これから、また投稿出来ない、あらすじに書いてある通りの不定期になるかも知れませんが、それでもどうか、どうか!よろしくお願いします!

頑張って投稿は続けますので!


それでは、本編をどうぞ!

「ん…?」


目が覚めた。

ゆっくりと、起き上がり、昨日の高揚を思い出す。


楽しかったな…。

皆とも仲直り出来た…これできっと、僕は変われたはずだ。

もう昔の僕なんじゃないんだ、そうだよ、逃げてばっか何かじゃないんだ。


不思議と、そんな自信が沸いてきた。

これまでの自分の行動を振り返ると、そんな気がしてならないのだ。


きっと、もう大丈夫だと。

ふと、昨日の笛口さんの笑顔が蘇る。


ーどういたしまして!ー


「…か…か…」


僕は枕に顔を埋め、そしてーー


「んんんんんんんんんん!!(可愛すぎるだろおおおお!!)」


叫んだ。


何だよあれ!反則だろ!?

てかこの世界の女性方純粋すぎませんか!?可愛すぎませんか!?幸せすぎて死にそう何だけど!


はぁ…流石にあの笑顔にドキっとしない男は居ないよ…この世界の男性を除いてだが。


ヤバイなぁ…頬が緩んでるのがわかる。

今、自分がどれだけ恵まれた環境に居るのか、過去の、前世の自分との差がわかってしまう。


この世界は、一度絶望した僕を救ってくれた。

彼女に裏切られ、もはや自分を攻めるしかなくなっていた僕に、救いの手を差し伸べてくれた。


感謝しても仕切れない。

僕は、この世界に来て、灰原時雨になれて、改めて、心から良かったと…そう思えた。


この世界は幸せに、満ち溢れている。


「さて、家事をやりますか!」


今なら溢れる幸せをお裾分け出来ちゃうレベルにご機嫌な僕は朝食を作り始めるのだった。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄

「ふぅ…ミッションコンプリート」


もはや、朝にこの台詞を一度言わないと、やりきった感が出なくなっていた。

それ程までに、この生活に順応していると言う事だろう。


さて、ここからは初の心行きだぞ…題して『灰原時雨君の散歩旅』だ。

まぁただお外をぶらぶらと歩くだけですはい。


正直、まだこの町の事を全然知らないし、この機会に色々な所を巡ろうと思う。

前回の母さんとのデートではスーパーとゲーセンで終わったしね…それじゃレッツゴー!


僕はそそくさと準備を調え、いつも通り、テキトーなパーカーを着て外へと出た。

一度、鏡でその姿を確認したが、あまりに着こなしていて逆に怖くなった。

流石、容姿にMP全振りしただけの事はある。


そんな事はさて置き、お待ちかねのお外です。

まぁまだ朝の九時だし、人も少ないから襲われる心配はないだろう。


可愛い子ならウェルカムなんだけどね。

あ、いや違うよ!?別に誰でもいいとかじゃない!まぁただ、こちらが襲われたなら?仕方ない事だし?僕は何もしてないから、向こうからだから、うん。


「って…僕は誰に言い訳してるんだよ」


苦笑いを浮かべた後、僕はゆっくりと歩きながら周りを眺めた。

すると、目に入ったのはーー


「公園?」


公園があった。

その公園は、緑に囲まれ、何かと落ち着く雰囲気だった。


自然と、僕の足は、真っ直ぐとある公園の道に進んだ。

周りを見れば、綺麗な花達が彩っている。

まるで、来たものを祝福してくれている様な、そんな感じがする。


お?そろそろ広場かな。


その時だった。

僕の目の前で何かが舞った。

それは、花びらでも、草木でもなく、何十枚もの、原稿用紙だったーー


「うわああ!待ってぇ!」


「へ?」


そして、その声の先に視線を向けた。

そこには、雪の様に白い肌、氷の様に透き通る銀色の髪は、目を釘付けにされた。


それは、まるで時が止まった様な感覚。

いや、違う…僕は今、彼女にーー


ー見惚れていたんだー


僕は見惚れていて気づかなかった。

彼女がもう止まれない勢いで、こちらに近寄って居たことに。


ーポンー


そんな可愛らしい音が、鳴る。


それは、真っ直ぐと向かってきた、彼女を、抱いてしまう形になってしまった、音だった。


そして、彼女がこちらを見上げる。


「…お…お…おおおおおおおおお男の人ぉ!?!??」


「えっと…はい、男の人です」


いや、どんな受け答えだよ…。


自分にそんなツッコミを入れてしまった。

あまりに美しすぎた彼女の姿のせいで、頭が正常に働かなかった。


赤面している彼女は、美しい、と言うより可愛らしい…きっとそれは僕の頭ぶん小さい身長のせいでもあるのだろう。


そんな彼女の顔に、つい僕はーー


「ぷっ…あははは!」


笑ってしまった。

笑うしかなかった、あまりの彼女の慌てように、必死さに、可愛さに、笑みが溢れない訳がなかった。


そんな笑う僕を、彼女はただただ、その蒼い瞳で、僕を見詰めていたのだった。

読んでくださりありがとうございます!!

新キャラ一ヶ月以上開けての登場、残念ながら僕っ娘かなかな系女子ちゃんじゃないけど…。


それではまた!

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