感情
感情の乱れ
「そんなはずはない!だから さっきも言ったけど 彩乃さんからメールもらって......彩乃さん......あやのさーん!」
処置室のドアを叩きながら 何度も何度も彩乃さんを呼んだ‼
周りの人が 止めようが 看護師が注意しようが叫んでた。
バッチーン!
頬に痛みがはしる。
「えっ?」頬を抑えながら見ると 白衣を着た先生が......
「いい加減にしなさい!この方も 今、一生懸命 頑張ってるの 私たちも全力を尽くしてるの!頭を冷やしなさい‼」
僕は、何かのたかが外れたように 床に落ちた......。
親類の人が僕の頭をそっと撫でて
「先生たちを信じよう 私たちに できることは
祈る事だけ......。」
抑えてた涙が こみ上げ 僕は泣き崩れた......
何度 涙を拭いても 次から次へと溢れて止まらない。子供のように我慢ができず ずっとずっと泣いた 涙が無くなるまで......
ここに来て
どれくらいの時が過ぎたのだろう......気がつくと辺りは静かになっていた。
彩乃さん......
ガラガラ ドアが開いて 先生が
この作品は登場する人物すべて架空です。