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僕が好きになったのは幽霊の彼女  作者: 小石川弥生
14/14

ありがとう

最後のページ

7月5日

今日で看護師を辞める......日

結婚式が明後日 私の誕生日......すごくすごく

嬉しいけど......やっぱり寂しいな......

最後の日は笑顔でと思ったけど......

今日は最後に志貴くんに ちゃんと話さなきゃ......そう思ってたけど 志貴くんの顔見ると

涙が出ちゃう......変だよね...

最後まで ちゃんと見てるなんて 言ったのに...ごめんね......そして ずっと思ってた事があるの 志貴くんにどうしても伝えたかった事が......

志貴くんが あの日 自分の命を捨てようと思うまでの 苦しみは 私には分からない......けど

きっと、生まれた事には 意味があるんだよ!

自分で 終わりにしないで......辛い時は 逃げても いいんだよ ......人は そんなに強くはないよ 強くなりたいと思う人は たくさんいるけど 弱くても 逃げても いい.....................

人は 絶対に死ぬんだよ! その日は みんな平等にやってくる......その最後の日まで生きて

生きて 生きてほしい!

志貴くんが 心から笑える日が くるから......

私は 志貴くんに出会えて よかったです。


ありがとう



静かにノートを閉じた......

音楽のボリュームをあげ 顔が涙でぐちゃぐちゃになっても 声が外に漏れても もう......いい



一年後

あれから、彩乃さんの実家に伺って チロを譲り受ける事ができました。

今日は、湖の見える丘に来てます。

彩乃さん......あなたがくれた この記憶は

僕の宝物です。

僕も 彩乃さんと出会えてよかった......チロを家族にしてくれて ありがとう......

あの時、戻ってきてって言ってくれたのは 彩乃さんなんだね......ありがとう

彩乃さん......僕も最後の日まで生きて生きて

生きてみます。


僕が好きになったのは幽霊の彼女......彩乃さん


「チロ!おいで!」

「ワーン!」


完結

最後まで読んで頂きありがとう

ございます。

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