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朽ちて行く果  作者: ぐり
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エピソード3

病院の付き添いは必然的に姑がする事になる。お人好しの姑の姪が、病院に送って行ってくれた。


 帰りは、夫が連れて帰ってくる。


 舅は、あっけなく亡くなった。


 間もなく、孫が生まれ、私は仕事を辞めて、子守りに専念する事にした。


 ひ孫は可愛いらしく、何かと手を出したがる姑に手を妬く。


 遺産相続の時に、母屋の敷地を夫に相続させた。家の敷地内に娘の家を建てた。


 子守りはもっぱら、娘の家でした。


 夫は、遠方の子会社に移動になった。年寄りがいる事を理由に、単身赴任して貰った。


 私は、まわりに「おばあさんがボケてしまった。」とこぼしてまわった。


 昔、姑が言った事を実行した。


 犬を飼ったのだ。室内犬を。それだけでは、さびしいだろうと、鳥・近所。そして、二階には、猫四匹飼った。


 私は、姑の希望を叶えてあげただけだ。


孫が保育園に通い始めて、私は仕事を始めた。運よく前の会社に勤める事が出来た。


 勤めに出ている為に、在宅では介護は無理と、姑をデイサービスに通わせる事にした。


 十分に、認知症が進んでいる事を話して。


 私の生活に必要な物はあらかた娘の家に運んである。


 家には動物の世話に入るだけの状態。姑の食事は、惣菜を買い置きして冷蔵庫に入れてある。


 ご飯は自分で炊いているようだ。


 家の中は、異臭が漂っている。


 私だって、姑を放置しているのかも知れないと悩む事もある。


 けれど、感情の起伏の激しい同士、そりが合わない部分もあるし、なんといっても嫁いで来た頃から言われ続けた「悪気の無い」言葉に対するわだかまりが消えない。



 今年一杯で夫が停年で帰ってくる事が決定した。


 この現状を見て、怒るだろう。


 それでも、もう私に怖い物は無い。子供達は完全に私の味方だ。


 夫は、姑に言ったそうだ。


 「おとなしくして、いう事を聞いていてくれ、俺だって何時か看て貰わなきゃならないんだから」


 私は、夫を娘の家に入れるつもりは無い。



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