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Hunter and Smith Online  作者: 栗木下
第8章:黒狼騎士と樹巨人

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203/249

203:遺跡-12

「だいぶ素材が貯まってきたな……」

 俺は真っ直ぐに進めないために時折北や南に進路を変えて迂回しつつ西を目指していた。

 で、回収出来る素材やアイテムはきっちり回収していたために既にアイテムポーチの容量は限界ギリギリになっていた。


「うーん。モグモグ。」

 なので少しでもアイテムポーチを空けるために食べれそうなアイテムを≪鉄の胃袋≫を付けた状態で食べて容量を増やしているのだが、それでもアイテムの数は順調に増えて来ている。


「モグモグ……にしても微妙に偏りがあるな。」

 俺は適当な果実を食べながら手に入れたアイテムを眺める。

 すると元々絶対数が少ないビックリバイトやアースフラワーの素材が少ないのは分かるのだが、プロトキリングやオートシューター、フロートアームズの素材に比べてイエロースライム、ミスリルバット、アンカークラブの素材が少ない。

 それでもアンカークラブは水場にしか居ないために数が少ないのは分かる。が、他の2種の素材が少ないのは理解に苦しむ。


「そういや、イエロースライムは北側で多く遭遇して、ミスリルバットは西へ進めば進むほど数が少なくなっている気がするな。」

 俺は今までの探索で遭遇した敵の種類と遭遇した場所を思い返す。

 するとイエロースライムはどちらかと言えば遺跡の北側……殺人機械2号を倒して入った辺り。ミスリルバットはセンケンジンキの居た遺跡の東側。アンカークラブは水場がそちらにしかないので当然だが遺跡の南側でばかり出現している気がする。


「となれば、この先にまだ新モンスターがいるかもな。」

 で、東西南北の内、東南北でのみ出現するモンスターがいるなら当然の様に西側限定のモンスターも居ると見るべきだろう。


「気を付けるか。」

 そうして俺は若干警戒を強めつつ探索を進めることとした。

 後、いい加減インスタントポータルが欲しい。遺跡複雑すぎて訳分からん。



--------------------



「やっぱり来たか。」

「カタカタカタ……」

 俺に向かって宙に浮いた金属製の仮面が接近してくる。

 ここは遺跡全体で見れば西側に属するであろう位置の為、こいつが遺跡西側限定のモンスターと見ていいだろう。


「カタッ!」

「ぐっ!?」

 そして一瞬仮面の目が光ったと思った瞬間。俺の体に黒い鎖の様な物が纏わりつくエフェクトが出現していた。


「呪い……だと。」

 俺は慌ててステータス画面を見て自分が『呪い』と言う状態異常に罹っていることを知る。

 呪いと言うのは数ある状態異常の中でも厄介な部類の状態異常であり、その効果は『罹ったキャラが敵に与えたダメージの何%かが反射ダメージとなって返ってくる』と言うものである。


「カタッ!」

「やべっ!」

 仮面が俺の顔面に向かって突進してきたのを見て俺は横に跳んで回避する。

 幸いと言うべきか呪いと言う厄介な状態異常を使う代わりにコイツ自身のステータスは低いらしい。


「とは言え、治るまでこっちから手を出すわけにもいかねえしな。」

 ただ、呪いの反射がどの程度返ってくるのか。仮面の防御力がどの程度で、弱点が有るのかが分からない現状では迂闊に手を出せない。

 下手をすれば普通に攻撃しただけなのに大ダメージとなってその反射ダメージで即死することも考えられる。

 そのため、今の俺は回避に専念せざる得なくなっている。


「今だ!」

「ガッ!?」

 そしてしばらく回避し続けて黒い鎖が消えた瞬間、俺は仮面の後ろから飛び蹴りをかます。

 ふむ。膝から伝わってくる感覚として仮面の防御力はどちらかと言えば高めと判断してもいい感触だった。となれば次からは呪いに罹っても構わず攻めてもいいかもしれない。


「カタタッ!」

 と、ここで攻撃を喰らった仮面が空中で突然小刻みに震えだす。

 そして、目一杯震えた所で赤い光を放って目くらましをしてくる。


「マジか!?」

 だが、すぐに光は止み、仮面が居た場所の地面には赤い円が現れていた。

 どうやら視界が潰れていない所を見る限り暗闇付与の効果は無いらしいが、代わりに今自分が居る場所に罠を仕掛ける効果が有るらしい。

 と言うか、遺跡の罠をそのまま設置しているのだとしたら割と洒落にならないんだが……


「!?」

「カタッ!」

 仮面がこちらに振り向くのを見て俺はすぐさま仮面の側面に≪四足機動≫で移動する。

 と、俺が移動すると同時に光る目。

 どうやら再び呪いをかけるつもりだったらしい。


「おらっ!」

「ガタッ!?」

 俺はそのまま仮面の後方に移動。オートシューターの矢を投げて罠が有る場所から弾き飛ばす。


「カタタッ!」

 仮面が光ると同時に再び罠が設置されるが俺はそのまま移動を続けてとにかく仮面の正面に出ない様に気を付けつつ遠距離攻撃を繰り出し続ける。


「これで終いだ!」

「ガタッ!?」

 そしてだいぶ削ったところで罠を飛び越える様な形で飛び蹴りを仮面の裏側に当てて壁に激突させて倒す。


「ふう。」

 仮面を倒したところで俺は仮面が仕掛けてくれた大量の罠を見る。

 すると大量にあったはずの罠はすっかり消え去っている。

 どうやら仮面が設置した罠は設置した仮面が倒れると解除されるらしい。

 まあ、そうしないと遺跡の西側エリアが罠だらけになってしまうのでしょうがないのだろうが。


「とりあえず剥ぎ取るか。」

 俺は地面に転がっている仮面に『剥ぎ取りの手』を付けた手で触れて素材を剥ぎ取る。

 そうして手に入ったのはモビルマスクの宝石と言う素材だった。


△△△△△

モビルマスクの宝石 レア度:4 重量:1


モビルマスクの目に使われている宝石。目にしたもの全てを魅了し、争わせかねない魅力と魔力が込められている。

▽▽▽▽▽


 説明文を見る限りでは呪いの力が込められていそうな感じのアイテムである。

 とりあえず回収はしておくけど使い道は……色々あるかな。


「さて、いい加減戻るか。」

 で、そろそろちょくちょく修復していたが試作型爆裂錫杖と、修復に必要なメイス用携帯鍛冶セットの耐久度も怪しくなってきたので俺は帰還石を使って脱出することとした。

 結局新しいインスタントポータルは見つからなかったなぁ……これだけ広いならもう一つぐらい有ってもいいと思うんだがな。


△△△△△

Name:ヤタ


Skill:≪メイスマスタリー≫Lv.39 ≪メイス職人≫Lv.31 ≪四足機動≫Lv.40 ≪噛みつき≫Lv.37 ≪嗅覚識別≫Lv.38 ≪闇属性適性≫Lv.34 ≪蹴り≫Lv.36 ≪掴み≫Lv.37 ≪鉄の胃袋≫Lv.34 ≪投擲≫Lv.36 ≪BP自然回復≫Lv.27 ≪大声≫Lv.33


控え:≪酒職人≫Lv.23 ≪器用強化≫Lv.27 ≪握力強化≫Lv.27 ≪筋力強化≫Lv.29 ≪嗅覚強化≫Lv.29 ≪方向感覚≫Lv.27

ストック技能石×1

▽▽▽▽▽

一時撤退です


12/23誤字訂正

12/26誤字訂正

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