125:王都ミナカタ-23
『第5章:狩人と狐』開幕です。
これからもよろしくお願いしますね。
さて、宴会明けの朝。他のプレイヤーたちが暴飲暴食のツケを払う事になっている中で俺とミカヅキは普通に宴会場を去って、ミカヅキはプライベートエリアに、俺は職人街の≪メイス職人≫の店に移動する。
と言うか俺は≪鉄の胃袋≫効果で酔いが抑えられているけど、ミカヅキはリアル酔い耐性だよな。
よくあんだけ呑んでいて酔わないわ。
まあ、そんな事はさておいて、俺が次に行く予定のエリアに行く前にやるべきことはやってしまうべきだろう。
と言うわけで、魔物銅貨2枚で≪メイス職人≫の店の施設1段階目を200分レンタルして、つい昨日入手したスノクワイバーンの素材を使用した武器の製作である。
正確には間に一段階はさむけど。
「まずはこの辺だな。」
俺はベースメイスと雪山のモンスターたちの素材を中心に取り出して、早速製作開始である。
①ベースメイスを削ってブルースライムの核を填め込む。
②雪結花とブルースライムの薄皮、フロズンリザードの牙をまとめて粉末状にし、ベースメイスとブルースライムの核の間に詰め込んでいく。
③フロズンリザードの鱗とスノーモンキの皮を巻き付ける。
④スレッドモスの糸で縫いつける。
⑤メイスを掘って、細かく穴を開ける。
⑥雪の結晶と雪結花、ハイクールカクテルを混合して粘性を増したそれを⑤で開けた穴の中に詰める。
⑦アレンジタイムとしてスノーモンキの毛を粉状にして振りかける。
とまあ、珍しく一切火を使わないで完成した武器の名はスノーメイスと言い、俺の持つ武器の中では今まで無かった氷属性の武器である。
が、当然ながら魔改造もしていないザコモンスター素材だけで作ったメイスではたとえ弱点突けてもクロノキョロウ以下なのが確定なので、ここからさらにもう一段階強化を行う。
「と言うか、こっからが本番だよなぁ……」
俺はスノクワイバーンの素材に使えそうな素材は片っ端から出していく。
と言うわけでデフォルト武器名『スノークリスタルメイス』の製作開始である。
①スノーメイスに縦の切れ込みと横に丸い穴を開け、更に柄からその切れ込みに向かって穴をくりぬく。
②バケツの中にスノクワイバーンの尻尾を入れた後、スノクワイバーンの吐息袋の中身とブルースライムの体液、雪結花を砕いた物をバケツの中に入れる。
③切れ込みに②で冷却能力が大幅に向上したスノクワイバーンの尻尾を尖っている部分がメイスの外に出る様に挿し込む。
④スノクワイバーンの皮膜を穴を塞ぐように両サイドに設置。
⑤スノクワイバーンの甲殻を削ってリベットのようにし、皮膜と尻尾をメイスに固定。
⑥柄の根元から出て来ているスノクワイバーンの尻尾の根元を少し削ってオオゴンズワムの棘を挿し込み、⑤と同じように固定。
⑦既に凍傷になりそうなほど冷たくなっているメイスの持ち手にスノクワイバーンの鱗を巻き付けて断熱材とする。
⑧アレンジタイムとして皮膜と皮膜の間にハイクールカクテルを注ぎ込み、冷却効果をさらに強化する。
「うし。完成。」
と言うわけで、無事に完成したスノークリスタルメイスがこちらである。
△△△△△
スノークリスタルメイス レア度:4 重量:2 種別:メイス 製作者:ヤタ
攻撃力:160
属性攻撃力:氷25
耐久度:100%
スノクワイバーンの素材によって作られたメイス。加工に一切火を用いない事によって素材の持つ冷却・凍結能力を損なわずに作り上げられると同時に、雪の結晶状の打撃部が美しい一品。
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「あーうん。やっぱりクロノキョロウと比べるとなぁ……」
何と言うか、せっかく作ったスノークリスタルメイスなのに俺の強さの判断基準がクロノキョロウのせいで弱く感じてしまう。
いやまあ、クロノキョロウはレア度7素材であるウルグルプの珠に三神殿のボスよりも強いクエレブレの素材を中心に作り上げたメイスだから比較対象にするのが間違っているのかもしれないが。
あれだ。同レベルであろうマンティメイスと比べてみるんだ。そうすればマンティメイスが165+雷15なのに対してスノークリスタルメイスは160+氷25でほぼ同格だ。
うん。弱くない。弱くないんだ。
「まあ、いずれにしてももう一段階強化するか氷属性が弱点の敵が出ない限りはお蔵入りになるだろうけどな。」
ただね。やっぱりクロノキョロウと比べるとね……後、俺がこれから行く予定の場所に氷属性が弱点の敵が出るとも思えないのでやっぱり今はまだお蔵入りだな。
と言うわけでレンタル時間も終了した所で俺は≪メイス職人≫の店を後にする。
「で、次に買うべきは……アレだな。」
そして俺はその足で≪設備職人≫の店に移動し、とあるアイテムを購入する。
使い捨ての割に多少高いが……まあ、利便性優先だな。
「ふわ……というか考えてみれば昨日宴会があったせいで寝てないんだよな……」
と、ここで唐突に眠気が襲い掛かってくる。
考えてみれば既に丸一日以上起きているわけだし眠くなってくるのも当たり前だよな。
「あっちに行ったらゆっくり眠れるかも怪しいしハイウォームカクテルとか帯気水の数に問題が無ければとっとと寝るか。」
その後、俺はプライベートエリアに戻ると必要になりそうなアイテムを確認してアイテムポーチに詰めるとベッドの中に入って眠った。
まずはスノクワイバーン素材でメイス作りです。
速攻で倉庫に行ったけどな!




