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Hunter and Smith Online  作者: 栗木下
第4章:夢現と雪飛竜

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119:王都ミナカタ-21

 さて、なんだかんだで3日間の暇が出来てしまった。何をやるべきかは……決まってるか。


「とりあえずミカヅキと連絡を取れるようにしておいてっと。」

 俺はプライベートエリアに戻ってからミカヅキに向かって『用があるので、暇な時間が出来たらコールをしてくれ』とメッセージを送っておく。


「武器を修復して……」

 続けていつも通りの道具を取り出してほぼ損耗は無しだがクロノキョロウの耐久度を回復しておく。


「いつも通りの酒を造って……」

 更にハイウォームカクテルなどの今回消費したアイテムを造って補給すると共に、売却用のお酒も数本造っておく。


「対策アイテム第一弾を作っておくか。」

 そして俺は王都に戻って協会で適当にアイテムを売り払ってから≪酒職人≫の店で施設をレンタルするついでに奉納用聖石も買っておく。



-----------------



「じゃ、早速やりますか。」

 俺はアイテムポーチから狩人の水と職人神の神殿固有アイテムである職人栗鼠の種を取り出し、種を狩人の水の中に入れてからかき混ぜる。


「~~~♪」

 今までの傾向から考えて職人栗鼠の種は漬け込みの方が向いている気がするが、今櫂を通して伝わってくる感触からして酒そのものを造るのにも問題なく使えそうである。

 というか変な物を混ぜるよりはよっぽどやりやすいな。

 で、完成品がこちら


△△△△△

職人栗鼠の種酒 レア度:4 重量:1


職人栗鼠の種から作られた種酒。普通の酒に比べると苦味も渋味も強く、酒と言うよりは薬と言った感じである。

呑むと満腹度+10% 1分間満腹度減少無効 低確率で酔い。

▽▽▽▽▽


 んー。あまり変わらない。

 まあ、ここからが本番だしな。と言うわけで続けてコイツを蒸留する。


△△△△△

職人栗鼠種のブランデー レア度:4 重量:1


職人栗鼠の種から作られた種酒。蒸留によって成分が濃縮され、苦味も渋味も更に強くなり、まさに薬と言った感じである。

呑むと満腹度+5% 2分間満腹度減少無効 中確率で酔い。

▽▽▽▽▽


 うーし。効果アップ。1分が2分になるのは中々にデカい。だが、真打はこれからだ。

 と言うわけで時間いっぱいまで≪酒職人≫の店で色々作ってからプライベートエリアに移動し、今度は職人栗鼠種のブランデーにウルグルプの肝を漬け込む。


「ふんふんふん。」

 相変わらずの≪握力強化≫と≪掴み≫のおかげでズッポ抜けも無いし、≪筋力強化≫と≪器用強化≫で正確にやれるから漬け込みは楽だな。

 で、完成品がこちら。


△△△△△

職人栗鼠種のブランデー(巨狼肝漬け) レア度:4 重量:1


職人栗鼠の種から作られた種酒。蒸留によって成分が濃縮され、苦味も渋味も更に強くなり、ウルグルプの肝によって更にそれが強まっている。もうこれは薬である。

薬効が強すぎるため、呑むと逆にお腹が減る。

熟成度:漬け込み直後

呑むと満腹度-5% 3分間満腹度減少無効 3分間SPゲージ減少無効 中確率で酔い。

▽▽▽▽▽


 うん。見事に【獣人化:ウルグルプ】を使う時専用のアイテムが仕上がったな。

 ただ、これがあれば【獣人化:ウルグルプ】で強化した上で≪四足機動≫を時間制限付きとはいえ常時全力で発動できるから、例え血赤の雪飛竜のブレスだとしても十分に逃げ切れるだろう。

 出来れば漬け込みが完了した物を持ち込みたい所だが……3日で漬け込みって終わったかな?まあいいか。

 さて次は奉納酒を造るために奉納用聖石に紋章でも刻み込んでるか。


「ん?」

 と、ここで奉納用聖石に加工をしようとしたところでフレンド通信のコールがかかる。

 どうやらミカヅキが連絡をしてきたようなので、通信を開く。


『ヤタ。メッセージが有ったので連絡させてもらいました。』

 ミカヅキの声が頭の中に響く。


『掲示板を見る限りでは中々にそちらは苦戦しているようですね。』

 どうやらミカヅキは既にこちらの状況を知っているらしい。

 これは好都合だな。


「まあな。で、その関係でお前にちょっと聞きたいことがあるんだがいいか?」

『何でしょうか?』

 さて、今回俺がミカヅキに連絡を取ったのはとあるアイテムを求めての事である。


「お前は≪隠密≫を付与できるようなアイテムに心当たりはあるか?」

 それは雪飛竜の感知能力を誤魔化せるようなレベルの≪隠密≫を付与できるアイテムなのだが、実を言うと≪隠密≫付与のアイテムは存在を確認されていても出元は全くの不明なのである。

 しかも何故か掲示板にも情報が出てこないんだよな。


『≪隠密≫付与ですか。私は使ったことは有りませんが、確か≪隠具職人≫という職人系スキルがあったはずです。そしてそのようなスキルが存在する以上は職人街に店があるのですが……ちょっと場所を口で説明するのは難しいですね。』

 ふうむ?ミカヅキが迷うとは。まあ、ミカヅキの場合PSが高いからその手のアイテムはあまり必要ないから関わりが無いのかもな。


『すみませんがヤタは今どこに居ますか?もし神殿に居るのなら私たちも居るので、店を探すのを手伝いますが。』

「ん?ベノムッド……というか他の二人はどうしたんだ?」

 あれ?ミカヅキ、アステロイド、ハレーの三人は確かベノムッドを倒しに西の森に行っていたと思うんだが……、まああれからだいぶ経っているしベノムッドぐらいは討伐済みだろうけどさ。


『ああ、ベノムッドは勿論、マンティドレイクもストーンゴーレムも倒しました。アステロイドの防御力には脱帽ものですね。アステロイドとハレーは現在私と一緒に職人神の神殿を攻略中です。』

 へ?倒した?というか今の口ぶりから察するにアステロイドの奴もしかしてマンティドレイクの攻撃に耐えたのか?

 『ドM山脈』さんマジパネェっす


『それで再度伺いますがヤタは今どこに?』

 と、いかんいかん。微妙にミカヅキが不機嫌になって来てる。


「あ、ああ。今王都に戻ってプライベートエリアで奉納酒を造ってる。」

『ああ、職人関連のイベントですか。なら、離れても大丈夫な段階になったら王都の神殿前広場に来てくれますか?そうしたら≪隠密≫付与アイテム関連の手伝いをしますから。』

「ん。分かった。」

『では待ってます。』

 そして俺はミカヅキとの通信を終えると奉納用聖石の加工を無事に終えて漬け込み、ミカヅキに会うためにプライベートエリアの外に出た。

しばらくは対策アイテム回収回です

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