第1章 2
この前の続きです。
どうぞ
『キーン・コーン・カーン・コーン』と2時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。
しかしチャイムが鳴ったのにシステムデスクの上で京介が寝ていた。
すると光樹が、
「おい 起きろバカ授業終わったぞ」
「うっ……うん」
「お前今日も寝てたな」
「ふぁ~あ ちょと寝不足で……」
「京介! 今日も寝ていたな!」
「あっ!、いっ委員長!」
彼女は、このクラスの委員長で名前は南秋、委員長をやっているだけあって成績は優秀でAランクだ。
「お前また授業寝やがって……、あと光樹!」
「なんだ?」
「1時間目京介と一緒にサボったじゃないか、京介はいつも寝ているから変わらないが……お前はしっかり勉強をして成績を上げてもらはないと困るんだ!」
「むっ、僕はそんな毎日寝てないよ」
「あぁ、あれか2年の1学期にやるクラス対抗ワールド戦争の事だろ」
クラス対抗ワールド戦争とは、各クラスごとにクラス全体でワールドを作り、そのワールドの中で他のクラスのワールドと戦争をして勝ったらそのワールドのフィールドを貰い、すべてのクラスのワールドを手に入れたら勝ちと言う、ゲームの事だ、
「そう うちのクラスはただでさえランクが低いのに、さらに弱くなったら勝てないでしょう? だから少しでも成績を上げクラスワールドの性能を上げて貰わないと困るの」
「でも、僕らのクラスにランクの高い人達がいるんだからランクの低い僕らは関係ないんじゃないの?」
「はぁ? 何言ってんの? クラス全体のランクを平均したのがクラスのランクになるのよ」
「えっ! そうなの?」
「はぁ~京介、お前冬休み前に貰った『2学年の行事』のところに書いてあるクラス対抗戦の説明読んだか?」
「あの分厚い本?」
「そうだ」
「間違って捨てちゃったかも……」
「はぁ~やっぱり」
「あんた達何やってんの?」
とそこに職員室から帰って来た鈴菜がやってきた。
「あっ、鈴菜ちゃん」
「こんにちわ、秋ちゃん で、何やってんの?」
「京介のバカさ加減を物に例えて話してたところだ」
「ロシアぐらいの大きさじゃない?」
「光樹!? そんな話してないじゃん、あと鈴菜、ロシアは大きすぎだろ!?」
「鈴菜! そんな大きさじゃないぞ……」
「光樹、お前はやっぱり親ゆ……」
「地球ぐらいだ」
「おい! 一瞬お前を親友かと思った俺がバカだったよ!」
「はぁ? 俺は一度もお前を親友と思った事など一度もないが」
「何だと!」
「やんのかコラ!」
僕と光樹は胸倉をつかみ合った。そこに、
「あんた達いい加減にしなさい」と言いながら委員長が僕達の首筋を手刀で思いっきり叩いた。
「「いってぇ~」」
僕達は床にのたれ回りながらいった。
もしこれが僕らのように毎日殴り合いをしていない人が食らったらきっと気絶はしていただろう。
「で、ホントは何の話をしていたの?」
「えっとね、こいつらの成績が悪いからちょっと注意していたの」
「へぇ~そうなんだでもこいつらの成績はもう遅いわよ」
「知っているけど少しは成績上げて貰わないと困るから……」
「まあね、そろそろクラス対抗戦だからね」
「あんた達そこで倒れていないで少しは勉強しなさい!」
「「お前のせいだ」」
「そうだ! どうせこいつら家に帰っても勉強しないんだから勉強会しよう」
「「げっ」」
「鈴菜ちゃん いい考えね、じゃあ今日やりましょう」
「ちょっと待ってくれ! 俺達にも用事が……」
「そっそうだよ! 用事があるから……」
「「用事って?」」
「「そっそれは……」」
「そんな用事はないんだから、あきらめなさい」
このままでは地獄の放課後になってしまう。
そこに、
「そっそうだm黄島達と約束があるんだ」
「「じゃあ黄島達もいれましょう」」
ごめん黄島、お前らも道ずれのようだ。
まだ続きます。