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死を賜った魔女、地獄から戻って全てを「呪い」に変える  作者: La Mistral
第2章:【浸食】枯れゆく王国の悲鳴

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7/40

第7話:【崩落】騎士団の全滅と王子の悲鳴

本日も朝から熱い応援をいただきありがとうございます!

深夜帯の 151 PV という勢いに乗せられ、物語はついに最初の直接対決へ。

「聖女なしでも勝てる」と過信した騎士団と王子。

彼らが目にするのは、リアナが手にした『深淵』の力のほんの一端です。

スカッとしたい皆様、お待たせいたしました!

王都の夜明けは、かつてない絶望と共に訪れた。


 広場の噴水から溢れ出した血の雨は、一夜明けても引くことはなく、街全体を鉄臭い死の香りで包み込んでいる。


「……出撃だ! 魔女の森へ向かい、あの女の首を撥ねてこい!」


 エドワード王子の怒号が、ひび割れた王宮の広間に響く。


 彼の目の前には、王国最強を誇る『白銀騎士団』の精鋭たちが整列していた。かつては私も彼らの傷を癒やし、武運を祈った。だが今、彼らが掲げる剣の先にあるのは、私の心臓だ。


「魔女め……我々がどれほど慈悲深く接してきたと思っている。聖女の座を追われたからと、ここまでの暴挙、断じて許されん!」


 エドワードは自身の震える手を隠すように、腰の剣を強く握りしめた。隣ではエルナが、煤けて輝きを失った首飾りを握りしめ、「お姉様を救ってあげてください」と、反吐が出るような白々しい台詞を吐いている。


 だが、彼らは知らなかった。


 私が魔王アスタロトとの夜を越え、その指先にどんな『毒』を宿したのかを。


 魔女の森の入り口。


 白銀の甲冑を鳴らし、意気揚々と踏み込んできた騎士団の前に、私はただ一人で降り立った。


 背後には、深淵の闇を纏ったアスタロトが、愉悦に瞳を細めて私を見守っている。


「……あら、懐かしい顔ぶれね。私の魔法で傷を治してあげたこと、忘れてしまったのかしら?」


「黙れ魔女! 貴様の首を掲げ、この国の呪いを解いてみせる!」


 団長の一喝と共に、騎士たちが一斉に突撃してくる。


 その光景を、私は哀れみすら込めて見つめた。

 

「……残念ね。あなたたちのその誇り、今日で灰にしてあげる」


 私は地面にそっと指先を触れた。


 瞬間、騎士たちの足元から無数の「漆黒の茨」が、地響きと共に噴き出した。それはかつての癒やしの魔力とは正反対の、命を喰らう『呪縛』の蔦。


「な、なんだこれは!? 体が、力が吸い取られる……!」


 白銀の甲冑は一瞬にして黒く変色し、騎士たちの叫び声が森に木霊する。


 一振りで戦況を覆した私に、団長は愕然として剣を落とした。

 

「そんな……たった一人の女に、我が騎士団が……」


「女じゃないわ。……私は『魔女』よ。あなたたちがそう望んだのでしょう?」


 私は、命乞いをする騎士たちの間を優雅に歩き、後方に控えていたエドワード王子の元へと歩み寄った。


 恐怖で顔を白く塗りつぶした王子は、馬から転げ落ち、情けなく地面を這いずり回る。


「く、来るな! 寄るな魔女! エルナ、エルナは何をしている! 早くその汚れた呪いを払え!」


「無理ですよ、王子様。彼女にはもう、私から盗んだ魔力の『残り香』すら残っていないもの」


 私はエドワードの髪を掴み、無理やり顔を上げさせた。


 そこにあるのは、かつての婚約者への愛などではない。ただ、蹂躙することへの乾いた愉悦だけだ。


「……いい悲鳴ね、エドワード。もっと聴かせて? あなたの愛するこの国が、音を立てて崩れていく音を」


 私は王子の耳元で囁き、彼の額に指先を当てた。


 そこから流し込むのは、決して癒えることのない、一生涯消えない『絶望の刻印』。


 森の奥から、アスタロトの低い笑い声が響いた。


 さあ、復讐はまだ始まったばかり。これからが本番よ。

最後までお読みいただきありがとうございます!

王国最強の騎士団が、一瞬にして全滅。

地面に這いつくばるエドワード王子の姿に、リアナの冷徹な笑みが重なります。

次回、第8話「【困窮】裏切りの代償と民衆の掌返し」。

英雄がいなくなったことで、国民たちの怒りの矛先はついに「偽聖女」エルナへと向かいます。

本日中に第8話、第9話とノンストップで更新していく予定です!

「この勢い、好き!」「もっと王子を絶望させて!」と思った方は、ぜひブックマークや評価、いいねをポチッとお願いします!

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