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オワタ\(^o^)/

「………で、まとめるとですね、能力というのはフラックスというエネルギーを使って現象を起こす事です。」


ん……やっと終わりらへんか…


「こんな風に、ね?」


グイッと引っ張られる感覚。その直後、背中に冷たい感覚が───


「……冷たっっ!!」


「授業中に寝てはいけないと何度言えば分かるんですか?空野 平人(からの ひらと)くん?」


先生の能力だ。氷を生成して俺の背中に当てたんだ。


「ふふっ……」「くっw」


周りから笑いが聞こえてくる。


「皆さんもよーく分かりましたね?2つの意味で。」


「…………」


先生は俺が起きたのを確認すると、その小さい氷を手で溶かして、ハンカチで拭いた。


「……と、話の続きですが、能力は両親のどちらかから遺伝します。ただし、能力が扱えないだけで、発現しなかった方の能力の情報自体は遺伝子に残っている事が分かっています。」


ここどっちもテストに出ますからねー、と先生は言いながら教壇に戻って行った。うわ、多分今からだわ。10。


キーンコーンカーンコーン


「……時間ですね。では、ちゃんとノートに取るように。特に空野くん。」


先生は俺を睨んでいた……


「きりーつ、れい」


はー終わった…あとHRだけか。さっさと終わってくれればいいんだが。


「やぁ平人。今日も寝てたね。そんなに退屈?」


俺に話しかけてきたコイツは灰凪(はいなぎ) 光陽(こうよう)。俺の幼馴染みだ。顔が良く、モテるので、嫉妬した、割と強めの能力者から勝負を挑まれる事がある。


「そうだな。話が長くて眠くなるんだよな。つい寝ちまう。最初っから要約して話せばいいのに……。」


そう言うと光陽は軽く笑い


「そうかな?割とわかりやすい説明だったと思うけどね。能力の元であるフラックスの話とか、わかりやすかったよ?」


そんなことを言う。が、俺は半分寝ていたので分からない。


「まあ、平人は寝てただろうけど……」


「わかってんなら言うな。」


ドタドタドタドタ


この足音、担任だな。HRが始まるか。


「っと、先生が来るから席に戻るね。今日も一緒に帰ろう。」


「うい。」


5













───────────


0……切れたか。まぁ仕方ないな……


「……っと、ようやく女子を巻いたか。」


光陽はモテるので、一緒に帰ろうとする女子が後を絶たない。だが、前にあった事もあり、俺と一緒に帰るのが日課になっていた。


「お待たせ。待ったかな?」


「気持ち悪い事言うな、帰るぞ。」


「ごめんごめん。」


そう言って、光陽が靴箱を開けた時、手紙のような物が落ちてくる。


「………?手紙?」


「おいコレ、アレじゃん。古のラブレターとかいうやつじゃん。」


ご丁寧に封筒に入ってるし、ハートのなんかで止められてる。間違いないな。今こんなんやる奴いるんだな。


「……3階の空き教室に来てください。か」


「一応、俺も行くか?前みたいな事があったら困るし。」


「頼める?ちょっと怖いから。」


「おう。任せとけ。」


以前、付き合っていた彼女に能力で襲われた光陽は、それ以来若干の女性恐怖症に陥った。


女と話す事はできるが、近寄られるのは無理になったようで、1mくらい離れた位置にいないと体が震えるようになった。







────────3階 空き教室の前



「じゃ、平人はここで待ってて。行ってくる。」


「わかった。なんかあったら声出せよ」


聞こえないようお互い小声で語る。


「……うん」


見えないように俺が隠れたのを確認した光陽は、教室に入っていく。


「こんな所に呼び出してなんの用……って日室(ひむろ)先生?なんでこんな所に…?」


結構デカめの声で喋ってるからか、中の声が聞こえる。つか日室?あのなんかマッドサイエンティスト味を感じるアイツ!?光陽に好意持ってたんかアイツ!驚いたな。


「やぁ、灰凪くん。私の呼び出しに応じてくれてありがとう。あの手紙は私が君の靴箱に置いたんだ。」


「それにしては先生らしくありませんね。手紙なんて。」


「そうなんだよ。私も私らしくない事は理解している。でもどうしても手紙で呼び出さなくてはならない理由があってね。」


なんだその理由って。ラブレターなんだから告白しかねぇだろ。


「告白、ですか?」


「ん?あー、それは違うよ。なんかこう、やってみたかっただけさ。昔できなかった事を、ね。」


なにーーっ!ラブレターではないだと!?紛らわしいなオイ!


「やってみたかっただけですか。紛らわしいですね。」


光陽オメーも冷静だなオイ。


「ははは、それはすまなかったね。で、本題なんだけど、君をここに連れてきた理由がね……」


プシュッ


!?なんか噴射した音!?


「!?………っく……」バタン


「基本誰も来ないところで捕まえた方が楽だからさ。」


やべぇ!ガララッ


「ん?あー君はだいたい灰凪くんと一緒にいる」


能力はとっくに切れてる!残滓なんて残ってねぇし能力無しでやるしかねぇ!


「日室お前何しやがった!」


日室に殴り掛かる。


「……君も一緒にいることを考慮しなかった私が悪かったな……」


ひょいっと避けられ、俺の拳は空振りする。


「っと、でもこんなにまっすぐ来ると対処が楽だね。」


「俺の質問に答えろよ!」


「ん?まぁ、灰凪くんの能力、強いだろ?シンプルな炎系であそこまで火力が出てるのは初めて見るんだ。私は彼の研究がしたいんだ。」


「だからコイツを誘拐するって!?」


再び殴り掛かる。クソっ!能力がねぇと単純な殴る蹴るしかできねぇ!


「そう。君も知っての通り、能力ってのは親からの遺伝で決まる物なんだけど、強さは本人の才能に寄るところが大きいんだ。」


またも避けられ、聞いてもいない事をべらべらと喋り出す日室。


「努力でもなんとかできるんだけど、その能力の才能が無いと、強くなるのに結構時間がかかるわけさ。」


っ!やべっ!光陽の近くに行かせちまった!


「私はこの歳でここまで強い炎系能力者は出会った事が無い。この子の才能を研究したいのさ。そして量産したい。」


は?量産……?何言ってんだコイツ…??


「あれ?あーそっか、アレは闇の技術だから、知ってる訳が無いね。ごめんごめん。」


「まぁ、それはそれとして……」


……っ!速───


「見られたからには君も連れていくしかないね。」


プシュッ


俺はスプレー缶のような物で何かを噴射され、意識を失った。

















────────────



はー終わった。それじゃ、連絡連絡っと。


「ふー……たまには体を動かさないとだね。っと………あーあー、聞こえる?灰凪くんと、もう1人捕まえたからさ、連れていく人材1人欲しいんだけど。」


『何?もう1人捕まえた!?目的は灰凪 光陽だけだったはずだぞ!?』


「いやぁ、見られちゃってね。だからついでに気絶させた。」


『何!?殺せばいいだろう!』


「私が極力人を殺したくないの知ってるでしょ?一応データ取りに使えなくも無いと思うしさ。ねー良いでしょ?」


能力を使わなかったのも気になるし、ね。


『ちっ、仕方ない。おい、お前行ってこい。』


『えー!仕方ないなぁ……1番早く行けるの私だけだからなぁ。ちょっと待っててねー。』


アイツが来るのかー……扱いが乱暴だからなー……あんまり気乗りしないけどまぁいいか。灰凪くんは私が連れていけばいいしね。


それじゃ、アイツが来るまで待ちますか。

初めまして、葉介です。初投稿ですよろしくお願いします。


軽く世界観の説明をします。


・世界にはフラックスというエネルギーが漂っている。

・それを使って人々は能力を使える。能力は全人類使える。例外は無い。

・能力の出力は才能に寄るところが大きいが、努力すれば越えられる。才能が高ければ高出力で扱うのが早くなる程度。



次回もよろしくお願いします。

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