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糸がほしい

 目が覚めたら鎌の部分が鎌のようなではなくて正真正銘の鎌になっていた。


 今日も外出。食料を求めて。ちなみに、今後の予定は一切考えていない。だがおおまかには考えてある。それは、ある程度強くなる事だ。だが問題が1つ。この世界、この空間の生態系の序列が分からない。なのでマイペースで。


 探索していたら卵を見つけた。取り敢えず拠点へ持ち帰りたいが、

 「重ッッッも」

 例のごとく今は蟷螂。とても非力だ。

 うん。糸がほしい。強度?知らん。束ねればどうにかなる。てなわけでダメ元で尾(?)に力を込める。そしたら何か出てくる感覚がした。何か冷や汗が出る。うん。排泄も生きる為には大事な事だ。そう開き直り、恐る恐る尾(?)を見ると。

 「はぁ!?」

 白い糸状のモノが出ていた。さっきの開き直りは何なのかとかそんな考えは無い。僅かにあるが無いったら無い。それより糸だ。恐る恐る尾に力を入れる。糸が出る。

 1度深呼吸。そして、

 「なんだ、そういう種か」

 開き直る。


 卵に糸を巻き付ける。糸をある程度束ねて。そして卵を傾け、束ねた糸を敷く。あとは、拠点まで引っ張る。どうやってって?シギ[ピー]ト。それは気にしてはいけない。


 重かったがどうにか持ち帰れた。いやホントに重かった。

 それから卵はどうするか。よし、孵化を待とう。万が一知り合いという可能性をあるし。無いだろうけど。だが食料がない。そう思ってたらあちら側から来た。ただしトカゲ。そして喰われかけた。口に入ったのはいい。だがトカゲの顔色が悪く見える。毒でも喰ったか?取り敢えず脱出する為に鎌で切り裂く。思ったより切れ味がいい。ちなみに今のはとあるゲームのモーションだ。トカゲは口内裂傷(?)で苦しんでる間に首を跳ねる。ホントに予想以上の切れ味だ。そして今度は蛇が来た。それもトカゲの2倍。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 蛇が襲いかかってきた。だが、ハンターならば地形を活かすモノだ。そしてここは蜘蛛の巣を乗っ取り勝手に拠点としているだけなので蜘蛛の巣は放置してある。

 蛇を蜘蛛の巣に誘導して蛇の動きを封じる。そして適当に糸を放出。少し収まったら首を跳ねる。実に大変だった。

 トカゲはともかく蛇は美味しかった。そしてある物を作る。

 自分の体に糸を纏わせ、剥いだ鱗の上にゴロゴロ。即席防具の完成。強度は保証しないが。そして少し動き回り干渉する部分をどうにかして本当の意味で完成した。あとは罠を張る。糸の性能は蛇で実証済み。

 まだ肉は残してある。それは何故か。それすらも罠だ。それを全て、拠点の出入り口に置いてある。そして引きこもりの準備だ。何故なら卵が孵化するのを待つ為だ。取り敢えず計画はこうだ。

 まずは刷り込みがある事前提だ。そして自分を親と認識させる。1つ目の問題は何が生まれてくるかという事だ。それは順次考え、次に育てる。基本だ。そして移動に使う。これが計画だ。


 というか本当にスキルとかの概念は無いのか。あれば鑑定系のスキルがほしい。あとは探知とか何とか。ホントに情報が少なすぎる。


 『精算開始。レッサーゲッコーの狩猟、捕食により、2段階レベルアップ。レッサースネークの狩猟、捕食により3段階レベルアップ。スキル。レッサーゲッコーの核の捕食を確認。核喰らいの効果により、保護色、鱗を獲得。レッサースネークの核の捕食を確認。核喰らいの効果により、(アギト)、筋力を獲得。毒牙のレベルが1段階アップ。スキルのオーダーを確認。鑑定。該当スキル無し。類似のスキルを検索。賢者がヒット。スキル獲得の許可を受諾。賢者を獲得。称号。卵泥棒、罠師を獲得。精算終了』

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