神様の独り言
まただ。またこの不思議空間だ。
「やぁやぁ」
いつの日かの神様の声がする。名前は確か、スキュラだったはずだ。
「覚えておいてくれて嬉しいよ」
「まずは世界の崩壊についてだけど、なぜ自分という存在が2人いるのか。という顔をしているからそっちから話そう」
また心を読んだ。
「簡単な話だ。人間という器が切れて、慌てたボクは代わりに蟷螂の器に君の魂を注いだのだが、器に入り切らずに、ちょうどやってきた人間の器に注いたのさ」
何してくれとんねん。というか、純粋に俺だけの魂が入っているんだろうな。
「そんな何処ぞの邪神みたいな事はしないさ」
それで通じるお前も大概だがな。
「ボクにとっては褒め言葉さ。話を変えて、君ともう一人の君の割合だが、君が7割、もう一人の君が3割さ」
じゃあ何でアレみたいな事が出来た。
「その質問にも答えたい事だが、ボクの都合を通して貰うよ。そもそも、あの現象は初めて見る。正直見てて濡れたよ」
キモ。
「それがボクの本質さ。君はTSモノを見るとき、その過程を楽しむだろ?ボクはそっちに近い」
何となくわかる。
「だろ?さて、話がそれてしまったね。世界の崩壊についてだが、簡単だ。エネルギーの枯渇。この世界の核が脆く、いや、死にかかっているのさ」
ハァ?!
「安心しろ。何処ぞの生に執着したクズはいない。そもそも、この崩壊は二度目の崩壊だ。一度目は外部から。そして、その崩壊から防ぐ為にこの世界在住の神様が勝手に人柱ならぬ神柱になった。ここで質問だ。車のエンジンをかけっぱなしにしてたら、どうなる?」
まさか。
「お察しの通り、エネルギーが切れて、動かなくなる。一度目の崩壊で保っていたものが今度こそ崩れる」
でどうしろと。
「残念ながらボクからは直接的な干渉は出来ない。何せ、あの神がそうしたからさ。それで、少しでも保たせるように、ゲームみたいな奴のシステムを構築し、いい感じの隙間に繋げた訳だが、消費が充填を上回ったのさ」
へぇ。というか、生き地獄みたいな事なってないか。
「なぁにボクから見てその神が望むことを手伝ってやったまでさ」
そっか。
「それで崩壊から防ぐ方法はまずは一つ目。別の神柱を立てる。そいつに上手いこと、システムに穴を開けて貰い、ボクがどうにかする。そして二つ目だが、もし、その神柱がシステムに干渉出来なかった時。その時はそのままにする。そして三つ目は、世界の破損部位を直で修復する」
なるほど。で俺にどうしろと。
「話は変わるが、この世界における神の定理は莫大なエネルギーを持ち、かつ、世界の理に干渉出来るという事だ。あとは、それをいつ何時でも可能という事だ」
で?
「おっと時間が来てしまった」
その一言で意識が覚醒した。
「フッ、この世界のエネルギーと適合出来れば、神になれるけどね」
NETABAREコーナー
???
この世界が大好きな献身的な神様。
この世界を崩壊から救うために自分が世界の中心となり、世界の修復を試みている。
この世界における神様の定理の1つに、エネルギーを大量に保有しているという事だが、補給も無しではエネルギーはいつか尽きる。今、神様がこの状況で、世界は再び崩壊の危機にさらしてしまっている。




