ただいま検証中
目が覚めたら体がメッチャ成長していた。昨日喰ったカエルよりちょい小さいぐらいだ。
現在、食料を求めつつ探索兼検証中。いい忘れていたが、ここは異世界で確定そうだ。
「天の声さん天の声さん。いなかったら返事してくださ〜い」
冗談交じりで行ってみるが。
『天の声は存在いたしません………!』
人間の罠にまんまと引っ掛かった。
「tennokoesantennokoesanいたら返事してくださ〜い」
『天の声は存在いたしません』
またまんまと引っ掛かった。意外とバカなのか?だが天の声の存在は証明された。当の天の声は存在を黙秘しているが。
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そんな最中、獲物を発見した。だがカエル。好き嫌いは関係ない。生きる為に狩る。
えらく簡単に狩れたが、もっと警戒すべきだったか。だがもうそれは遅い。
「痛ぇ〜」
表皮に毒を持っているタイプだった。これは好き嫌いどころの問題では無いが、これからの事に備えてちびちび食べる。何か固いものを噛み砕いた気がしたが気にしない。
食事を済ませ、探索再開。
現状は、異世界の何処かで確定だろう。そしてここはその何処かの迷宮。という認識だ。レベルアップやスキルの概念が無いか考えてみたが、“現実は非常である”理論と、“スキルやレベルアップの概念は人類だけ”理論が出て来た。だが今は置いておく。だって第二の獲物が出てきたからだ。
今度は蜘蛛。糸と毒牙が厄介だ。
またもあっさり倒してしまった。そしてありがたく頂く。
今度は蜘蛛の巣を探している。今日はそこを借りて寝泊まりする計画だが、探し始めてすぐ目の前にあった。
すぐさま制圧。中にいた蜘蛛は食料にした。そして寝た。
『精算開始。トードの狩猟、捕食により2段階レベルアップ。スパイダー✕3の狩猟、捕食により4段階レベルアップ。スキル。長時間移動による熟練度上限により持久力がレベルアップ。狩猟した魔物が規定数に達した為、ハンターを獲得。毒耐性を獲得。…命令を受信。個用スキル、変異をダウンロード。変異を獲得。…命令を受信。個用スキル、核喰らいをダウンロード。核喰らいを獲得。核喰らいにより、毒皮、毒液、毒牙、蜘蛛糸を獲得。並びに毒耐性、毒液を3段階レベルアップ。称号。空き巣を獲得。レベルが規定値に達した為、サイズインセクトへと進化可能。進化開始』