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あえて言おう、『タバコはかっこいい』と。

作者: プラム博士

私はつい先日、とうとうタバコデビューを果たした。特にこれといったきっかけがあったわけではない。女子大生の理由一位だという「友達に勧められて」とかではなく、二位のストレスでもない。

 ただ単に良い年になったし試しに吸ってみるかという気楽な考えで始めたものだ。


 個人的な感想と言えば、「タバコはカッコいいし面白いものだなぁ」という小学生並みのものが精々である。

 最近ではタバコを吸うなんてカッコ悪いだとか、あまり良いイメージを持たれることがない。しかし私が色眼鏡無しに正直な感想では、やはりカッコいいのだ。


 昔から読んできた作品の中にはカッコよくタバコを吸うヒーロー的なキャラもいる。彼らにはやはり憧れたものである。

 自分に酔っているだけと言われればそれまでだが、煙をくゆらせている時は中々に心地がいい。


 しかしこのようなエッセイを書くだけはあって、私はタバコを吸う上で誰にも迷惑をかけていないと自負している。

 ライターは火事が怖いので電子式にして、使わないときは浴室の棚にしまっている。今のところ家でしか吸っていないし、消臭剤は置いてあるし、出かける時は着替えているため基本匂わない。そんなわけでポイ捨てには縁がないし、客人を招かない(来ない)ので不快な気分にもさせない。

 健康が不安すぎて100均で買ったフィルターをつけているし、吸ったらうがいもしているという徹底だ。


 これでは文句を言う人もいまい。強いて言うなら未来の自分くらいだ。

 将来の私に会ったら余計なことを始めるな、と叱ってくるか、程々になと言って一緒に吸いだすかは気になる。


 とはいえ煙草を吸う上で誰にも迷惑をかけないというのは非常に難しい。『タバコが悪いのではない。お菓子のポイ捨ての様にお菓子ではなく、捨てる方が悪い』という理屈は通用しないのだ。

 なぜならタバコには『副流煙』というものがあるからだ。


 基本的にどの趣味も嗜好品も他者に迷惑をかけないというのが大前提となってくる。しかしタバコは他者に有害な『副流煙』というものをまき散らしてしまうため、気を付けても迷惑となってしまうのだ。


 タバコは今までにヘイトを買いすぎてしまった。悪質な喫煙者の方が少ないと信じたいものだが、ここ数十年の間における煙による健康被害、副流煙による周囲への迷惑、ポイ捨てに加えてマナーの悪い喫煙者の迷惑行為etc……

 あまりにも罪が多すぎる。

 その報いとも言うべきか、最近の喫煙規制は厳しいものになってきている。厳しすぎると言いたいところだが今までのことを考えればまあ仕方ないよねって気もする。


 私の立ち位置は非常に微妙だ。 

 煙規制に賛成する側ではなくなってしまったし、かといって反対するほどのヘビースモーカーでもない。ただただ行く末を見守っているような感じだ。

 

 自分の属性が変わったことで、社会における立ち位置まで変わったように思える。

 今まではタバコの規制ニュースなどを見ても特に何とも思わなかったが、今では自分にも無関係でない。他人ごとではなくなったという表現が一番しっくりくる。

 例えば新しくオタクになった人が、萌え絵やアニメへの規制に対して危機感を感じるようなものだろうか。

 

 だらだらとまとめたが、別段ドはまりしているわけではない。

 嫌気がさしたら禁煙でもするさ。


 『トム・ソーヤの冒険』で有名なマーク・トウェインも「禁煙ほど簡単なものはない。私は既に何千回もやめてきた」という言葉を残している。そんなに簡単なら私も1回くらいはできるだろう。


酒も女も煙草もやらず百まで生きた馬鹿がいる

という都々逸(作者不明)がある。

この都々逸が「バーテンダー」という作品に出た際は、「健康に良くないものは、魂に優しかったりするものだ」という後に謳われたらしい。


何も喫煙を正当化する気はないが、まあ暇なら手を出してもいいんじゃないか。もちろん、成人してるならの話だが。



P.S.

余談だが私の祖父と父は私が生まれる頃に煙草をやめたらしい。私も結婚相手が見つかったらやめることにするか

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