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無自覚の侵略者

 さて、今日は狩りをしてから巣作りといこうかな、と思ったけど巣の場所を決めるのはベルダにしてもらうか。国造りに最適な場所を見つけてくれるだろう。


 少し考えた結果、ダンジョンの外の様子をベルダに空から見てもらってそこに拡張で広げていく作戦にした。


 ちなみに、その場所と適応性が高い地形はとりやすいが、悪い地形はとりにくくなっている。

 ここだと水辺や沼地などはとりやすいが平野や、草原等は少し高く、火山などは更に高い砂漠なんてもってのほか。


 では狩るぞ。流石に森の中の生き物を狩るとダンジョンが立ちいかなくなってしまうので遠征することにした。

 森の外、始めて出るかもしれない。木の上から見たことはあるんだけどね。


 見たことがある場所はドラゴンがたまに見える山、この森、その森を囲むような大きな湿地帯。といった感じ。


 じゃあ湿地帯に攻め込むか。はじめての場所での狩りってわくわくするよね。何十年ぶりの感覚だろう。

 さて、見つけたよ。第一被害者のデカイカエルくんです。距離は五百メートルほど先で向こうは気づかずに泥浴びをしている。


 その隙だらけの背中に忍びより噛みつき、持ち上げて叩きつける。これを何度もしているうちに死亡した。そして食らう。うん、泥臭くてあんまり美味しくはないね。魔石もなさそう。


 完食してから次に向かう。次に現れたのは、結構強そうだ。

 新しい知識で知ってるぞ、あれはワニだ。


 十メートル程はあり、勝てるか不安だがキリングマシーンとしての日々が強くしてくれているはず!!


 あれは噛みつき攻撃が確か強いという事なので、蔓を編み、頑丈なロープを一瞬で作成。そして、投げ縄のようにする。


 完成!! え、トンボの使いまわし?数ヶ月前のことなんて覚えてないね。

 さて、まずは背面から忍びより、足で頭を押さえつける。身を捩り尻尾で締め付けてから、ロープを通し完全に締める。

 更に追撃!!背中にまたがってエビ反りにしてやる。


「ひぎぃ!! や、やめてくださ……あっ……」


 妙に色っぽい声を上げていたのはこのワニ。一回離してやるか、爬虫類のよしみだ。

 すると、足がガクガクになっているワニは、地べたにベタッと伏せて、語り始めた。


「はぁ、はぁ、開放していただきありがとうございます。私、このダンジョンのボスをしている沼大鰐といいます」


 そして、顔を赤らめてこう続けた。


「私強い男性が好きなんです。もし、良ければこのダンジョンから私を連れ出して……御嫁さんにして頂けませんか」


 罠かな?じゃあ、利用してやろう。


「なら、ダンジョンマスターを呼んでくれ、話がしたい」


「ダ、ダンジョンマスターですか?あまり好きではないのですが……良いでしょう。ついてきて下さい」


 そしてついていくと、ギラギラ光る館が見えてきた。悪趣味だな。その中にいたのは、王冠とキラキラした装飾で彩られた大きな蛇。

甲高い声で機関銃の様に喋りだす。


「まぁ!! 私より先に男を見つけるなんて!! 妬ましい……妬ましいわっ!!」


 やかましーわっと、首に噛みつき、叩きつける。グピャ、と変な声を上げるが応戦で絡みついてくる。


 それを華麗に避けもう一発。相手のうねる速度が早くなってきて、交わすのが大変だが、ガンガン決めていく。

 そして、ラストで体を回し、遠心力をつけて壁にぶつけた。すると、動かなくなったので食らう。

 

 この装飾もシャリシャリして美味しいね。

 お、やっぱりあるね、魔石。ガリッと食べると、力が漲り、嫉妬の感情が流れ込んでくるが、強い意志で飲み込まれずにすんだ。


 またも、石が地下から出てきて、自分のコアのある方向へと飛んでいった。しばらくしてからこの領域が自分のものになったと感じた。


 ふむ、侵略もありかもしれないね。

 まぁ、ともかくドMなワニを仲間にできました。嫁の話は流しておきました。


 そして、体が輝き出した。早くない?


 光に包まれるとまた進化した。


 それはもはや、爬虫類、果てはまともな生物と言えないものであった。

 巨大な顔はそれっぽいが、その頭の後ろには自分の意思を持った様なうねる触手が生え、ライオンのような体、そこに棘尖った剣のような鱗が生えそろう。その背には、大きな折り畳める翼が生えている。

 体の側面前方には人間の手と遜色無いような鱗の生えた爪の長い筋骨隆々な腕が生えた。尻尾は、蛇となっているが、感情を感じない顔をしている。そしてその体は、更にドス黒く染まっている。


 今日からなんて名乗ろう。そうだ、ステータス。



血霧の壊獣




総年齢:百二歳




ランクA級



体力D


攻撃力S


魔力L


防御力B


速度SS


知能L


技術L


運L


スキル


噛み付きS、暗殺奥義、粘着唾D、毒王、帝ノ武、暴食、ダンジョンマスターC、ダンジョン特攻A、嫉妬、侵略A、略奪C、作成D、混沌


称号


狩り達人、罠達人、キリングマシーン、暴食ノ帝、覚醒者、ダンジョンの天敵、中堅ダンジョンマスター、嫉妬ノ帝、食物連鎖の王、侵略者、混沌



 なんか凄いやれること増えたな。そんな感じがする。ここからドラゴンになれるか不安はあるけど、空を飛べるようになったよ!! やったね!!


 でもその前に事後処理だな、ワニの処遇とか、残ったモンスターの活用とか考えないと。




 


 


 


 





 ついにトカゲ卒業しました。そして皆さん引き続き読んでいただきありがとうございます。

 

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