衣食住
今日もお勉強です。人間世界のうまい飯が食べたいのだ。ドラゴン……? まぁ、ほら食って大事じゃん? ドラゴンにもかかわらず、人間馬鹿にしてたら大体勇者とかにサクッとやられるじゃん?
という事でこの勉強は有意義であると言えるのだ。
今日学ぶのは、箸の持ち方。これが和の国の一般的な食事道具ということだ。スプーンは簡単に使えたけど、これはなんか複雑そうだね〜。
だが、この僕にかかればこの通り!!
綺麗に箸が折れました。
豆を使った練習なんだけど、まず豆までたどり着かなかったかぬぅ、再チャレンジしようか。
その辺の木を削って再チャレンジ。今度は豆粒が弾け、箸先が粉微塵になった。
何度か練習していると、やっとつまめるようになった。
皿から皿へとひょいひょい動かせるようになったので、ベルダが拍手してくれた。
できない事ができるようになるのは嬉しいものだね!!
次は倫理感の授業を受ける。困っている人がいたら助けましょうとか、夜中に家におしかけてはいけませんとか、子供には優しくしましょうとか、理不尽な暴力をふるってはいけませんとかだね。
料理のためにこれのテストに受からなければ人間界に行く許可がベルダから貰えないので、必死に勉強している。
その次に雑学だ。冒険者という職業があって、どこの国にも属さない第四勢力があること、それらはモンスターを狩る専門家らしい。
人間界に行けたらこの職業をすれば溶け込めるかも。
ちなみに、単純な実力だけならランクがS級まである。
その上は、なんか人間としての規律がどうとか、活躍度がどうとか、実力がなんちゃらとかいろいろあって少ないSS級冒険者がいて、更にそれをまとめるL級冒険者がいるらしい。
L級はきっと立派な人間なんだろうなあ。
冒険者ではなかったので、基準はわからないけど、きっと主なら出世できますよ!! と言ってもらえた。
その後にまずは、テスト受からないとですけどねって言われたけどね。
そうやって、わいわい森の中に作った勉強小屋でしていると突然見たこともない人間が入ってきた。
身長はスラッと高く、百八十といったところか。そして長く、手入れが行き届いた黒い髪。キリッとした目に赤いルージュ。
スーツと言われるものを着ているが、そのスーツの胸元は生地が完全に伸び切って胸が苦しそうにしている。
足元は、短いスカートに網タイツと言われるものを履いていて、かかとの高い靴を履いている。なるほど、これで高かったのかと妙に納得した。
そして、一番目を引いたのは、見覚えのあるお手製の首輪。それに繋がる弦でできたリードを持って、こう言ってきた。
「散歩に行きましょう!!」
ベルダさん、倫理感の授業が必要な不良生徒がいます。いや、どっちかと言うと道徳か。
まぁ、それはおいといて、人間化できるようになったんだなワニ。しかも断然僕より完成度が高い。
僕は服までイメージできなかったから、葉っぱで作った貫頭衣を着ていたというのに。
まあ、それはさておきワニがベルダに道徳の授業諸々を受けている間に狩りにでも出よう。
人間の体で狩りをする練習ついでに日課をこなす。僕、偉い!!
まあ、自画自賛はほどほどにしておいて今回の相手は蜘蛛のオヤブンみたいなやつ。あ、そうだあれ試してみよう。
頭を拳でかちあげ、ぐるっと回って、その頭を打ち落とす。ある程度弱らせたところで、複数ある足を抑えて、屈服させる。
これからどうなるか、わかるか?
魔力を放って、魔物に魔力を注入していく。ビクンビクンなっているのを抑えつけつつそれを続けているとやがて、静かになった。
話してやるとこちらにすり寄ってくる。そう、これぞ人間の技術の集大成魔術である!!
これは隷従系の上位に位置する、心隷属と言われる魔術。心から支配するので完全に屈服させる腕力と、大量の魔力が必要らしく、人間はあまり使ってないらしいです。
その蜘蛛に乗って狩りを続ける。サポートとして良さそうと思ったので隷属してみたけど、いいねこれ。
蜘蛛の糸で絡まって動けなくなっているところを心臓を手で貫きえぐり出す。だいたいコレでご臨終。
蜘蛛の糸を切ってくる相手は、蜘蛛を囮に、頭上から降りてきて首を捩じ切る。硬い相手の場合は、思いっきり、振りかぶった腕で粉砕してから柔らかい内臓を引きちぎる。
血まみれになって学びやに帰ると、奇妙な縛り方で縛り上げられて妙な声をあげるワニと、それを踏みつけ、ロープを引っ張るベルダがいた。
みんかったことにしよう。そうしよう。
ベルゼが血まみれでいてはせっかくのかわゆい顔が台無しじゃと言いながら水の魔法で洗ってくれた。そして今回試してみたかったのは、こちら。
蜘蛛に糸をいっぱい出させて、それを布のようにするように指示してみる。
すると、手慣れた様子でチャカチャカっと、指示してないのに、赤い服と白いシャツと魔物の革で出来たズボンを作ってくれた。
染料は色合いで、まぁ察してください。
今回狩った魔物の革でベルトというのも作っておいてくれて、バッチリ人間らしい格好になった。
しかもこの服多少の事で破れない上に、動き安くていいね。途中から葉っぱの服は面倒になって脱いで戦ってたからね。
さて、この蜘蛛はもう野に離してやるか。隷属の魔法は使いつづけると心が壊れてしまうという事で、魔力を霧散させる。
すぐに逃げていくかと思っていたが、逃げていかない。近寄ってきて一緒にいたいという顔でこちらを見ている。かわいいなあ!!
ワシャワシャとなでてあげるとキチキチと、嬉しげな声を上げる。
ワニはペット枠解雇だな。と、心の中で思ったが内緒にしておこう。
皆さんブックマークありがとございます!!とても嬉しいです。やっぱり励みになりますね。是非是非感想と評価もお待ちしております。
そういえば、そろそろ累計千PVを超えそうです。皆さんのおかげですね。千PVでは、記念に閑話トカゲだったころをお送りします。
こういう節目節目に書いていきたいですね。




