三人で
2時40分、松本市の地銀の前の歩道に降り立った。
「すぐお金下して来るから、瑠奈、みのりの靴買いに連れて行ってくれない?」と、貴金属買取店で受け取ったお金を、封筒ごと渡した。
僕は行内に入ると、整理券を受け取った。
昨日はこうして待って居て、銀行強盗に撃たれたのを思い出した。
今日は拳銃で撃たれる事もなく、無事に順番が回って来た。
僕は通帳を渡して、全額下ろすと受付に言った。
窓口の若い女性は、淡々と僕の通帳と印鑑を受け取り、「全額現金でのお引き出しですね。」と事務的に対応した。
「こちらで金額のご確認をお願いできますか?」と言われ、奥の部屋に通された。
二つの紙袋に入れらてた1億8千万を両手で下げて、僕は銀行を出た。
「ちょっと相談があるんだけど。」 僕は二人を誘い、近くにあるデニーズに入った。
3人で軽く食事を頼み、僕は話を始めた。
「瑠奈、お金出すから一軒家買わない?」 と僕は切り出した。
「わたしママが買ってくれたマンションあるんだけど、、」と瑠奈は言う。
「マンションだと爆弾とか仕掛けられたら、迷惑かかるでしょ? 一軒家買って、特級魂で結界張れば、下手にホテルを転々とするより安全だと思うんだ。」
僕は切々と説得を始めた。
「移動はアウディだったら安全だし、医学部に通うのも、『結界』を使って過ごせば例え機関銃や爆弾で襲われても大丈夫でしょ?」
「それならおにいちゃん。私たちも一軒家買おうよ。 結界張ればみのりも学校通えるし、留守中に爆弾とか仕掛けられないでしょ? 家に結界張っておけば、ね。」
みのりは乗り気でそう言った。
「買うわ、一軒家。 ただし、二軒も買う必要無いわね!みのりちゃん。」
瑠奈は目を細め、眼鏡を直しながらこう言った。
「どうせユウトは夜は異世界だろうから、みのりちゃんは一人暮らし状態になっちゃうでしょ? だからね、、」
「3人で暮らせば良いのよ。」
瑠奈は微笑みながら、そう言った。




