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ハーフライフ  作者: スノウ
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三角形



ソウルに着くと、瑠奈は友達と待ち合わせの連絡をとった。


フィットで飛び回ると問題が起こりそうなので、郊外の河川敷きに隠し、友人の到着を待った。


程なくベンツで来た彼女の名は、ユナだと紹介された。


「初めまして、ユウトと言います。」 日本語は達者だと瑠奈に聞いていたので、僕は挨拶をした。


「本当にあの、ユウトさんなのね?」


韓国の某アイドルグループの一人だと、言われても納得する程綺麗な顔立ちのユナは、興奮して僕の手を握ってきた。


聞けば韓国のニュースでも毎日取り上げられ、繰返し暴走事故の時の動画や、フィットで空を飛ぶ姿を放送されているらしかった。  


さらには今日のお昼のニュースで、朝の拳銃で撃たれた動画まで放送されたと言う。





「わたしは有名人に知り合いなんて居ないから、ドキドキしちゃうわ。」  そうユナは言った。



「おにいちゃん、薬貰ったならご飯食べにいこうよ。」 みのりは不機嫌そうにそう言った。


「あら、妹さんなの? やだ、可愛いっ。」 ユナはそう言いながらみのりに抱き付こうとした。


「え? 何、これ?」 無意識に張っている結界に阻まれ、ユナは驚き声をあげた。


「みのり、失礼だよ。」 暗に結界を消すよう、みのりに言った。


妹は結界を消したらしく、ユナはみのりに近付くと、「あなたもお兄さんと同じ、超能力者だったのね。」 と言いながら今度は握手をした。


ユナに電話番号を聞かれたが、電話が使えなくされてる事を伝えると、「これ、サブのスマホだから使って。」と渡された。


僕たちはユナのベンツで近くの焼肉屋に行くことになり、四人で食事した。


河川敷へ戻りながら、「あ、ユウトさん、さっき渡したスマホ貸して。」と言われ、それを渡した。


瑠奈もみのりも僕も、一体何をするのかと見ていたら、ユナは運転しながらスマホで自分を撮った。


「わたしの事、これ見て思い出してね。」 と言いながらスマホを渡してきた。


その後の、河川敷までの車内のピリピリとした空気は、言葉に出来ないほど辛いものだった。


日本海を飛ぶフィットの中で、「ちょっと何あれ! 普通妹の前でナンパする?」 みのりは不機嫌そうに言い出した。


「まあ、そうよね。 それよりも元彼女もとかのの目の前でナンパするのはちょっとね。」


今度は瑠奈が、眼鏡を直しながら不機嫌そうに同意して



日本までの車内の空気も、それはそれで中々辛かった。




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