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三話 武器と道具


 まだデスゲームが始まってから二時間ほどしか経っていないためか町は混雑していた。

 

 ゲームの中だというのに太陽が照りつけている。日差しが熱いということはないので見た目だけの太陽だろう。


 ゲーム自体が始まったのが十二時ちょうどだったので今は二時ぐらいか。


 俺はPKに必要な物を集めるために武器や消耗品が売っている商店街のような場所を歩いていた。


 とりあえず武器と調薬に必要である初級調薬セット、それに最低限の防具が欲しい。


 最初の1500ゴールドから宿代を引いて1475ゴールド持っているがこれで足りるだろうか? 足りなかったら防具は諦めるか。 幸い町の南にある始まりの草原は素手でも倒せるようなモンスターしかいないので防具ぐらいなくても大丈夫だろう。






「すいません、斧って売ってますか?」


 いかにもな鍛冶屋のおっちゃんに話しかける。


「……石の斧が400ゴールド、鉄の斧が1500ゴールドだ」


「石の斧をください」


「……ここで装備していくか?」


 まさかこんなところで言われるとは。微妙に凝ってるな。


 残りは1075ゴールド、明日の分の宿代は残しておきたいからあと使えるのは1050ゴールドか。


「初級調薬セットは1000ゴールドじゃよ」


 高いな! それにギリギリだな。


 ……しかしこれも必要経費か。


 これで残りは50ゴールド。


 回復薬については、初心者ポーションという10レベル未満まで使える初級ポーションがあるので問題なし。


 後は防具だけだ。……足りるかな?


「すいません、50ゴールドで買える防具ってありますか?」


「50ゴールドですか!? 少々お待ちください」


 防具屋の定員であるNPCにも驚かれている。さすがにないか……。


「ありましたよ。 ボロボロのマントなら50ゴールドでお売りできます」


 おお、なんとか足りたか! ところどころ穴が空いてたり上から布を当てている部分があったりするが、何もないよりかはいいだろう。


 さて、準備が整ったことだし始まりの草原に向かうとするか!






 町を出て最初に見えたのは1匹のウサギ型モンスターを追い回す大量のプレイヤーたちだった。


「……何だこれ?」


「もしかして、初めて外に出てきた人?」


 振り向くと一人の男が立っていた。


 俺の頭1つ分ほど小さくどこか小動物のような雰囲気を持っている。


「そうですがあなたは?」


「ごめんごめん、いきなりで驚かしちゃったかな? 僕はザック。あれを見てすっごくびっくりしてたからね」


「俺はクラードです。これはいったい?」


「デスゲームなっちゃったからね、みんな急いでレベルを上げたいんだよ。だからどの方角も同じような感じだよ」


 そうか、モンスターを狩るスピードにモンスターのポップが間に合ってないのか。


 だから1匹のモンスターを奪い合っているってことか。


「ザックさんは行かなくていいのですか?」


「別にタメ口でいいよ。僕は生産職になるつもりだからね、経験値が目的でここにきたんじゃないんだよ」


「そうですか……そうか。ってことはザックの目的って素材か?」


「あったりー。門の前で素材を買っているんだよ。町の中だとライバルが結構いるからね、こうやって各方角の門を順番に回っていろんな素材を集めているんだよ」


「へぇ、よく考えてるな」


「ありがと、何か欲しいものとか売りたい物があったら僕に言ってね」


「逞しいな、何かあったら声をかけるよ」


「ところでクラードはこれからどうするの? ウサギ狩りは無理そうだけど」


「俺もモンスターが目当てじゃないんだ。初級ポーションの原料、アモネ草を探しにきたんだよ」


「そっか、調薬スキルを持ってるんだね。アモネ草がどんな形をしているかはもちもん分かってるよね?」


「……」


「もしかして知らないで取りに来たの?」



「いや、適当に変わった形の草を取っていけば一つぐらい見つかるかなーって」


「……はぁ、しょうがない。僕のアモネ草を一つ上げるから見本にしなよ」


「助かるよ、ありがとう」


「どういたしまして。アモネ草はそこらじゅうに生えてるけど群生はしてないからね、探し回る必要があるからね」


「サンキュー。じゃ行ってくる」


「僕も東の方に行くよ」


「また町で会おうぜ」


「うん。それじゃ」


 俺は仲良くなったザックと別れアモネ草を探しに草原に向かって駆けだした。






 一時間ほど集めて結構な量のアモネ草を手に入れることができた。



 アモネ草

わずかに体力の回復を促進させる効果を持つ。何処にでも生殖している代表的な薬草。



 そして本当の目的だった毒草も一つだけだが手に入った。



 アモネス草

アモネ草に似た毒草。非常に強力な毒を持ち、アモネ草と間違えて食べたり傷に塗ったりすると死に至る。



 アモネ草を中心に変わった形をした草をひたすら引っこ抜いていたら見つかった毒草だ。


 今日の昼の予定ははポーションの素材を集めるのと毒草の有無の確認だったのだ。


 アモネス草は強い毒を持っているようなので調薬するのが楽しみだ。


 しかし初っ端から当たりを引くとは運がいいな。この調子で西の森「恵みの森」にも行ってくるか。


 ちなみに、アモネ草とアモネス草以外の草は全部雑草でした。

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