命知らずの女
勇者も騎士も探検家も出てこない、日常の一コマです。
数年前、自転車で青信号横断中、車にはねられた。
BGMは信号機から流れるハトの鳴き声だ。
購入して半年もたってない愛車「流星号」は、身を挺して主を庇い、本当の星になってしまった。
私はと言えば、救急車で搬送されたものの、無傷の私に驚いた医者が二度見するぐらいの無傷っぷり。
さすがにレントゲンやCTくらい撮られるだろ、と思っていたが、2時間以上待たされたあげく、問診5分で診察終了。
私の頑丈ぶりは明々白々だとでも!? (#`皿´)/
か弱さの欠片もないなんて、言われ慣れてて悪かったな!
当然、事故翌日からピンシャン出勤する私に、同僚は心配より「なぜ無事なのか?」と疑問をぶつけ、その一件は「奇跡の生還」として私の鉄板ネタになった。
詳細は面倒になので省くけど、何が命知らずって事故当日いきつけの自転車販売店まで、自分をはねた車に乗って、自分をはねた加害者の運転で向かったこと。
いくら自転車が無きゃ困るとは言え、自分の命をその時一番預けたくない相手に預けちゃった、そんな迂闊な自分にばんざい…。
ちなみに「命知らず」とは古語で「丈夫で長持ちすること」という意味もあるらしい。
まさしく私のことではないの。