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ミーはペコペコ
ミーは飢えていた。
寝すぎて体力が少しも残ってなかった。
《たらし》はミーと全然違った。
ミーは生まれた時から知識があった。
親がいないのは自分だけで生きられると本能が知っている。
言葉は森が教えてくれた。
だから今、目の前にいるのが《人間》というのも知っている。
髪が赤い。
目は緑。
肌は日に焼けている。
筋肉が程よくついている。
素早い動きが出来そうだ。
森から聞いた通りだ。
人間というの動物は二本足で毛の代わりに服という皮をかぶると聞いた。
人間はそれを《着る》という。
足にも同様。
ただし、服と違って《靴を履く》という。
そして、人間はか弱い。
しかし、己又は仲間が作った武器を使う。
ミーと全然違う。
ミーは白くふわふわである。
目は夜露に映るのを見た。
黒だった。
夜空のように真っ黒だった。
今はまだ小さいがそのうち大きくなるだろう。
耳は垂れている。
統合してミーは愛くるしいのである。
「君、一人?」
人間は言った。
『みーみー』
生まれて初めて会話した。
と言っても生まれてから1ヶ月しかたっていない。
とりあえず、お腹すいたと訴えてみた。