愛国者の黄昏
「死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!氏ね(笑)死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!居なくなれ!反日工作員のゴミ!!!」
今日も俺は、国の為に頑張っている。
俺は愛国者だから。
この国の為、こうして日々反日分子をあぶり出し、人々に正体を知らしめている。
そして今日も反日工作員を見つけ、日本から出て行けと助言した。
そうしないと、正義の鉄槌を下さないといけないからだ。
でも、いくら誠意を込めて説得しても、あいつらは日本から出ていってくれない。
それどころか、愛国者である俺を誹謗中傷したり、恫喝までする最低のクズだ。
それでも俺は、説得を試みる。
でもどうして、分かってくれないのか?
このままでは、人が死ぬ。
命は大事だと思うから、俺だって人を殺したくないし、俺がやらなくても誰かがやるだろうから。
命の大事さを一番分かっているのは、この国では俺だけだと思う。
それなのにやれ誹謗はやめろ、名誉棄損だとか言う輩が居て、本当に困る。
果ては恫喝だと、フェイクを垂れ流す。
だいたい、俺は事実を言っているのに。
あるいは、奴らにとって図星だからかもしれない。
俺には分かる。
俺が反日工作員に攻撃されているのも、その理由や目的が分かる。
この国が反日工作員によって、支配されようとしているからだ。
否、全世界を手中に収めようとしていることを。
だから俺みたいな、愛国者が邪魔なんだろう。
でも、俺はくじけない。
諦めたりしない。
だって、俺はこの国を愛しているんだから。
俺は愛するこの国の為、人民の為にボランティアで活動している。
しかし、悲しいかな反日工作によって、真の愛国者が誹謗中傷されている。
この国が反日勢力に汚染されている証拠だろうし、売国奴の奴らから恨まれているのも、俺が愛国者である証だ。
しかも、今日警察から警告が来た。
SNSに書き込むのをやめろと。
俺は驚いたし、困惑した。
どうしてだろうか?
警察も反日勢力に汚染されたか?
いや、違う。
恐らくだが、反日勢力が俺を狙っているからだろう。
もしかしたら俺のような愛国者を守るために、警察はあえて憎まれ役を演じているに違いない。
だけど、そんなことをするぐらいなら、この国に巣食う反日工作員達を逮捕して、強制送還すればいい。
そうすれば、何もかも解決する。
この国から反日勢力さえいなくなれば、俺の国はもっとすごくなる。
世界を支配だって出来る。
それなのに、どうしてそうしないんだろうか?
そのための国家権力のはずなのに。
そうか、警察もすでに反日工作で汚染されているのかもしれない。
そうだとすると、俺は孤独だ。
でも、俺がやらないといけない。
俺が、この国を守るんだ。
真実を伝えるんだ。
だから今日も反日工作員の個人情報を突き止め、人民に注意喚起した。
反日工作員の正体はこいつだと。
俺を騙すことは出来ない。
俺のような愛国者には、情報を提供してくれる同志もいるからだ。
今回も俺に、協力者が情報を提供してくれた。
日本人のフリをした、反日工作員の情報を。
あろうことか反日工作員の癖に、結婚している上に、子供まで居る。
俺ですら、独身なのにだ。
しかも、大企業に勤めている。
許せない。
だから俺は、そいつの住所、名前、職業に子供の名前まで晒した。
画像付きで。
俺だって、そんなことをしたい訳じゃない。
俺の警告を無視したからだ。
俺の善意を、ないがしろにしたからだ。
だって俺が直接、お前のような反日工作員が日本から出ていかなければ、子供がどうなるか分からない、愛国者が狙っていると伝えたのにだ。
日本から出て行けば、お前ら家族全員を殺すと言っている愛国者を、俺が責任をもって説得してやる。
身の安全は保証すると。
そもそもこの情報は、国から提供されたもので、お前たちの正体は割れているぞ。
総理大臣だって、お前たちのことを知っているぞ。
やがて公安がお前たちを逮捕し、拷問に掛けて電気椅子送りにされるぞと。
その前に一部の過激な愛国者が、お前たち反日工作員を許さない、見せしめにまずは子供を海に沈めてやると言っている。
次にお前の妻を、二百人の俺の仲間が犯して殺すと言っている。
俺はよせと言っている。
だから俺が、あいつらを止めてやる。
俺がお前の身の安全を保証してやるから、今の内に日本から出て行けと言ってやった。
俺が総理と話してやるから、だから安心しろと。
返事は来ないが、俺の親切や真心に今頃泣いて喜んでいるだろう。
俺に感謝して、明日には日本から出ていくだろう。
反日工作員だって、家族は大事だろうから。
その時の俺は、そう思っていた。
いや、もしかしたら家族を見捨てて、反日工作を続けるかもしれない。
あいつらは、頭がおかしいから。
それぐらい、平気でやるだろう。
ありもしないことを平気ででっちあげるような、そんな最低最悪の奴らだからだ。
本当に反日工作員達は、道徳も人権意識の欠片も無い奴らばかりだ。
だから俺は、反日工作員と家族を、ネットに晒してやった。
きっと、今頃後悔しているだろう。
つくづく思う。
この国で生まれたことを。
俺の国は、本当に素晴らしいと思う。
奴らはどうして、俺の国の良さがわからないのだろうか?
そうか、俺の国に嫉妬しているんだ。
だから俺の国を、破壊しようとしているんだ。
でも、どうしたらいいのか?
そうだ、まずは反日工作員の職場に警告しよう。
反日工作員をクビにしてくださいと。
あと、警察にも通報しないと。
それが愛国者の使命だから。
前に警察に通報したら、情報提供を感謝された。
警察に感謝されたけど、愛国者としては当たり前だと思う。
表彰はされなかったけど、俺は嬉しかった。
警察に感謝されたことを。
あの後、きっと反日工作員は殺されたに違いない。
拷問の上、バラバラにされてブタのエサになったに違いない。
その豚肉で、しゃぶしゃぶにして食ってやろうか。
いや、きっと激マズだろう。
胃に悪そうだ。
いっそ、サメのエサにしてやろう。
いい気味だ。
悪に悪の報いがあると、俺は思う。
そう思うと、気分が良くなる。
ざまあみろ!
反日のゴミめ!
ゴキブリめ!
工作員が相手なら、何をしてもいいんだ!
俺は愛国者だからだ!
だから俺は、今日も反日狩りをするんだ。
それが、俺の存在証明だからだ。
俺はいつものように、SNSを検索していた、その時だった。
ピンポ~ン♪
続けて、ドアを叩く音がした。
うん?何だ?
誰だろう?
忙しいのに。
「はい、は~い、どなた?」
「警察署から来ました。少し、お話をお伺いしたいので、署までご同行願えないでしょうか?」
「あ、は~い。今行きます」
やった!
やった!!
やった!!!
ついにやった!!!!
警察は俺を認めてくれた。
頑張った甲斐があった。
きっと、総理大臣が俺に会いたいって、そうに違いない。
ああ、スーツは無いから、ジャケットを羽織るか。
ちっくしょう!
スーツを用意しておけば良かった。
革靴も無い。
総理大臣に会うのに、こんな格好しかないなんて。
ああ、髭を剃らないと。
でも、時間が無い。
総理を待たせるわけには行かないから。
俺は少し緊張していたけど、これからのことを思うとはしゃぎたくなる気持ちが湧き上がってきた。
迎えの車は、黒塗りのベンツかな?
美人秘書が乗っているかな?
きっと、車のドアを開けて待っているんだろう。
どうしよう?
俺の国の救世主である、俺に惚れるかもしれない。
いやいや、俺にはそんなことをしている時間が無い。
でも、どうしてもって言うなら、まあ仕方が無いか。
恋が始まったら、誰にも止められないし。
オンナが英雄に惚れるなんて、普通のことだ。
「まだですか?」
「あ、はい、は~い、今すぐに行きま~す」
早く行かないと。
俺は元気よく、玄関から外に出た。
そこには、出迎えの警察官が数名居た。
美人秘書の姿は、どこにも居なかった。
どこか、物々しい雰囲気がする。
外にあったのは、黒塗りの高級車ではなく、普通のパトカーであった。